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公開番号2023047951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-06
出願番号2021157157
出願日2021-09-27
発明の名称エアバッグ装置
出願人豊田合成株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/203 20060101AFI20230330BHJP(車両一般)
要約【課題】飛散防止を図りつつ機能部品を扉部に取り付ける作業を簡便に行うことができるエアバッグ装置を提供すること。
【解決手段】エアバッグ装置20は、エアバッグカバー37が、エアバッグに押されて開く扉部39と、ホルダに取り付けられる取付壁部64と、を備えて、扉部に機能部品70を配設させる。機能部品は、飛散防止用の保持部材80に保持されて、扉部の裏面側の取付座59に対し、複数の取付ねじ78により、取り付けられる。保持部材は、機能部品を保持する先側連結部81と、所定部位に連結される元側連結部89と、撓み可能な中間部92と、を備える。先側連結部は、取付座を囲う周縁部82を有し、かつ、エアバッグ膨張時の引張方向PDに略沿う方向の対向部位を連結する架橋部85、を有した環状形状とする。機能部品は、保持部材の引張方向側の部位に、先側連結部の周縁部に当接される鍔状部72、を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
膨張用ガスを流入させて折畳状態から展開膨張するエアバッグと、
折り畳まれた前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、
前記エアバッグと前記エアバッグカバーとを保持するホルダと、
を備え、
前記エアバッグカバーが、
膨張する前記エアバッグに押されて、ヒンジ部を回転中心として開く扉部と、
前記扉部の周囲を囲むように配設されて、前記ホルダに取り付けられる取付壁部と、
を備え、
前記扉部に機能部品が配設されて、車両に搭載される構成のエアバッグ装置であって、
前記機能部品が、前記エアバッグの膨張時の飛散防止用の保持部材に保持されて、前記扉部の裏面側の配設部位に設けられた取付座に対し、複数の固着手段により、取り付けられ、
前記保持部材が、
前記機能部品を保持する先端側の先側連結部と、
前記扉部と前記ヒンジ部との部位を除いた部位であって、取付強度を確保可能な部位に連結させた元側連結部と、
前記先側連結部と前記元側連結部との間に配置されて、前記エアバッグの膨張時に、前記先側連結部における前記機能部品の保持状態を維持しつつ撓み可能な中間部と、
を備えて構成され、
前記保持部材の前記先側連結部が、前記取付座を囲う周縁部を有し、かつ、前記エアバッグの膨張時に前記保持部材の引っ張られる方向に略沿う方向で対向する部位相互を連結する架橋部、を有して、該架橋部により二分される挿通孔を有した環状形状に構成され、
前記機能部品が、前記エアバッグの膨張時に前記保持部材の引っ張られる方向に略沿った引張方向側の部位に、前記先側連結部の周縁部に当接される鍔状部、を配設させて構成されていることを特徴とするエアバッグ装置。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記保持部材が、前記エアバッグを形成するエアバッグ用基布と同等の素材から形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
【請求項3】
前記保持部材の前記先側連結部が、前記固着手段を貫通させる貫通部位を備えるとともに、該貫通部位の周縁に、前記取付座への前記機能部品の取付時に、前記取付座と前記機能部品とに挟持されない非挟持部位を配設させて構成されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載のエアバッグ装置。
【請求項4】
運転者が操舵するステアリングホイールに搭載される運転者用としていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
【請求項5】
前記機能部品が、運転者を撮影するカメラ装置としていることを特徴とする請求項4に記載のエアバッグ装置。
【請求項6】
前記機能部品としての前記カメラ装置が、赤外線カメラと赤外線照射装置とを備えて構成され、
赤外線を透過して可視光を遮蔽する可視光カットフィルタ兼用のオーナメントが、前記取付座を備えて、前記カメラ装置を覆うように、前記扉部に配設されるとともに、
前記オーナメントが、前記エアバッグの膨張時における前記扉部の開き時、前記カメラ装置とともに、前記保持部材に保持されて、前記扉部から離脱可能に、前記扉部に組み付けられて、配設されていることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアリングホイール等に搭載されるエアバッグ装置に関し、特に、膨張するエアバッグに押されて開くエアバッグカバーの扉部に、カメラ装置等の機能部品が配設されているエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来の車両に搭載されるエアバッグ装置としては、膨張用ガスを流入させて折畳状態から展開膨張するエアバッグと、折り畳まれたエアバッグを覆うエアバッグカバーと、エアバッグとエアバッグカバーとを保持するホルダと、を備えて構成されていた(例えば、特許文献1参照)。このエアバッグ装置では、エアバッグカバーが、膨張するエアバッグに押されて、ヒンジ部を回転中心として開く扉部と、扉部の周囲を囲むように配設されて、ホルダに取り付けられる取付壁部と、を備え、扉部に、カメラ装置からなる機能部品が配設されて、車両に搭載されていた。さらに、機能部品は、扉部の裏面側に取り付けられるとともに、扉部の開き時の飛散防止のために、可撓性を有した帯状の保持部材に保持されていた。具体的には、機能部品は、扉部の裏面側に取り付ける際、扉部の裏面側に突出する係止突起を、機能部品の係止孔に挿入係止させて(詳しくは、係止孔に挿入させた係止突起の下端を、拡径させるように熱溶融させて、係止孔に係止させ)、機能部品を扉部の裏面側に取り付けていた。可撓性を有した帯状の保持部材は、機能部品の挿通孔に挿通させつつ挿通孔周縁の連結杆に巻き掛けて、機能部品と連結させ、そして、端末を、エアバッグ装置の側壁部にリベット留めしたり、エアバッグカバーの取付壁部とともに、ホルダに共に取り付ける構成としていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-63017号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来のエアバッグ装置では、扉部に対して、飛散防止を図りつつ、機能部品を配設する際、機能部品を扉部に連結させる作業と、機能部品に対して保持部材を連結させる作業と、を別々に行う必要があり、飛散防止を図りつつ、機能部品を扉部に取り付ける作業の煩雑さを軽減することに課題があった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、飛散防止を図りつつ機能部品を扉部に取り付ける作業を簡便に行うことができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係るエアバッグ装置は、膨張用ガスを流入させて折畳状態から展開膨張するエアバッグと、
折り畳まれた前記エアバッグを覆うエアバッグカバーと、
前記エアバッグと前記エアバッグカバーとを保持するホルダと、
を備え、
前記エアバッグカバーが、
膨張する前記エアバッグに押されて、ヒンジ部を回転中心として開く扉部と、
前記扉部の周囲を囲むように配設されて、前記ホルダに取り付けられる取付壁部と、
を備え、
前記扉部に機能部品が配設されて、車両に搭載される構成のエアバッグ装置であって、
前記機能部品が、前記エアバッグの膨張時の飛散防止用の保持部材に保持されて、前記扉部の裏面側の配設部位に設けられた取付座に対し、複数の固着手段により、取り付けられ、
前記保持部材が、
前記機能部品を保持する先端側の先側連結部と、
前記扉部と前記ヒンジ部との部位を除いた部位であって、取付強度を確保可能な部位に連結させた元側連結部と、
前記先側連結部と前記元側連結部との間に配置されて、前記エアバッグの膨張時に、前記先側連結部における前記機能部品の保持状態を維持しつつ撓み可能な中間部と、
を備えて構成され、
前記保持部材の前記先側連結部が、前記取付座を囲う周縁部を有し、かつ、前記エアバッグの膨張時に前記保持部材の引っ張られる方向に略沿う方向で対向する部位相互を連結する架橋部、を有して、該架橋部により二分される挿通孔を有した環状形状に構成され、
前記機能部品が、前記エアバッグの膨張時に前記保持部材の引っ張られる方向に略沿った引張方向側の部位に、前記先側連結部の周縁部に当接される鍔状部、を配設させて構成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明に係るエアバッグ装置では、車両の所定の搭載部位に搭載された後において、エアバッグが膨張して扉部が開く際に、機能部品が飛散しようとしても、保持部材が、所定の連結部位に元側連結部を取り付けており、中間部を撓ませて、先側連結部側で機能部品を保持する。その際、先側連結部は、取付座を囲うように、環状形状としていても、保持部材の引張方向(元側連結部側から先側連結部側に向かう方向)に略沿うように、架橋部を備えており、挿通孔を拡径するように変形せず、また、挿通孔の周囲の周縁部における引張方向側の部位が、機能部品の鍔状部に当接されて押えられ、取付座の周囲から抜けないように、規制されることから、先側連結部は、安定して、機能部品を保持することができて、保持部材は、機能部品の飛散防止を図ることができる。また、機能部品を扉部の裏面側における配設部位の取付座に取り付ける際には、保持部材の先側連結部の周縁部を、取付座を囲うように配置させ、そして、機能部品の鍔状部を周縁部に配置させて、複数の固着手段を使用して、機能部品を取付座に取り付ければ、機能部品に保持部材を連結させて、機能部品を扉部の裏面側の配設部位に取り付けることができる。すなわち、機能部品を扉部に取り付ける際、同時に、保持部材を機能部品に取り付けることができることから、機能部品を扉部に取り付ける作業を簡便に行うことができる。なお、保持部材の元側連結部は、エアバッグ装置の組付時に、所定の連結部位に取り付ければよい。
【0008】
したがって、本発明に係るエアバッグ装置では、飛散防止を図りつつ機能部品を扉部に取り付ける作業を、簡便に行うことができる。
【0009】
そして、本発明に係るエアバッグ装置では、前記保持部材は、前記エアバッグを形成するエアバッグ用基布と同等の素材から形成されていてもよい。
【0010】
保持部材が、可撓性を有したエアバッグ用基布と同等の素材から形成する構成とすれば、エアバッグを製造する際に準備するエアバッグ用基布の裁断時に、端材等を利用して、保持部材を容易に製造することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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