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公開番号2023058045
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-25
出願番号2021167773
出願日2021-10-13
発明の名称多言語翻訳会話システム
出願人個人
代理人
主分類G06F 40/51 20200101AFI20230418BHJP(計算;計数)
要約【課題】翻訳間違いの有無の判定をすばやく容易に判断する多言語翻訳会話システムを提供する。
【解決手段】多言語翻訳会話システムにおいて、システムサーバ3は、入力原文を翻訳して翻訳文を得る翻訳部5と、翻訳文を逆翻訳して逆翻訳文を得る逆翻訳部6と、原文と翻訳文の逆翻訳文との類似度を数量的に把握する逆翻訳類似度評価部7と、翻訳の文意の合致度のレベルを出力する文意評価部8と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
通信網を介して遠隔の利用者同士を接続して、文字言語による文字の入力と表示を行うチャット会話通信システムであって、入力された第1自然言語の原文を、会話相手の第2自然言語に翻訳した翻訳文を生成して通信する機械翻訳機能を備えて、第1自然言語の原文を第2自然言語に翻訳する翻訳部と、翻訳部によって生成された第2自然言語の翻訳文を第1自然言語に逆翻訳して逆翻訳文を生成する逆翻訳部と、第1自然言語の原文と逆翻訳文とを文字列として比較してその両者の差異を検出し、両者を文字列として一致するために必要な文字の挿入と削除の回数を計算することで両者の編集距離を算出し、それにより両者の文字列としての類似度を算出する手段と、両者の文字列としての類似度から両者の文意の合致度のレベルを2から4段階にレベル分けして両者の文意の合致度のレベル値を判定する手段と、第1自然言語の原文と逆翻訳文との両者の類似度算出値および両者の文意の合致度のレベル判定値を利用者双方に伝える手段とを備えることを特徴とする、多言語翻訳会話システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多言語で自動翻訳しながら会話するシステムに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、多言語での自動翻訳(機械翻訳)システムが、広く開発されて導入されている。コンピュータによる多言語の自動翻訳(機械翻訳)機能はAIによる学習機能等を活用することにより、かなり精度よく翻訳ができるようになっている。しかし、コンピュータによる自動翻訳(機械翻訳)機能においては、対象とする文章が、会話などの短文の文章を対象とする場合は、文意が不確実であったり、文中の主語が不明確であったり、会話の前提となる知識などが不明確のため、翻訳間違いが多いという問題があった。言語の異なる人間同士での会話において、翻訳間違いが起きた場合、それに気が付かないまま、会話を進めると、お互いの意思疎通に大きな誤解を生じることになる。
【0003】
従来の自動翻訳(機械翻訳)システムを使った、遠隔の利用者同士をつないで会話チャットを行うシステムの例を示す。
【0004】
図1は、従来のコンピュータによる自動翻訳(機械翻訳)を使った会話システムの構成を示す図であり、1は会話者Aの端末、2は相手の会話者Bの端末、3は自動翻訳(機械翻訳)処理を行うシステムサーバ、4は会話者Aの端末の画面、5は会話者Aの端末の入力部、6は相手の会話者Bの端末の画面、7は相手の会話者Bの端末の入力部、8は会話者Aが入力したメッセージ、9は相手の会話者Bの画面に表示された翻訳されたAのメッセージ、10は相手の会話者Bが入力したメッセージ、11は、会話者Aの画面に表示された翻訳されたBのメッセージ、12は端末1,2とシステムサーバ3とをつなぐ通信ネットワークである。
【0005】
この図1の例は、会話者Aが日本語を使い、会話者Bが英語を使って、二人の会話者が、各々異なる言語を使って、自動翻訳(機械翻訳)しながら会話するために、システムサーバに接続している例である。
【0006】
メッセージの入力方法としては、キーボードなどを用いた文字入力でテキストチャットで会話する場合が一般的であるが、マイク入力により入力した音声を音声認識により文字に変換して送信する形式の入力方法も、既知の技術で適用可能である。音声認識を使って入力する場合でも、一旦音声を文字列のメッセージに変換してから、メッセージの文字列を自動翻訳(機械翻訳)システムへの入力情報とする。
【0007】
これを動作するには、最初に会話者Aの端末1と相手の会話者Bの端末2とが、お互いに自分の使う言語をシステムサーバ3に通知しておく。この図の例では、Aは日本語、Bは英語として設定している。システムサーバは、接続している端末の各々の言語によりメッセージを、会話相手の言語に自動翻訳(機械翻訳)して伝えるシステムとなっている。
【0008】
会話者Aは、Aの端末1の入力部5からAの言語(日本語)のメッセージ8を入力し、システムサーバ3に送信するとともに、自分の端末1の画面4に表示する。
【0009】
システムサーバ3は、Aのメッセージ(日本語)8をBの言語(英語)に自動翻訳(機械翻訳)し、相手Bの端末2へ送信する。
【0010】
Bの端末2は、翻訳されたAのメッセージ(英語)9を受信し、端末2の画面6に表示する。
(【0011】以降は省略されています)

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