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公開番号2023046429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-05
出願番号2021154995
出願日2021-09-24
発明の名称作業車両
出願人井関農機株式会社
代理人個人
主分類B60T 7/12 20060101AFI20230329BHJP(車両一般)
要約【課題】車両を自動走行させる場合に、走行停止状態を適切なタイミングで確実に保持可能にすること。
【解決手段】運転席(18)が設置されたフロア(19)の上に支持され、制動装置(27)を作動させる電動シリンダ(31)と、走行車体(11)を走行経路に沿って自動走行させる制御部(CA)であって、制動装置(27)が作動する電動シリンダ(31)の作動位置を予め記憶しておき、自動走行中にエンジン(16)の回転数が予め定められた値に達しない場合には電動シリンダ(31)を作動位置に移動させて、制動装置(27)により走行車体(11)を制動させる制御部(CA)とを備えた作業車両(1)。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
走行車体と、
操縦者が搭乗可能な運転席と、
前記走行車体を制動する制動装置と、
前記運転席が設置されたフロアの上に支持され、前記制動装置を作動させる電動シリンダと、
前記走行車体を、予め定められた走行経路に沿って自動走行させる制御部であって、前記制動装置が作動する前記電動シリンダの作動位置を予め記憶しておき、自動走行中にエンジンの回転数が予め定められた値に達しない場合には前記電動シリンダを前記作動位置に移動させて、前記制動装置により走行車体を制動させる前記制御部と、
を備えたことを特徴とする作業車両。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記電動シリンダが前記作動位置に移動した場合、前記電動シリンダを前記作動位置で予め定められた時間停止させるとともに、予め定められた時間が経過した後は、前記電動シリンダを、前記制動装置が作動しない解除位置に移動させる前記制御部、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記作業車両の電源投入時に、前記電動シリンダを前記作動位置と前記解除位置との間で移動させるとともに、前記電動シリンダが前記作動位置および前記解除位置の少なくとも一方に到達しない場合には、前記自動走行の開始を規制する前記制御部、
を備えたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トラクタや薬液散布車両、田植え機等の作業車両に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動走行する車両について、下記の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1(特開2012-11969号公報)には、先行車両の走行停止に伴い自車両を走行停止させる用の制動ブレーキを自動作動させるクルーズシステムにおいて、エンジンを自動停止させるアイドルストップシステムを備えた車両では、エンジンがアイドルストップシステムにより停止した場合は電動モータでパーキングブレーキを作動させる技術が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-11969号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
(従来技術の問題点)
特許文献1に示す技術は、舗装された道路を走行する自動車やトラック等の車両に関する技術であるが、農場や田畑等の圃場を走行する農業用のトラクタ等の作業車両では、自動運転中はエンジン動力により作動する油圧ブレーキにより車両が制動されることが一般的である。したがって、トラクタ等の作業車両ではエンジンが停止すると、油圧ブレーキが作動しなくなり、エンジンが緊急停止したり、アイドリングストップ等でエンジンが停止したりするとブレーキが作動しなくなる。そのためエンジン停止に伴って素早くブレーキを作動させないと坂道などで停止できない恐れがあった。また、農業用のトラクタ等の作業車両は悪路を走行するため走行駆動のトルクが大きく、エンジンの作動中にブレーキを作動させてしまうとブレーキを引きずってしまい、ブレーキ機構の摩耗を早めてしまう。
【0005】
本発明は、車両を自動走行させる場合に、走行停止状態を適切なタイミングで確実に保持可能にすることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、走行車体と、操縦者が搭乗可能な運転席と、前記走行車体を制動する制動装置と、前記運転席が設置されたフロアの上に支持され、前記制動装置を作動させる電動シリンダと、前記走行車体を、予め定められた走行経路に沿って自動走行させる制御部であって、前記制動装置が作動する前記電動シリンダの作動位置を予め記憶しておき、自動走行中にエンジンの回転数が予め定められた値に達しない場合には前記電動シリンダを前記作動位置に移動させて、前記制動装置により走行車体を制動させる前記制御部と、を備えたことを特徴とする作業車両である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、前記電動シリンダが前記作動位置に移動した場合、前記電動シリンダを前記作動位置で予め定められた時間停止させるとともに、予め定められた時間が経過した後は、前記電動シリンダを、前記制動装置が作動しない解除位置に移動させる前記制御部、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の作業車両である。
【0008】
請求項3に記載の発明は、前記作業車両の電源投入時に、前記電動シリンダを前記作動位置と前記解除位置との間で移動させるとともに、前記電動シリンダが前記作動位置および前記解除位置の少なくとも一方に到達しない場合には、前記自動走行の開始を規制する前記制御部、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の作業車両である。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、自動走行中にエンジンの回転数が予め定められた値に達しない場合に伝動シリンダで制動装置を作動させることで、車両を自動走行させる場合に、走行停止状態を適切なタイミングで確実に保持可能にすることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、電動シリンダが作動位置に移動後に予め定められた時間が経過した後は、解除位置に移動させることで、作業者が手動で制動装置を解除する作業の妨げになることが抑制される。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加えて、作業車両の電源投入時に電動シリンダが作動位置または解除位置に到達しない場合には、自動走行が開始できなくすることで、自動走行の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は本実施の形態の作業車両の制御システムの説明図である。
図2は実施の形態のトラクタ内部の要部説明図である。
図3は実施の形態の制動用のリンク機構を含む説明図である。
図4は実施の形態のパーキングレバーの要部拡大図である。
図5は本実施の形態の作業車両の制御システムの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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