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公開番号2023057997
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-24
出願番号2022103158
出願日2022-06-28
発明の名称リン原子含有ポリオール
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08G 65/327 20060101AFI20230417BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、ポリウレタンフォームの難燃性を向上させることが出来るリン原子含有ポリオールを提供することを目的とする。
【解決手段】ピロリン酸から4つの水素原子を除いた残基と、炭素数2~4のアルキレンオキシ基と、炭素数2~8のアルキル基とを有するリン原子含有ポリオールであり、該リン原子含有ポリオールの重量に対するリン原子の重量比率が3~15重量%であり、酸価が0.5mgKOH/g以下であるリン原子含有ポリオール。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ピロリン酸から4つの水素原子を除いた残基と、炭素数2~4のアルキレンオキシ基と、炭素数2~8のアルキル基とを有するリン原子含有ポリオールであり、該リン原子含有ポリオールの重量に対するリン原子の重量比率が3~15重量%であり、酸価が0.5mgKOH/g以下であるリン原子含有ポリオール。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記炭素数2~4のアルキレンオキシ基として、プロピレンオキシ基及び/又はブチレンオキシ基を含み、炭素数2~4のアルキレンオキシ基の合計重量に基づくプロピレンオキシ基及びブチレンオキシ基の合計重量割合は30~100重量%である、請求項1に記載のリン原子含有ポリオール。
【請求項3】
前記リン原子含有ポリオールの水酸基価が90~300mgKOH/gである、請求項1又は2に記載のリン原子含有ポリオール。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のリン原子含有ポリオールを必須とするポリオール組成物とポリイソシアネート(Z)とを反応してなるポリウレタンフォーム。
【請求項5】
炭素数2~4のアルキレンオキシ基を有するポリオール(P)、炭素数2~8の脂肪族モノオール(M)及び五酸化二リン(R)を反応させて反応混合物(A)を得る工程(1)、及び工程(1)で得られた反応混合物(A)に炭素数2~4のアルキレンオキシド(S)を反応させてリン原子含有ポリオールを得る工程(2)を含み、
工程(1)において、炭素数2~4のアルキレンオキシ基を有するポリオール(P)及び炭素数2~8の脂肪族モノオール(M)の合計重量と五酸化二リン(R)との重量比率{[(P)+(M)]/(R)}は0.5~10であり、
工程(2)において、反応混合物(A)と炭素数2~4のアルキレンオキシド(S)との重量比率{(A)/(S)}は0.3~3であるリン原子含有ポリオールの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、リン原子含有ポリオール及びリン原子含有ポリオールを必須とするポリオール組成物とポリイソシアネートとを反応してなるポリウレタンフォームに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、ポリウレタンフォームの難燃性を向上させるために、ウレタン原料中に、ハロゲンを含有する有機化合物などの難燃剤が添加されている(例えば特許文献1)。
しかし、この方法は燃焼時に腐食性のハロゲンガスや猛毒性のダイオキシンを発生するという問題がある。そこで近年、これらハロゲンを含有する有機化合物などの難燃剤の環境への悪影響を排除する為、ハロゲンを全く含まない、即ちハロゲンフリーの難燃性ポリウレタンフォームが強く望まれるようになった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-47274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ポリウレタンフォームの難燃性を向上させることが出来るハロゲンフリーのポリオールを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、ピロリン酸から4つの水素原子を除いた残基と、炭素数2~4のアルキレンオキシ基と、炭素数2~8のアルキル基とを有するリン原子含有ポリオールであり、該リン原子含有ポリオールの重量に対するリン原子の重量比率が3~15重量%であり、酸価が0.5mgKOH/g以下であるリン原子含有ポリオールである。
【発明の効果】
【0006】
本発明のリン原子含有ポリオールを原料として使用することで、難燃性に優れるハロゲンフリーのポリウレタンフォームを得ることが出来る。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本発明のリン原子含有ポリオールは、ピロリン酸から4つの水素原子を除いた残基と、炭素数2~4のアルキレンオキシ基と、炭素数2~8のアルキル基とを有するリン原子含有ポリオールである。
ポリオールとは、一つの分子内に水酸基を少なくとも二つ持った化合物の総称である。
炭素数2~4のアルキレンオキシ基としては、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、及びブチレンオキシ基等が挙げられる。
炭素数2~4のアルキレンオキシ基としては、得られるポリウレタンフォームのフォーム硬度の観点からプロピレンオキシ基及び/又はブチレンオキシ基を含むことが好ましく、炭素数2~4のアルキレンオキシ基の合計重量に基づくプロピレンオキシ基及びブチレンオキシ基の重量割合は好ましくは30~100重量%であり、更に好ましくは35~100重量%であり、最も好ましくは50~100重量%である。
【0008】
炭素数2~8のアルキル基としては、エチル基、各種プロピル基、各種ブチル基、各種ペンチル基、各種ヘキシル基、シクロヘキシル基、各種オクチル基等が挙げられる。
なお、本明細書中、各種プロピル基等における「各種」とは、直鎖状、分岐状及びこれ
らの異性体を含むものを示す。
これらのうち、製造時の取り扱いやすさ、すなわちリン原子含有ポリオールの沸点及びリン原子含有ポリオールを製造する際の原料である五酸化二リンの溶解性の観点等から好ましくは炭素数2~6のアルキレン基であり、更に好ましくは炭素数3~6のアルキレン基であり、最も好ましくは各種プロピル基及び各種ブチル基である。
【0009】
本発明のリン原子含有ポリオールは、炭素数2~4のアルキレンオキシ基を有するポリオール(P)、炭素数2~8の脂肪族モノオール(M)及び五酸化二リン(R)を反応させて反応混合物(A)を得る工程(1)、及び工程(1)で得られた反応混合物(A)に炭素数2~4のアルキレンオキシド(S)を反応させてリン原子含有ポリオールを得る工程(2)を含む製造方法で得ることができる。
【0010】
炭素数2~4のアルキレンオキシ基を有するポリオール(P)としては、例えば活性水素基含有化合物(P)の炭素数2~4のアルキレンオキシド付加物等が挙げられる。活性水素基含有化合物(P)の炭素数2~4のアルキレンオキシド付加物は、活性水素基含有化合物(P)に炭素数2~4のアルキレンオキシドを付加して得られる。
活性水素基含有化合物(P)としては、多価アルコール(P1)、アミノ基含有化合物(P2)、チオール基含有化合物(P3)及び多価フェノール(P4)等が挙げられる。
なお、活性水素とは、酸素原子、窒素原子及び硫黄原子等に結合した水素原子を意味し、活性水素基含有化合物とは、分子内に活性水素含有官能基(水酸基、アミノ基及びチオール基等)を有する化合物を意味する。
(【0011】以降は省略されています)

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