TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023058088
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-25
出願番号2021167849
出願日2021-10-13
発明の名称シリンダ装置
出願人KYB株式会社
代理人個人
主分類F16F 9/512 20060101AFI20230418BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】重量およびコストを低減可能なシリンダ装置を提供する。
【解決手段】本発明のシリンダ装置C1は、シリンダ2と、シリンダ2内をロッド側室5とピストン側室6とに区画するピストン3と、ピストン3に連結されるロッド4とを有するシリンダ本体1と、タンク8と、第1開閉弁12と、第2開閉弁14と、シリンダ本体1の伸縮作動時に液体が通過する減衰通路21と、減衰通路21に並列されるバイパス減衰通路25と、減衰通路21に設けられた減衰弁22と、バイパス減衰通路25に設けられたバイパス減衰通路減衰弁26と、減衰弁22よりも上流に設けられ、上流側の圧力が所定圧力未満の場合に減衰通路21を開放するとともにバイパス減衰通路25を遮断し、上流側の圧力が所定圧力以上の場合に減衰通路21を遮断するとともにバイパス減衰通路25を開放する方向切換弁28とを備えて構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
液体が充填されるシリンダと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記シリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記ピストンに連結されるロッドと、を有するシリンダ本体と、
前記液体を貯留するタンクと、
前記ロッド側室と前記ピストン側室との連通と遮断とを切り換える第1開閉弁と、
前記ピストン側室と前記タンクとの連通と遮断とを切り換える第2開閉弁と、
前記シリンダ本体の伸縮作動時に前記液体が通過する減衰通路と、
前記減衰通路に並列されるバイパス減衰通路と、
前記減衰通路に設けられた減衰弁と、
前記バイパス減衰通路に設けられたバイパス減衰通路減衰弁と、
前記減衰弁よりも上流に設けられ、上流側の圧力が所定圧力未満の場合に前記減衰通路を開放するとともに前記バイパス減衰通路を遮断し、上流側の前記圧力が所定圧力以上の場合に前記減衰通路を遮断するとともに前記バイパス減衰通路を開放する方向切換弁とを備えた
ことを特徴とするシリンダ装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
液体が充填されるシリンダと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記シリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、前記シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともに前記ピストンに連結されるロッドと、を有するシリンダ本体と、
前記液体を貯留するタンクと、
前記ロッド側室と前記ピストン側室との連通と遮断とを切り換える第1開閉弁と、
前記ピストン側室と前記タンクとの連通と遮断とを切り換える第2開閉弁と、
前記シリンダ本体の伸縮作動時に前記液体が通過する減衰通路と、
前記減衰通路に並列されるバイパス減衰通路と、
前記減衰通路に設けられた減衰弁と、
前記バイパス減衰通路に設けられたバイパス減衰通路減衰弁と、
前記減衰通路の前記減衰弁よりも上流に設けられて上流側の圧力が所定圧力未満の場合に前記減衰通路を開放するとともに上流側の前記圧力が所定圧力以上の場合に前記減衰通路を遮断する減衰通路開閉弁と、
前記バイパス減衰通路の前記バイパス減衰通路減衰弁よりも上流に設けられて上流側の圧力が所定圧力未満の場合に前記バイパス減衰通路を遮断するとともに上流側の前記圧力が所定圧力以上の場合に前記バイパス減衰通路を開放するバイパス減衰通路開閉弁とを備えた
ことを特徴とするシリンダ装置。
【請求項3】
前記ピストン側室に連通される共通通路と、
一端が前記減衰通路を介して前記ロッド側室に連通されるとともに他端が前記共通通路を介して前記ピストン側室に連通されて、前記第1開閉弁が設けられる第1通路と、
一端が前記共通通路を介して前記ピストン側室に連通されるとともに他端が前記タンクに連通されて、前記第2開閉弁が設けられる第2通路と、
前記共通通路に設けられた共通通路開閉弁とを備えた
ことを特徴とする請求項1または2に記載のシリンダ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シリンダ装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種のシリンダ装置は、たとえば、鉄道車両に車体の進行方向に対して左右方向の振動を抑制する鉄道車両用制振装置として利用される。鉄道車両用制振装置は、車体と台車との間に介装される複数のシリンダ装置で構成されており、シリンダ装置が発揮する推力或いは減衰力によって車体の振動を抑制する。
【0003】
従来のシリンダ装置は、たとえば、シリンダと、シリンダ内に摺動自在に挿入されるピストンと、シリンダ内に挿入されてピストンに連結されるロッドと、シリンダ内にピストンで区画したロッド側室とピストン側室と、タンクと、ロッド側室とタンクとを連通する減衰通路の途中に設けた電磁リリーフ弁とで構成される(たとえば、特許文献1参照)。
【0004】
そして、従来のシリンダ装置は、電磁リリーフ弁によりシリンダ内の圧力を制御して、シリンダ装置が発生する推力或いは減衰力を高低調節して、鉄道車両の車体の振動を抑制する。
【0005】
また、従来のシリンダ装置は、電磁リリーフ弁の下流に減衰弁を通る通路と、当該通路に並列される迂回路とを設けて、当該通路と当該迂回路とを切換弁で選択して切り換えることができる。このように構成された従来のシリンダ装置では、大きな振動が入力されると、切換弁が減衰弁が設けられた通路を選択し、減衰弁が高い減衰力を発揮させるので、大きな振動入力に対しても鉄道車両における車体の振動を抑制し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2019-043296号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来のシリンダ装置では、大きな振動が入力されてシリンダ内の圧力が非常に高くなると、電磁リリーフ弁に高圧が作用するために、高圧に耐え得る電磁リリーフ弁を採用しなければならない。すると、電磁リリーフ弁の強度確保のために電磁リリーフ弁の構成部品の肉厚を厚くする等の対策が必要となり、電磁リリーフ弁の重量が重くなり、シリンダ装置全体の重量も嵩むとともにコストも嵩んでしまうといった問題がある。
【0008】
そこで、本発明は、重量およびコストを低減可能なシリンダ装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のシリンダ装置は、液体が充填されるシリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともにシリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともにピストンに連結されるロッドとを有するシリンダ本体と、液体を貯留するタンクと、ロッド側室とピストン側室との連通と遮断とを切り換える第1開閉弁と、ピストン側室とタンクとの連通と遮断とを切り換える第2開閉弁と、シリンダ本体の伸縮作動時に液体が通過する減衰通路と、減衰通路に並列されるバイパス減衰通路と、減衰通路に設けられた減衰弁と、バイパス減衰通路に設けられたバイパス減衰通路減衰弁と、減衰弁よりも上流に設けられ、上流側の圧力が所定圧力未満の場合に減衰通路を開放するとともにバイパス減衰通路を遮断し、上流側の圧力が所定圧力以上の場合に減衰通路を遮断するとともにバイパス減衰通路を開放する方向切換弁とを備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他のシリンダ装置は、液体が充填されるシリンダと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともにシリンダ内をロッド側室とピストン側室とに区画するピストンと、シリンダ内に軸方向へ移動可能に挿入されるとともにピストンに連結されるロッドとを有するシリンダ本体と、液体を貯留するタンクと、ロッド側室とピストン側室との連通と遮断とを切り換える第1開閉弁と、ピストン側室とタンクとの連通と遮断とを切り換える第2開閉弁と、シリンダ本体の伸縮作動時に液体が通過する減衰通路と、減衰通路に並列されるバイパス減衰通路と、減衰通路に設けられた減衰弁と、バイパス減衰通路に設けられたバイパス減衰通路減衰弁と、減衰通路の減衰弁よりも上流に設けられて上流側の圧力が所定圧力未満の場合に減衰通路を開放するとともに上流側の圧力が所定圧力以上の場合に減衰通路を遮断する減衰通路開閉弁と、バイパス減衰通路のバイパス減衰通路減衰弁よりも上流に設けられて上流側の圧力が所定圧力未満の場合にバイパス減衰通路を遮断するとともに上流側の前記圧力が所定圧力以上の場合にバイパス減衰通路を開放するバイパス減衰通路開閉弁とを備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

KYB株式会社
ソレノイド、電磁弁、及び緩衝器
6か月前
個人
脚装置
2か月前
個人
配管固定金具
2か月前
個人
ポール制振装置
3か月前
個人
チェーン
4か月前
個人
家具
1か月前
個人
管と容器の断熱装置
4か月前
個人
ジャイロの軸受装置
1か月前
個人
締結具
4か月前
個人
ナット
5か月前
個人
アンカーボルト
17日前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社フジキン
開度固定器
4か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
株式会社フジキン
バルブ装置
17日前
マフレン株式会社
自動給脂器
1か月前
株式会社ジェイテクト
玉軸受
3か月前
カヤバ株式会社
バルブ
25日前
日東精工株式会社
シールねじ
3か月前
株式会社ミクニ
弁装置
2か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
22日前
カヤバ株式会社
ダンパ
25日前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
個人
圧入成形物の製造法
1か月前
イワブチ株式会社
締結具
3か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
日星電気株式会社
多層チューブ
2か月前
株式会社テイエルブイ
熱応動弁
2か月前
コクヨ株式会社
固定部材
4か月前
株式会社奥村組
制振機構
3か月前
株式会社ナジコ
自在継手
1か月前
株式会社不二工機
電磁弁
2か月前
明正工業株式会社
ねじ部材
3か月前
井関農機株式会社
作業車両
25日前
個人
穴なしナットと芯なしボルト
3か月前
続きを見る