TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2023057206
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-21
出願番号2021166576
出願日2021-10-11
発明の名称光硬化型樹脂組成物
出願人アイカ工業株式会社
代理人
主分類C08F 265/06 20060101AFI20230414BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】光学接着用途であるテープ状の粘着剤(OCA)に用いることが可能な、比誘電率が低く、接着力が高い光硬化型樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ベンゾフェノン骨格を有する光架橋性ポリマーと、炭素数10~24のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートと、N-アルキルアクリルアミド又は/及び水酸基を含む(メタ)アクリレートと、光重合開始剤と、を含み、前記アルキル(メタ)アクリレートの固形分全量に対する配合量が30~70重量%であり、前記N-アルキルアクリルアミド又は/及びN-ビニルピロリドンの固形分全量に対する配合量が3~18重量%であることを特徴とする光硬化型樹脂組成物である。
特許請求の範囲【請求項1】
ベンゾフェノン骨格を有する光架橋性ポリマー(A)と、炭素数10~24のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(B)と、N-アルキルアクリルアミド又は/及びN-ビニルピロリドン(C)と、光重合開始剤(D)と、を含み、前記(B)の固形分全量に対する配合量が30~70重量%であり、前記(C)の固形分全量に対する配合量が3~18重量%であることを特徴とする光硬化型樹脂組成物。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記(A)が光架橋性アクリル系ポリマーであることを特徴とする請求項1記載の光硬化型樹脂組成物。
【請求項3】
前記(B)が炭素数10~24の分岐アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の光硬化型樹脂組成物。
【請求項4】
硬化物の周波数1MHzにおける比誘電率が3.3以下であることを特徴とする請求項1~3いずれか記載の光硬化型樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4いずれか記載の光硬化型樹脂組成物を用いた画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液晶等の画像表示部材とカバー部材との貼り合わせ等に適した無溶剤の光硬化型樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
アクリル樹脂はその特徴である透明性や速硬化性を活かし様々な用途で使用されている。例えばスマートフォンやタッチパネルに代表される画像表示ディスプレイにおいて、画像を表示する液晶表示パネルや有機EL表示パネル等の画像表示部材とそれを保護するカバーパネルとの間に、こうしたアクリル系の透明樹脂を充填して接着することで、画像表示部材とカバーパネル間の空気層をなくし、コントラストや輝度の低下を防ぐ技術が開発されてきた。(特許文献1)。
【0003】
こうした用途は光学接着(オプティカルボンディング)とも呼ばれており、液状の樹脂を使用するOCR(Optical Clear Resin)と、シート形状に予め加工したOCA(Optical Clear Adhesive)に大別できる。特にOCAはシート状に加工済みであるため、膜厚の精密制御が可能で、特別な塗布~硬化装置が不要であり、又リワーク(貼り直し)も可能という特徴を生かして広く用いられている。
【0004】
こうしたOCAに用いることが可能な樹脂組成物として、過去に出願人はポリプロピレングリコール骨格を持つアクリル化合物を配合した粘着剤組成物を発明している(特許文献2)。しかしながら、薄型化や高精細化に代表されるタッチパネルの高性能化に伴い、誤作動の防下や、応答速度、感度の向上には光学接着層の低誘電率化が不可欠となっている。また光学特性が良好であることに加え、異種材料の貼り合せに伴う熱膨張率差を吸収するには十分な接着力が求められており、低誘電率且つ接着力が大きいという2つの特性を両立させるには改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-55641号
特開2020-45416号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、光学接着用途であるテープ状の粘着剤(OCA)に用いることが可能な、比誘電率が低く、接着力が高い光硬化型樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、ベンゾフェノン骨格を有する光架橋性ポリマー(A)と、炭素数10~24のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(B)と、N-アルキルアクリルアミド又は/及びN-ビニルピロリドン(C)と、光重合開始剤(D)と、を含み、前記(B)の固形分全量に対する配合量が30~70重量%であり、前記(C)の固形分全量に対する配合量が3~18重量%であることを特徴とする光硬化型樹脂組成物を提供する。
【0008】
また請求項2記載の発明は、前記(A)が光架橋性アクリル系ポリマーであることを特徴とする請求項1記載の光硬化型樹脂組成物を提供する。
【0009】
また請求項3記載の発明は、前記(B)が炭素数10~24の分岐アルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレートを含むことを特徴とする請求項1又は2いずれか記載の光硬化型樹脂組成物を提供する。
【0010】
また請求項4記載の発明は、硬化物の周波数1MHzにおける比誘電率が3.3以下であることを特徴とする請求項1~3いずれか記載の光硬化型樹脂組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社日本触媒
組成物
1か月前
東レ株式会社
多孔質フィルム
1か月前
三菱ケミカル株式会社
積層体
28日前
株式会社ナリス化粧品
構造体
1日前
株式会社コバヤシ
成形体
2か月前
株式会社きもと
障子用フィルム
2か月前
三菱ケミカル株式会社
樹脂組成物
1か月前
株式会社松風
光硬化性組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
東レ株式会社
ポリアミド樹脂組成物
24日前
株式会社日本触媒
無機粒子含有分散体
1か月前
サンノプコ株式会社
樹脂組成物
2か月前
テクノUMG株式会社
物品
1か月前
AGC株式会社
水性分散液
1か月前
アイカ工業株式会社
ホットメルト組成物
15日前
株式会社魁半導体
機能性粉体及び組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
ユニチカ株式会社
多孔質ポリアミドイミド
1か月前
株式会社カネカ
樹脂組成物およびフィルム
1か月前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
9日前
松本油脂製薬株式会社
樹脂粒子及びその用途
15日前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
16日前
帝人株式会社
樹脂組成物および光学部材
1か月前
株式会社日本製鋼所
プリプレグ製造装置
28日前
日本ユピカ株式会社
成形材
18日前
東レ株式会社
二軸配向ポリオレフィンフィルム
21日前
東レ株式会社
重合装置および重合体の製造方法
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリプロピレンフィルム
1か月前
東ソー株式会社
廃プラスチックのリサイクル方法
24日前
株式会社コバヤシ
成形体及びその製造方法
1か月前
松本油脂製薬株式会社
ポリマー粒子及びその用途
15日前
住友電気工業株式会社
成形体
2か月前
東ソー株式会社
両親媒性ポリマー溶液の調液方法
8日前
三和化工株式会社
発泡体の製造方法
1か月前
続きを見る