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公開番号2023049385
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-10
出願番号2021159086
出願日2021-09-29
発明の名称結束バンド
出願人竹内工業株式会社
代理人個人
主分類F16B 2/08 20060101AFI20230403BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】結束したケーブルに対するダメージを抑制ないし防止し、結束の信頼性を高めた結束バンドを提供する。
【解決手段】帯状をしたバンド部1を備え、バンド部1を長さ方向に屈曲して形成したループによりケーブルCを結束する結束バンドであり、バンド部1は、結束時にケーブルCに当接される第1の面f1の幅方向両側の両側部13の両側面fsが、バンド部1の厚み寸法に等しい曲率半径を有する円弧形状に構成される。また、両側部13の両側面fsが、例えばバンド部1の厚み寸法の1/2に等しい曲率半径を有する半円弧形状に構成されるとともに、両側部13は、第1の面f1に連なる部位を支点にして幅方向に傾倒可能とされてもよい。
【選択図】 図1


特許請求の範囲【請求項1】
帯状をしたバンド部を備え、このバンド部を長さ方向に屈曲して形成したループによりケーブルを結束する結束バンドであって、前記バンド部は、結束時に当該ケーブルに当接される第1の面の幅方向両側の両側面が、前記バンド部の厚み寸法に等しい曲率半径を有する円弧形状に構成されていることを特徴とする結束バンド。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
帯状をしたバンド部を備え、このバンド部を長さ方向に屈曲して形成したループによりケーブルを結束する結束バンドであって、前記バンド部は、結束時に当該ケーブルに当接される第1の面の幅方向両側の両側面が円弧形状に構成され、前記両側面を構成している両側部は、前記第1の面側の部位を支点にして幅方向に傾倒可能であることを特徴とする結束バンド。
【請求項3】
前記両側面が、前記バンド部の厚み寸法の1/2の曲率半径を有する半円弧形状に構成される請求項2に記載の結束バンド。
【請求項4】
前記第1の面の幅方向の中央部にバンド部の長さ方向に沿って延長され、ケーブルの被覆に食い込むことが可能な突条を備える請求項1ないし3のいずれかに記載の結束バンド。
【請求項5】
帯状をしたバンド部と、このバンド部の基端に一体に設けられたロック部を備え、前記バンドを先端側から前記ロック部に挿通し、かつ当該バンド部に設けた爪部を前記ロック部に係合させてバンド部の長さ方向のロックを行う請求項4に記載の結束バンド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はケーブルを結束するための結束バンドに関し、特にケーブルの結束の信頼性を高めた結束バンドに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
結束バンドは複数本のケーブルを束ねるために、あるいは1本ないし複数本のケーブルを基板やシャーシ等に支持させるために用いられる。例えば、特許文献1の結束バンドは、ケーブルを束ねるバンド部(バンド本体部)と、このバンド部の基端部に設けられたロック部(ヘッド部)を備えており、バンド部をケーブルに巻き付けた上でバンド部の先端側の部位をロック部に係止させることにより結束が行われる。また、特許文献1の結束バンドでは、ケーブル結束状態の信頼性を高めるために、バンド部の内面、すなわちケーブルに接する側の面に突起状部分を設けている。突起状部分がケーブルの被覆に食い込むことにより、ケーブルの長さ方向の結束力を高めることができる。
【0003】
この種の結束バンドによって結束されたケーブルは、曲げ方向の力が加えられたときに、結束されているバンド部を支点にして屈曲される。このとき、バンド部のエッジの角度が直角に近い角度であると、ケーブルはエッジを支点にして屈曲されるため、曲率半径が極めて小さい状態で屈曲され、ケーブルないしその被覆に生じる曲げ応力が集中され、ケーブル被覆がこの屈曲された部位においてダメージを受け、さらにはケーブル自体が破断により断線するという課題が生じる。特許文献1には、突起状部分に隣接してテーパ状の後退状部分が設けられているが、このようなケーブルの屈曲に対する信頼性を高めることは難しい。
【0004】
一方、特許文献2及び特許文献3には、結束バンドとは異なるがケーブルを係止するためのクランプが提案されており、このクランプのケーブルクランプ部のエッジ(角)を曲面に形成する技術が提案されている。曲面に形成することで、ケーブルが屈曲されたときの曲げ応力の集中が緩和でき、ケーブルの屈曲に対する信頼性を改善する上では有効である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-1706号公報
特開2018-35869号公報
特開2018-35869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献2及び特許文献3の技術は、いずれも結束する部位のエッジを曲面に形成しているが、この曲面の曲率半径はクランプの厚み寸法に比較すると小さい寸法に形成されている。したがって、屈曲されるケーブルは当該エッジの曲面に沿って屈曲されることになり、ケーブルに生じる曲げ応力の集中を防止する効果は十分ではなく、ケーブルの屈曲に対する信頼性を向上することに改善の余地がある。
【0007】
本発明の目的は、結束したケーブルに対するダメージを抑制ないし防止し、結束の信頼性を高めた結束バンドを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の結束バンドは、帯状をしたバンド部を備え、このバンド部を長さ方向に屈曲して形成したループによりケーブルを結束する結束バンドであって、バンド部は、結束時にケーブルに当接される第1の面の幅方向両側の両側面が、バンド部の厚み寸法に等しい曲率半径を有する円弧形状に構成されていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の結束バンドは、帯状をしたバンド部を備え、このバンド部を長さ方向に屈曲して形成したループによりケーブルを結束する結束バンドであって、バンド部は、結束時に当該ケーブルに当接される第1の面の幅方向両側の両側面が円弧形状に構成され、両側面を構成している両側部は、第1の面側の部位を支点にして幅方向に傾倒可能であることを特徴とする。好ましくは、両側面がバンド部の厚み寸法の1/2の曲率半径を有する半円弧形状に構成される。
【0010】
本発明の結束バンドにおいて、第1の面の幅方向の中央部にバンド部の長さ方向に沿って延長され、ケーブルの被覆に食い込むことが可能な突条を備えることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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