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公開番号2023049380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-10
出願番号2021159078
出願日2021-09-29
発明の名称乗員保護装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/239 20060101AFI20230403BHJP(車両一般)
要約【課題】ラップベルト部に収納されたエアバッグの突出が抑制される場合には、膨張用ガスを排気して、エアバッグの突出を抑制できる乗員保護装置の提供。
【解決手段】シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設可能なラップベルト部の収納部位に、膨張完了時の後面側の乗員拘束面により、乗員の上半身を受け止めて保護可能なエアバッグ、を備える乗員保護装置。エアバッグ30は、膨張用ガスGを排気可能な排気口41と、排気口を開閉可能として、エアバッグの収納部位からの上方への突出を抑制される場合に、排気口41からの膨張用ガスGの排気を許容し、かつ、作動時のエアバッグの収納部位からの上方への突出を抑制されない場合に、排気口41からの膨張用ガスGの排気を抑制する調整弁機構45と、を備える。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
左右両端をシートの左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設可能なラップベルト部、を備えるとともに、
該ラップベルト部に設けられた収納部位に折り畳まれて収納されて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護可能なエアバッグ、を備えて構成される乗員保護装置であって、
前記エアバッグが、
流入される前記膨張用ガスを排気可能な排気口と、
前記排気口を開閉可能として、作動時の前記エアバッグの前記収納部位からの上方への突出を抑制される場合に、前記排気口からの前記膨張用ガスの排気を許容し、かつ、作動時の前記エアバッグの前記収納部位からの上方への突出を抑制されない場合に、前記排気口からの前記膨張用ガスの排気を抑制する調整弁機構と、
を備えて構成されていることを特徴とする乗員保護装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記調整弁機構が、
前記エアバッグの前記排気口の周縁に配設される筒状の可撓性を有した弁体と、
前記弁体の前記排気口の周縁の元部から離れた先端部側に、一端側の弁体側端部を連結し、他端側の周壁側端部を、前記エアバッグ内を経て、前記エアバッグの周壁に連結させた可撓性を有したストラップと、
を備えて構成されて、
前記エアバッグの膨張時、
前記エアバッグの周壁の引張力が前記ストラップに作用されると、前記弁体が前記ストラップにより前記エアバッグ内へ引き込まれて、膨張用ガスの圧力を受けた前記弁体の周壁が、前記排気口を閉塞し、
前記エアバッグの周壁の引張力が前記ストラップに作用されないと、前記弁体が前記エアバッグ内に引き込まれずに前記排気口の開口状態を維持する構成としていることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
【請求項3】
前記弁体が、前記ストラップとの連結部位の近傍の周壁に、内外周を貫通する複数の通気口を開口させていることを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。
【請求項4】
前記排気口が、膨張完了時の前記エアバッグの左右の側壁部の一方に、開口されるとともに、膨張完了時の前記エアバッグの前記排気口と前記ストラップの前記周壁側端部との配設方向が、前記シートの左右方向に沿って、配設され、
さらに、前記収納部位への収納時の前記エアバッグの折畳体が、
前記エアバッグへ膨張用ガスを流入させる流入口部付近を平らにしつつ、前記流入口部付近の上方に前記エアバッグの周壁部位を重ねて平らに展開した初期展開エアバッグを形成し、該初期展開エアバッグの左右方向と直交する方向の端縁側を前記流入口部側に接近させるように折って、軸心を左右方向に沿わせた柱状体形状に折り畳んで、形成される構成として、
前記初期展開エアバッグが、前記ストラップを、左右方向に沿わせて配置させるとともに、前記弁体の元部側を前記排気口から前記エアバッグ外に繰り出させた状態とし、かつ、前記ストラップの前記周壁側端部を、前記弁体側に接近するように、前記エアバッグ内に入れ込んだ状態として、形成されていることを特徴とする請求項2若しくは請求項3に記載の乗員保護装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートに着座した乗員を保護するための乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、乗員保護装置としては、シートベルトのラップベルト部に、膨張用ガスを流入させて膨張するエアバッグを配設させて、シートに着座した乗員を保護するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。ラップベルト部は、左右両端をシートの左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設されるベルト部位である。この乗員保護装置では、ラップベルト部に設けられた収納部位に、エアバッグが折り畳まれて収納されており、作動時に、エアバッグが膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張を完了させたエアバッグは、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-51744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の乗員保護装置では、シートベルトのラップベルト部に膨張するエアバッグを収納しており、チャイルドシートをシートに固定する際にも、ラップベルト部にエアバッグを収納したシートベルト、を使用しようとすると、すなわち、例えば、チャイルドシートの座部の底面側における左右に貫通する通し穴部に、ラップベルト部を通し、ラップベルト部の左右両端をシートの左右に連結させることにより、チャイルドシートをシートの背もたれ部から座部にかけて配置させてシートに固定することとなる。しかし、この状態で、車両が衝突して、ラップベルト部に収納したエアバッグが膨張すると、チャイルドシートを押し上げてしまい、好ましくない。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、ラップベルト部に収納されたエアバッグの突出が抑制される場合には、膨張用ガスを排気して、エアバッグの突出を抑制できる乗員保護装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る乗員保護装置では、左右両端をシートの左右に連結させた状態として、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設可能なラップベルト部、を備えるとともに、
該ラップベルト部に設けられた収納部位に折り畳まれて収納されて、作動時に、膨張用ガスを流入させて膨張し、膨張完了時、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護可能なエアバッグ、を備えて構成される乗員保護装置であって、
前記エアバッグが、
流入される前記膨張用ガスを排気可能な排気口と、
前記排気口を開閉可能として、作動時の前記エアバッグの前記収納部位からの上方への突出を抑制される場合に、前記排気口からの前記膨張用ガスの排気を許容し、かつ、作動時の前記エアバッグの前記収納部位からの上方への突出を抑制されない場合に、前記排気口からの前記膨張用ガスの排気を抑制する調整弁機構と、
を備えて構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る乗員保護装置では、作動時、ラップベルト部の収納部位に収納されたエアバッグに膨張用ガスが流入されて、エアバッグが膨張しようとする。その際、エアバッグの収納部位から上方への突出が抑制されると、調整弁機構が、排気口からの膨張用ガスの排気を許容することから、排気口から膨張用ガスが排気されて、エアバッグの膨張が抑制される。そのため、ラップベルト部が、チャイルドシートをシートに取り付けるように、チャイルドシートの下部側に配設されていても、チャイルドシートのエアバッグによる押し上げを防止できる。勿論、ラップベルト部が、チャイルドシートのシートへの取り付けに使用されずに、シートに着座した乗員の腰部の前方側に配設されていれば、エアバッグの収納部位から上方への突出が抑制されないことから、調整弁機構が、排気口からの膨張用ガスの排気を抑制して、排気口から膨張用ガスが排気されず、エアバッグは、迅速に膨張を完了させて、下面側の支持面を乗員の大腿部に支持させた状態で、後面側の乗員拘束面により、前方移動する乗員の上半身を受け止めて保護することができる。
【0008】
したがって、本発明に係る乗員保護装置では、ラップベルト部に収納されたエアバッグの突出が抑制される場合には、膨張用ガスを排気して、エアバッグの突出を抑制でき、エアバッグの突出が抑制されない場合には、エアバッグは、円滑に、膨張を完了させて、乗員を保護することができる。
【0009】
そして、本発明に係る乗員保護装置では、前記調整弁機構が、
前記エアバッグの前記排気口の周縁に配設される筒状の可撓性を有した弁体と、
前記弁体の前記排気口の周縁の元部から離れた先端部側に、一端側の弁体側端部を連結し、他端側の周壁側端部を、前記エアバッグ内を経て、前記エアバッグの周壁に連結させた可撓性を有したストラップと、
を備えて構成されて、
前記エアバッグの膨張時、
前記エアバッグの周壁の引張力が前記ストラップに作用されると、前記弁体が前記ストラップにより前記エアバッグ内へ引き込まれて、膨張用ガスの圧力を受けた前記弁体の周壁が、前記排気口を閉塞し、
前記エアバッグの周壁の引張力が前記ストラップに作用されないと、前記弁体が前記エアバッグ内に引き込まれずに前記排気口の開口状態を維持する構成としていることが望ましい。
【0010】
このような構成では、膨張を抑制されずにエアバッグが膨張する場合には、エアバッグの周壁が膨らんで、調整弁機構のストラップの周壁側端部が、引っ張られ、ストラップの弁体側端部に連結された弁体がエアバッグ内に引き込まれて、弁体が排気口を閉塞することから、排気口からの膨張用ガスの排気が抑制され、エアバッグが円滑に膨張を完了させる。一方、抑制された状態でエアバッグが膨張しようとする場合には、ストラップに引張力が作用されず、弁体の少なくとも一部が、排気口からエアバッグ外へ繰り出される状態となって、弁体が排気口を閉塞せず、排気口から膨張用ガスが排気され、エアバッグの膨張が抑制される。すなわち、調整弁機構が、排気口の周縁に結合される可撓性を有した筒状の弁体と、弁体とエアバッグの周壁とに連結される可撓性を有したストラップと、の2部材から構成できて、簡便に構成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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