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公開番号2023046580
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-05
出願番号2021155250
出願日2021-09-24
発明の名称包装機
出願人日東精工株式会社
代理人
主分類B65B 43/30 20060101AFI20230329BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】本発明は、開口時、袋にしわや傷が発生しにくい包装機を提供する。
【解決手段】
所定の袋を把持する把持ユニット20と、この把持ユニット20に把持された袋を開口させる開口ユニット30とを具備し、前記把持ユニット20は、前記袋Hの両側縁部をそれぞれ把持する一対の把持爪26と、この把持爪26をそれぞれ接近、離反する方向に往復旋回移動させる旋回機構21とを備える包装機10による。これにより、袋の縁部を把持する把持爪が往復旋回移動し、結果、袋の把持箇所周辺にしわや傷等が生じ難くなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定の袋を把持する把持ユニットと、この把持ユニットに把持された袋を開口させる開口ユニットとを具備し、
前記把持ユニットは、前記袋の縁部を把持する一対の把持爪と、この把持爪をそれぞれ接近、離反する方向に往復旋回移動させる旋回機構を有することを特徴とする包装機。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記把持爪は、袋の所定の角部を中心に旋回することを特徴とする請求項1に記載の包装機。
【請求項3】
前記旋回機構は、袋と直交する方向に延びる支軸と、この支軸を中心に回転する回転ロッドとを有しており、
前記把持爪は、それぞれ旋回機構の回転ロッドに支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の包装機。
【請求項4】
前記支軸には、それぞれ他方の支軸に向かい延びる腕部が固定されており、一方の腕部の先端には連結部材が設けられるとともに、他方の腕部にはその長手方向へ延びる長穴が形成され、
前記長穴には、連結部材が移動自在かつ回転自在に挿通していることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の包装機。
【請求項5】
前記把持ユニットは、基台上に設置され、間欠回転可能な回転テーブルに所定の角度毎に設置されており、
前記機台には、把持ユニットに袋を供給する供給ユニットと、この供給ユニットにより供給された袋を開口する前記開口ユニットと、この開口ユニットにより開口された袋に所望のワークを投入する投入ユニットと、ワークが投入された袋の開口部を封止する封止ユニットとが設けられており、
前記供給ユニットと、開口ユニットと、投入ユニットと、投入ユニットは、回転テーブルの回転による把持ユニットの移動経路上に配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の包装機。
【請求項6】
前記基台には、前記連結部材と常時当接する当接部が設けられており、
前記当接部は、中段部および中段部より低く構成される下段部を有し、
前記中段部は、供給ユニットと相対する把持ユニットの連結部材に当接する位置に設けられており、前記下段部は、開口ユニットおよび投入ユニットと相対する把持ユニットの連結部材に当接する位置に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の包装機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、供給された袋を開口して、所望部品を投入後、当該袋を封止する包装機に関する。
続きを表示(約 3,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、所定の袋に部品等を投入する包装機として、特許文献1に開示されたものが知られている。この包装機は、供給された所定の袋を把持する把持ユニットと、把持ユニットに把持された袋を開口する開口ユニットを有しており、これらにより、所定の位置で開口する袋にワークを投入するように構成されている。このような包装機において、前記把持ユニットは、図7の(a)に示すように袋Hの両側縁部それぞれを把持する一対の把持爪26′,26′を有しており、これら把持爪26′,26′を前記開口ユニットが図7の(b)に示すように袋Hを開口するに合わせて接近させるように構成されている。このため、袋Hの開口時にその開口部が突っ張らず、円滑に開くことが可能であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許5913992号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の包装機は、図6の(b)に示すように袋Hを把持する把持爪26′,26′が袋Hの底部に対して平行に接近するように構成されていた。これにより、アルミニウム等の金属製の袋やチャック付き袋等、比較的変形し難い袋を開口させると、把持爪26′,26′に把持され、鉛直な状態の部分と、当該部分より底側に位置し、底部の角H1を基準に傾斜する部分との境界に屈曲H4が発生していた。この屈曲H4がしわや傷として残ると袋Hが不良品なる問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて創生されたものであり、袋にしわや傷ができにくい包装機の提供を目的とする。この目的を達成するために本発明は、所定の袋を把持する把持ユニットと、この把持ユニットに把持された袋を開口させる開口ユニットとを具備し、前記把持ユニットは、前記袋の縁部を把持する一対の把持爪と、この把持爪をそれぞれ接近、離反する方向に往復旋回移動させる旋回機構を有することを特徴とする。なお、前記把持爪は、袋の所定の角部を中心に旋回することが好ましい。また、前記旋回機構は、袋と直交する方向に延びる支軸と、この支軸を中心に回転する回転ロッドとを有しており、前記把持爪は、それぞれ旋回機構の回転ロッドに支持されていることが好ましい。さらに、前記支軸には、それぞれ他方の支軸に向かい延びる腕部が固定されており、一方の腕部の先端には連結部材が設けられるとともに、他方の腕部にはその長手方向へ延びる長穴が形成され、前記長穴には、連結部材が移動自在かつ回転自在に挿通していることが好ましい。また、前記把持ユニットは、基台上に設置され、間欠回転可能な回転テーブルに所定の角度毎に設置されており、前記機台には、把持ユニットに袋を供給する供給ユニットと、この供給ユニットにより供給された袋を開口する前記開口ユニットと、この開口ユニットにより開口された袋に所望のワークを投入する投入ユニットと、ワークが投入された袋の開口部を封止する封止ユニットが設けられており、前記供給ユニットと、開口ユニットと、投入ユニットと、投入ユニットは、回転テーブルの回転による把持ユニットの移動経路上に配置されていることが好ましい。さらに、前記基台には、前記連結部材と常時当接する当接部が設けられており、前記当接部は、中段部および中段部より低く構成される下段部を有し、前記中段部は、供給ユニットと相対する把持ユニットの連結部材に当接する位置に設けられており、前記下段部は、開口ユニットおよび投入ユニットと相対する把持ユニットの連結部材に当接する位置に設けられていることが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の包装機は、袋の縁部を把持する把持爪が往復旋回移動するため、開口時に屈曲が起こらず、袋にしわや傷等が生じ難くなる等の利点がある。なお、把持爪が袋の角部を中心に旋回する際、把持爪による袋の把持箇所が角部と一定の距離を保ち回転するため、よりしわや傷等が生じ難くなる等の利点もある。また、前記旋回機構が支軸と、回転ロッドとを有しており、前記把持爪が回転ロッドに支持されているため、当該回転ロッドを交換することで様々な形状の袋に対応できる等の利点もある。さらに、腕部およびこの腕部を連結させる連結部材により、対となる支軸および把持爪の回転が同期するため、袋の撓み形状を毎回ほぼ同じ形状にすることができ、開口動作後の部品の投入動作等の精度が向上する等の利点もある。また、把持ユニットが回転テーブルに複数個所定の角度毎に設置され、当該把持ユニットの移動経路上に供給ユニットと、開口ユニットと、投入ユニットと、封止ユニットが配置されているため、複数の袋に対して異なる作業を実施でき、サイクルタイムが向上する等の利点もある。さらに、前記連結部材と常時当接する当接部を有しており、当該当接部が中段部および下段部を有する段付き形状であるため、別途駆動源を設けること無く前記把持爪を旋回動作させることが可能等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明に係る包装機の構造を示す平面概略図である。
図1からの状態から次の状態へ移行する動作を示す平面概略図である。
本発明に係る包装機の把持部の構造を示す要部拡大平面図であり、(a)は把持爪が閉じた状態を示す平面図であり、(b)は把持爪が開いた状態を示す平面図である。
本発明に係る包装機の把持部の動作を示す展開図であり、左から連結部材が中段部に当接している状態を示す背面図、連結部材が下段部に当接している状態を示す背面図、連結部材が上段部に当接している状態を示す背面図である。
本発明に係る包装機包装機がチャック付き袋を把持した時の把持部の動作を示す展開図であり、左から連結部材が中段部に当接している状態を示す背面図、連結部材が下段部に当接している状態を示す背面図である。
本発明に係る包装機の把持部の移動による袋の変形を示す概略図であり、(a)は変形前の袋の形状を示す概略正面図であり、(b)は把持部が旋回しながら接近した時の袋の形状を示す概略正面図である。
従来の包装機の把持部の移動による袋の変形を示す概略図であり、(a)は変形前の袋の形状を示す概略正面図であり、(b)は把持爪が平行に接近した時の袋の形状を示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。図1および図2において10は、矩形の袋Hに所定の部品(図示せず)を投入する包装機である。この包装機10は、図1に示すように基台11上に固定された駆動モータ12と、この駆動モータ12の駆動を受けて間欠回転可能な回転テーブル13とを備えている。また、回転テーブル13には、袋Hを把持する把持ユニット20が複数組円周方向に沿って所定の間隔で設けられており、前記基台11上には、図1に示すように前記回転テーブル13による把持ユニット20の間欠回転停止位置に袋Hを供給する供給ユニット30と、袋Hを開口する開口ユニット40と、開口された袋Hに所望の部品を投入する投入ユニット50と、部品を内包する袋Hの開口部を閉鎖する封止ユニット60と、開口部が閉鎖された袋Hを排出する排出ユニット70とが配設されている。さらに、包装機10は、制御部(図示せず)を備えており、この制御部により各ユニットの駆動が制御されている。
【0009】
前記袋Hは、その一辺を開口可能にした矩形の平袋であり、内部に部品を貯留可能な容量に設定されている。この袋Hは、アルミニウムからなる外層と、熱可塑性樹脂の一例であるポリプロピレンからなる内層からなる二層構造を成しており、加熱されることで内層のポリプロピレンが溶着され、当該加熱箇所を封止可能に構成されている。
【0010】
前記把持ユニット20は、図3の(a)に示すよう左右一対の旋回機構21,21と、この旋回機構21,21それぞれに支持される一対の把持爪26,26とを有している。この旋回機構21は、前記回転テーブル13に固定された支持ブロック22と、この支持ブロック22を回転自在に挿通する支軸23と、この支軸23の回転テーブル13の径方向外側端部に固定される回転ロッド24とを備えている。この回転ロッド24は、支軸23から鉛直上向きに延びるよう設定されており、その上端部には、前記把持爪26が固定されている。このため、把持爪26は、前記支軸23を中心とした所定の円弧に沿って旋回可能となる。また、図4に示すように前記支軸23の回転テーブル13の径方向内側端部には、それぞれ他方の支軸23に向かい伸びる腕部25a,25bが設けられており、一方の腕部25aの先端には、軸部251とカムフォロア252からなる連結部材250が装着されるとともに、他方の腕部25bの先端には、前記連結部材250の軸部251を回転自在かつ当該腕部25の長手方向へ移動自在に保持する長穴25b1が形成されている。このため、図4に示すように連結部材250が当初高さより下降すると両方の支軸23,23が前記回転ロッド24の上側を接近させる方向に回転し、連結部材250が当初高さより上昇すると両方の支軸23,23が前記回転ロッド24の上側を離反させる方向に回転する。
(【0011】以降は省略されています)

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