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公開番号2023046711
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-05
出願番号2021155449
出願日2021-09-24
発明の名称熱可塑性樹脂組成物
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08L 23/10 20060101AFI20230329BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 本発明は、機械的強度に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 下記ポリオレフィン樹脂(A)と下記ポリオレフィン樹脂(D)とを含有してなり、前記ポリオレフィン樹脂(A)とポリオレフィン樹脂(D)との重量比[(A)/(D)]が0.01/99.99~0.9/99.1である熱可塑性樹脂組成物(X)。
ポリオレフィン樹脂(A):構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~69%;
ポリオレフィン樹脂(D):構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが70~100%;
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記ポリオレフィン樹脂(A)と下記ポリオレフィン樹脂(D)とを含有してなり、前記ポリオレフィン樹脂(A)とポリオレフィン樹脂(D)との重量比[(A)/(D)]が0.01/99.99~0.9/99.1である熱可塑性樹脂組成物(X)。
ポリオレフィン樹脂(A):構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~69%;
ポリオレフィン樹脂(D):構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが70~100%;
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記ポリオレフィン樹脂(A)の数平均分子量(Mn)が、1,000~100,000である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリオレフィン樹脂(D)の数平均分子量(Mn)が、20,000~400,000である請求項1又は2に記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、フィラー(N1)を含有してなり、熱可塑性樹脂組成物の重量に基づいて、該フィラー(N1)の重量が3~70重量%である請求項1~3のいずれか記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか記載の熱可塑性樹脂組成物(X)を成形した成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱可塑性樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂組成物、とくにポリオレフィン樹脂は成形性、剛性、電気絶縁性等に優れ、また安価であることから、フィルム、繊維、その他さまざまな形状の成形品として幅広く汎用的に使用されている。また、ポリオレフィン樹脂向けに種々の改質剤の開発が行われており、顔料分散性や機械的強度の向上を目的として、低分子量ポリオレフィンを含有する改質剤が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-117362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術であっても、機械的強度については十分に満足できるものではなかった。本発明は、機械的強度に優れた熱可塑性樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、下記ポリオレフィン樹脂(A)と下記ポリオレフィン樹脂(D)とを含有してなり、前記ポリオレフィン樹脂(A)とポリオレフィン樹脂(D)との重量比[(A)/(D)]が0.01/99.99~0.9/99.1である熱可塑性樹脂組成物(X)である。
ポリオレフィン樹脂(A):構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~69%;
ポリオレフィン樹脂(D):構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが70~100%;
【発明の効果】
【0006】
本発明の熱可塑性樹脂組成物(X)は、以下の効果を奏する。
(1)成形品に、優れた機械的強度(引張強度、衝撃強度)を与える。
(2)ポリオレフィン樹脂(D)が、リサイクルポリオレフィン樹脂(DR)であっても、機械的強度に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<ポリオレフィン樹脂(A)>
本発明におけるポリオレフィン樹脂(A)は、構成単量体として、α-オレフィン(炭素数3~8)を含み、α-オレフィン部分のアイソタクティシティーが1~69%である。
【0008】
なお、以下では、「α-オレフィン(炭素数3~8)」を「α-オレフィン」と記載することがある。
上記α-オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-ヘプテン、1-オクテンが挙げられる。
上記α-オレフィンのうち、後述のアイソタクティシティー観点から、好ましいのはプロピレンである。
【0009】
上記ポリオレフィン樹脂(A)は、α-オレフィン以外にその他の単量体を構成単量体としてもよい。その場合、ポリオレフィン樹脂(A)を構成する全単量体の重量に基づいて、その他の単量体の重量は、好ましくは20重量%以下、より好ましくは10重量%以下、さらに好ましくは2重量%以下である。
【0010】
上記ポリオレフィン樹脂(A)を構成するその他の単量体としては、例えば、エチレン、2-ブテン、イソブテン、炭素数[以下、Cと略記することがある]9~30のα-オレフィン(1-デセン、1-ドデセン等)、α-オレフィン以外のC4~30の不飽和単量体(例えば、酢酸ビニル)が挙げられる。
上記その他の単量体のうち、好ましいのはエチレンである。また、(A)のうち好ましいのはプロピレン/エチレン共重合体、プロピレン重合体、さらに好ましいのはプロピレン重合体である。
(【0011】以降は省略されています)

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