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公開番号2023057245
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-21
出願番号2021166646
出願日2021-10-11
発明の名称自動車ホース
出願人東レ株式会社
代理人
主分類F16L 11/08 20060101AFI20230414BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】レゾルシンおよびホルマリンを含まず、環境負荷低減に有利な新規の接着処理剤からなる合成繊維コードにより補強された自動車ホースであって、繊維とゴムの接着性が優れ、従来RFLによる自動車ホース同等以上の耐疲労性を有する自動車ホースを提供する。
【解決手段】合成繊維コードで補強された自動車ホースであって、該合成繊維コードが、少なくともリグニン(A)とブロックドイソシアネート化合物(B)とゴムラテックス(C)が含まれてなる接着処理剤によって合成繊維が処理されたものであることを特徴とする自動車ホース。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
合成繊維コードで補強された自動車ホースであって、該合成繊維コードが、少なくともリグニン(A)とブロックドイソシアネート化合物(B)とゴムラテックス(C)が含まれてなる接着処理剤によって合成繊維が処理されたものであることを特徴とする自動車ホース。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記接着処理剤の乾燥皮膜の最大点強度が0.2MPa~1.6MPaであり、かつ最大点伸度が2%~120%であることを特徴とする請求項1に記載の自動車ホース。
【請求項3】
前記接着処理剤の、リグニン(A)とブロックドイソシアネート化合物(B)の固形分重量比が、(Aの固形分):(Bの固形分)=10:1~10:30であることを特徴とする請求項1または2に記載の自動車ホース。
【請求項4】
前記接着処理剤の、リグニン(A)とブロックドイソシアネート化合物(B)とゴムラテックス(C)の固形分重量比が、((Aの固形分)+(Bの固形分)):(Cの固形分)=10:90~60:40であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の自動車ホース。
【請求項5】
前記合成繊維コードが、前記接着処理剤で処理される前に、プレコート剤で処理されたものであり、プレコート剤が、エポキシ化合物とブロックドイソシアネート化合物(固形分重量比10:0~10:30)を少なくとも含むものであることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の自動車ホース。
【請求項6】
前記合成繊維コードで、コードに付着した樹脂単位当たりのガーレーコード硬さが1~10mN/%以下、加熱後のガーレーコード硬さ変化率が100%~240%であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の自動車ホース。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、合成繊維コードにより補強された自動車ホースに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ブレーキホース、エアコンホース、パワステホース等の自動車ホースは、補強繊維とゴムから成り、補強繊維としては一般的に、レーヨン繊維、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、芳香族ポリアミド繊維等の合成繊維が広く使用されている。中でも、強度、弾性率、価格の面からポリアミド繊維、およびポリエステル繊維が広く一般に使用されている。合成繊維と、ゴム組成物とを接着させる手段として、レゾルシン、ホルマリンおよびゴムラテックスを含むRFL(レゾルシン・ホルマリン・ラテックス)接着剤が従来から広く使用されている。しかし、レゾルシンとホルマリンはいずれも劇物であり、環境負荷が高く、健康への有害性から、近年、使用時の大気中への放出の抑制や、使用量の削減が求められている。これに対しレゾルシンおよびホルマリンを含まず、接着性および環境、特に作業環境の良好な合成繊維コード用接着剤組成物、それを用いたゴム補強材が、例えば以下の特許文献1~4のように提案されている。
【0003】
特許文献1には、熱解離性ブロックドイソシアネート基を有するウレタン樹脂、エポキシ化合物、オキサゾリン基を有する高分子、数平均分子量1000~75000の塩基性触媒及びゴムラテックスを含む有機繊維コード用接着剤組成物について開示されている。
【0004】
特許文献2には、ポリカルボン酸、塩基、エポキシ化合物、ポリイソシアネート化合物、VPラテックスを含む浴に織物強化部材を浸漬する加工方法について開示されている。
【0005】
特許文献3には、特定の官能基を有する熱硬化性樹脂と不飽和エラストマーラテックスを含む水性接着剤組成物について開示されている。
【0006】
特許文献4には、ポリフェノール類、クロルフェノール樹脂及びリグニン樹脂からなる群より選択される少なくとも1種の成分、及び前記成分以外の水溶性ポリマー又は前記成分以外の水分散性ポリマーから選択される少なくとも1種の成分を含む有機繊維用接着剤について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2013-64037号公報
特表2020-525622号公報
特表2019-518087号公報
WO2018/003572号公報
特開2008-202182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1~3は、いずれもレゾルシンおよびホルマリンを含まず、従来のRFL接着剤対比環境負荷低減に有利であるが、ゴムとの接着性が乏しいものであった。特許文献4は、レゾルシン・ホルマリンを含まず、従来のRFL接着剤対比環境負荷低減に有利で、ゴムとの接着性もある程度発現するが、実用上不充分であり、耐液漏れ性が不充分であった。特許文献5は、ゴムとの接着性、耐液漏れ性は改善されているが、従来のRFL接着剤を使用するものであり、環境負荷が大きい問題を有していた。
【0009】
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果なされたものである。
【0010】
本発明の目的は、レゾルシンおよびホルマリンを含まず、環境負荷低減に有利な新規の接着処理剤からなる合成繊維コードにより補強された自動車ホースであって、繊維とゴムの接着性が優れ、従来RFLによる自動車ホース同等以上の耐疲労性を有する自動車ホースを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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