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公開番号2023053494
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-13
出願番号2021162560
出願日2021-10-01
発明の名称ポリエステル系支持体の回収方法
出願人東レ株式会社
代理人
主分類C08J 11/08 20060101AFI20230406BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】
少なくとも1層のセラミック含有塗布膜を有するポリエステル系支持体から純度の高いポリエステル系支持体を、生産性、経済性良く、回収する方法を提供すること。
【解決手段】
少なくとも1層のセラミック含有塗布膜を有するポリエステル系支持体から塗布膜を除去する方法において、該ポリエステル系支持体を極性溶媒で処理する工程1と、該ポリエステル系支持体をアルカリ性処理液で処理する工程2とを有することを特徴とする、ポリエステル系支持体の回収方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも1層のセラミック含有塗布膜を有するポリエステル系支持体から塗布膜を除去する方法において、該ポリエステル系支持体を極性溶媒で処理する工程1と、該ポリエステル系支持体をアルカリ性処理液で処理する工程2とを有することを特徴とする、ポリエステル系支持体の回収方法。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
工程1で使用する極性溶媒が、ピロリドン系、スルホキシド系、アミド系、γ-ブチロラクトン系であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル系支持体回収方法。
【請求項3】
工程1の極性溶媒による処理時間が、1秒以上20秒以内であることを特徴とする請求項1又は2記載のポリエステル系支持体回収方法。
【請求項4】
工程2のアルカリ性処理液による処理が、濃度が0.1 m o l / L 以上5 m o l / L 以内の該アルカリ性処理液を使用し、処理時間が30秒以上30分以内で処理することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のポリエステル系支持体の回収方法。
【請求項5】
ポリエステル系支持体が離型フイルムであることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4に記載のポリエステル系支持体の回収方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1層のセラミック含有塗布層が積層されたポリエステル系支持体からポリエステル系支持体を回収する回収方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
機能膜を塗布したポリエステル系支持体は、磁気記録媒体用途、電子部品や包装材料、ディスプレイ製造時の工程フイルムとして幅広い分野で使用されている。それに伴い、発生する廃棄対象物、使用済み品も多量になりつつある。たとえば、ポリエステル系支持体の表面に、シリコーン樹脂膜などの離型層を形成した工程用離型フイルムは、セラミックコンデンサなど電子部品製造の工程用フイルムとして、あるいは粘着離型紙として使用されているが、セラミック積層体を作製した後は、ポリエステル系支持体上に残存したシリコーン樹脂膜、セラミックとともに廃棄されているのが現状である。使用後のフイルムをそのまま回収・溶解してフイルムとして押出成型しようとすると、セラミック、シリコーンなどにより、押出工程のフィルターの目詰まりが生じ、フイルムに粗大突起や粗大欠点が発生する、フイルムが着色するといった問題があった。
【0003】
上記問題点に対し、ポリエステル系支持体に塗布膜を形成する際に、あらかじめ易溶解性樹脂槽からなる中間層を形成することで、溶媒にて易溶解性樹脂からなる中間層を溶解し、ポリエステル系支持体のみを回収する方法が提案されている。 ( 特許文献1)。
【0004】
また、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、セルロース樹脂からなるバインダーと磁性粉を混合・塗布した磁気記録媒体の場合は、ピロリドン液又はγ-ブチロラクトン液を接触させて磁性膜を除去する方法が提案されている。 ( 特許文献2)。
【0005】
また、シート状のポリエステル系樹脂支持体を、アルカリ性処理液により処理し、塗布膜を除去する方法が提案されている。( 特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-265665号公報
特開平6-180842号公報
特開2005―264019号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の方法では、あらかじめ易溶解性樹脂槽からなる中間層を形成することが必要になるため、生産性、採算性が低下するという問題があった。
【0008】
また、特許文献2の方法を、アクリル樹脂を用いたシリコーン樹脂膜の上にセラミックが残存したポリエステル系支持体に適用した場合、セラミックは剥離できるが、アクリル樹脂を用いたシリコーン樹脂膜は剥離できないという問題点があった。
【0009】
また、特許文献3の方法を、アクリル樹脂を用いたシリコーン樹脂膜の上にセラミックが残存したポリエステル系支持体に適用した場合、セラミックを剥離するにはアルカリ性処理液下にて45分以上浸漬する必要があり、シート状での取扱では装置サイズが大きくなりすぎるという問題点があった。
【0010】
本発明は、アクリル樹脂を用いたシリコーン樹脂膜の上にセラミックが残存したポリエステル系支持体、特に使用済離型フイルムから、セラミック、アクリル樹脂を用いたシリコーン樹脂膜などを効率的に除去する方法に関するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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