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公開番号2023056196
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-19
出願番号2021165384
出願日2021-10-07
発明の名称画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20230412BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】帯電バイアスとして交流電圧を印加するとともに、潤滑剤供給装置を設けた場合であっても、地肌汚れを生じにくくする。
【解決手段】帯電バイアスとして交流電圧が印加されて感光体ドラム1Yの表面を帯電する帯電装置4Yと、感光体ドラム1Yの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置3と、感光体ドラム1Yの表面に形成された地肌汚れを中間転写ベルト8を介して(又は、直接的に)シート(被転写体)に転写する2次転写装置69(転写装置)と、シートPの表面に転写された地肌汚れを検知する地汚れ検知センサ99(地汚れ検知手段)と、が設けられている。そして、地汚れ検知センサ99の検知結果に応じて、潤滑剤供給装置3から感光体ドラム1Yの表面に供給される潤滑剤量と、帯電装置4Yに印加される交流電圧のピーク・ツー・ピーク電圧Vppと、のうち少なくとも一方を調整可能に構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
感光体と、
帯電バイアスとして交流電圧が印加されて、前記感光体の表面を帯電する帯電装置と、
前記感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、
前記感光体の表面に形成された地肌汚れを、中間転写体を介して、又は、直接的に、被転写体に転写する転写装置と、
前記被転写体の表面に転写された前記地肌汚れを検知する地汚れ検知手段と、
を備え、
前記地汚れ検知手段の検知結果に応じて、前記潤滑剤供給装置から前記感光体の表面に供給される潤滑剤量と、前記帯電装置に印加される交流電圧のピーク・ツー・ピーク電圧と、のうち少なくとも一方を調整可能に構成されたことを特徴とする画像形成装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
トナーとキャリアとからなる現像剤が収容されて、現像剤前記感光体の表面に形成された潜像を現像する現像装置を備え、
前記地汚れ検知手段の検知結果に応じて、前記現像装置に収容された現像剤のトナー濃度と、前記感光体の表面の帯電電位と前記現像装置の現像ローラに印加される現像バイアスとの電位差としての地肌ポテンシャルと、のうち少なくとも一方を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
【請求項３】
前記地肌ポテンシャルを段階的に変化させて前記感光体から前記被転写体に転写した地肌汚れを前記地汚れ検知手段によって検知して、前記地肌ポテンシャルと地肌汚れとの関係を求めて、その求めた結果に応じて、前記潤滑剤量と前記ピーク・ツー・ピーク電圧と前記トナー濃度と前記地肌ポテンシャルとの複数のパラメータうち、調整するパラメータを決定することを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
【請求項４】
前記地肌汚れが軽減されるように調整する場合に、調整しない場合に比べて、前記トナー濃度と前記地肌ポテンシャルとのうち少なくとも一方を低下させることを特徴とすることを特徴とする請求項２又は請求項３に記載の画像形成装置。
【請求項５】
前記地肌汚れが軽減されるように調整する場合に、調整しない場合に比べて、前記潤滑剤量と前記ピーク・ツー・ピーク電圧とのうち少なくとも一方を低下させることを特徴とすることを特徴とする請求項１～請求項４のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項６】
前記被転写体は、シートであって、
前記地汚れ検知手段は、シートの表面に転写されたトナー像が定着される定着装置に対して搬送方向下流側に設置されて、シートの表面の地肌濃度を光学的に検知する光学センサであることを特徴とする請求項１～請求項５のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項７】
感光体と、
帯電バイアスとして交流電圧が印加されて、前記感光体の表面を帯電する帯電装置と、
前記感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、
前記感光体の表面に形成されたトナー像を、中間転写体を介して、又は、直接的に、シートに転写する転写装置と、
搬送されるシートの種類を検知するシート検知手段と、
を備え、
前記シート検知手段の検知結果に応じて、前記潤滑剤供給装置から前記感光体の表面に供給される潤滑剤量と、前記帯電装置に印加される交流電圧のピーク・ツー・ピーク電圧と、のうち少なくとも一方を調整可能に構成されたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項８】
トナーとキャリアとからなる現像剤が収容されて、現像剤前記感光体の表面に形成された潜像を現像する現像装置を備え、
前記シート検知手段の検知結果に応じて、前記現像装置に収容された現像剤のトナー濃度と、前記感光体の表面の帯電電位と前記現像装置の現像ローラに印加される現像バイアスとの電位差としての地肌ポテンシャルと、のうち少なくとも一方を調整可能に構成されたことを特徴とする請求項７に記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、感光体ドラム（感光体）の表面を帯電する帯電装置に帯電バイアスとして交流電圧を印加するとともに、潤滑剤供給装置によって感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する技術が知られている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
一方、特許文献２には、地肌汚れ（画像形成が予定されていない非画像部にトナーが付着する状態、又は、その付着したトナーである。）を低減することを目的として、感光体ドラムの表面に形成した地肌汚れパターンを中間転写ベルト（中間転写体）に転写して、その中間転写ベルト上の地肌汚れパターンのトナー付着量を検出して、その検出結果に基づいて帯電バイアスとしての直流電圧の大きさを変更する技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
従来の画像形成装置は、感光体（感光体ドラム）の表面を帯電する帯電装置に帯電バイアスとして交流電圧を印加するとともに、感光体ドラムの表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置を設けた場合に、許容できない地肌汚れが生じてしまうことがあった。
【０００５】
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、帯電バイアスとして交流電圧を印加するとともに、潤滑剤供給装置を設けた場合であっても、地肌汚れが生じにくい、画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この発明における画像形成装置は、感光体と、帯電バイアスとして交流電圧が印加されて、前記感光体の表面を帯電する帯電装置と、前記感光体の表面に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置と、前記感光体の表面に形成された地肌汚れを、中間転写体を介して、又は、直接的に、被転写体に転写する転写装置と、前記被転写体の表面に転写された前記地肌汚れを検知する地汚れ検知手段と、を備え、前記地汚れ検知手段の検知結果に応じて、前記潤滑剤供給装置から前記感光体の表面に供給される潤滑剤量と、前記帯電装置に印加される交流電圧のピーク・ツー・ピーク電圧と、のうち少なくとも一方を調整可能に構成されたものである。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、帯電バイアスとして交流電圧を印加するとともに、潤滑剤供給装置を設けた場合であっても、地肌汚れが生じにくい、画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。
作像部の一部を拡大して示す構成図である。
中間転写ベルトとその近傍とを示す概略図である。
感光体ドラム上に供給する潤滑剤量と、シート上の地汚れ量と、の関係を示すグラフである。
帯電装置に印加する交流電圧のピーク・ツー・ピーク電圧と、シート上の地汚れ量と、の関係を示すグラフである。
高平滑シートと低平滑シートとに関する、中間転写ベルト上の地汚れ量と、シート上の地汚れ量と、の関係を示すグラフである。
変形例としての画像形成装置において、地肌ポテンシャルと、シート上の地汚れ量と、の関係を示すグラフである。
変形例としての画像形成装置でおこなわれる制御を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【００１０】
実施の形態１．
まず、図１及び図２にて、画像形成装置１００における全体の構成・動作について説明する。
図１は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図２はその作像部の一部を示す拡大図である。
図１に示すように、画像形成装置本体１００の中央には、中央転写体としての中間転写ベルト８が設置されている。また、中間転写ベルト８に対向するように、各色（イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック）に対応した作像部６Ｙ、６Ｍ、６Ｃ、６Ｋが並設されている。
なお、画像形成装置本体１００の外装部には、プリント動作（画像形成動作）に関わる情報が表示されたり操作をおこなったりするための操作表示パネル９５が設置されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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