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公開番号2023046358
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-04-04
出願番号2021154964
出願日2021-09-23
発明の名称救命用防護シート
出願人個人
代理人個人
主分類A61H 31/00 20060101AFI20230328BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】緊急である口対口、あるいはポケットマスクやバックバルブマスクを用いた心肺蘇生時の人工呼吸において、被救助者の呼気による救助者の被爆感染を最も効果的に防ぎ、かつ心肺蘇生行為や人工呼吸に一切支障を来さず、簡易に持ち運び携帯することができ、更に要救助者の胸部を不透明の不織布にすることで、女性等の胸部を露わにすることなく、適切な心肺蘇生をすることができること救命用防護シートを提供する。
【解決手段】要救助者の頭部近傍を覆う可撓性の透明シート10と透明シートに連結された不織布シート11とから成る感染防止を目的とした救命用防護シートであって、透明シートには救命呼吸器貫通用の開口部13を具備し、開口部には一方弁を具備し、不織布シートには心臓マッサージ用の身体部位の位置表示14を具備し、救命用防護シートの外周部には浮き上がり防止部を具備した構成とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被救助者の頭部及びその近傍を覆う可撓性のある透明シートと前記透明シートに連結された不織布シートとから成る要救助者からの感染防止を図る救命用防護シートであって、
前記透明シートには救命用人工呼吸器貫通用の開口部を具備し、
前記開口部には一方弁を具備し、
前記不織布シートには心臓マッサージ用の身体部位の位置表示を具備し、
前記救命用防護シートの外周部には浮き上がり防止部を具備すること
に特徴を有する救命用防護シート。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記不織布シートの心臓マッサージ用の身体部位の前記位置表示は、要救助者の胸の中心・胸骨の下半分・へそ部・腹の位置を色分けした鼻・顎・へその直線状表示及び/若しくは顎部からの寸法表示で示し、
前記救命用防護シートの外周には上下表裏を示す表示又はタグを有すること
に特徴を有する請求項1に記載の救命用防護シート。
【請求項3】
前記浮き上がり防止部は、滑り防止を兼ねるシリコンゴム板体及び/若しくは接着シール及び/若しくは折りたたみ軸棒及び/若しくは屈曲性を有する金属棒であること
に特徴を有する請求項1又は2に記載の救命用防護シート。
【請求項4】
前記救命用防護シートには、AED配線を通す切込み開口部を更に具備し、
前記切り込み開口部には、開口を塞ぐカバー体及び/若しくは収縮ゴム材及び/若しくは一方弁を具備すること
に特徴を有する請求項1に記載の救命用防護シート。
【請求項5】
前記可撓性透明シートの前記開口部は開口を塞ぐ機能を有するカバー体若しくは開口周囲を縮め塞ぐ機能を有する収縮ゴム材を有すること
に特徴を有する請求項1に記載の救命用防護シート。
【請求項6】
前記不織布シートには、心肺蘇生術の胸骨圧迫部位を明確に示すラインプリント及び/若しくは救命の方法及び/若しくは救命の際の通報先及び/若しくは救命動作及び/若しくは本発明に係る救命用防護シートの使用方法の動画サイトへのバーコード又はQRコード及び/若しくは救命時に必要とされる事項が印刷されていること
に特徴を有する請求項1に記載の救命用防護シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、人工呼吸による救命の際の被救助者を覆う救命用防護シートに係り、特に、要救助者(以降、要救助者を被救助者とも表現する場合がある。)からの呼気による被爆を防止することを目的とした救命用防護シートに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、人工呼吸は仮死状態や窒息(呼吸停止)状態に陥った要救助者に緊急的に心肺蘇生のための人工呼吸を施すものである。(本発明の明細書においては、人工呼吸とは、口対口(マウス ツー マウス)人工呼吸を前提としている。)そして、人工呼吸は緊急、即時性が何より要求されるものであるので、措置の必要な場所で直ちに行われことが極めて重要である。
【0003】
しかし昨今のように感染症の拡大下においては、要救助者が感染者である場合もあり、人工呼吸により救助者が感染者の呼気を被爆し感染する危険がある。近年では人工呼吸器として感染防御具であるフェイスシールドやポケットマスク、バックバルブマスク等が開発されているが、昨今の感染症のリスクまでは回避できず、人工呼吸を行わないことが標準となっている。
【0004】
フェイスシールドは、心肺蘇生時に感染者である要救助者の呼気を顔面に被爆しないように防ぐものであり、またポケットマスクやバックバルブマスクは、人工呼吸時に要救助者の呼気を一定方向にのみに排出されるよう流路一方弁が装着された感染防御救命用機器である。
【0005】
しかし上記に記載した通り、感染防御機器であっても、実際に救命用心肺蘇生時において救助者は、逐次被救助者に近接した位置におり、場合によっては要救助者の顔面に向かい合って蘇生救命措置を行わざるを得ない。このような場合は、たとえフェイスシールドやポケットマスク、バックバルブマスク等を用いていたとしても、感染の危険回避には限界があり、要救助者の呼気を被爆してしまうことは避けられず、救助者にとって大きな危険負担となっているのが実情である。
【0006】
上記のような問題を解決するために、下記に挙げるような先行文献によって各種提案がなされてきた。
【0007】
たとえば、特許文献1(実用新案登録3158211号)では、衛生的な呼気を通過させない可撓性の高いシート状体の中央部に一定の切り込みを設けるか、中央部に左右方向に一定長さの切り込みを開口させて、その開口部に筒状体を突設させて人工呼吸用補助具を構成する人工呼吸用補助用具に関する技術思想が開示されている。
【0008】
しかし、この例では、シート状体の切り込みにポケットマスクの筒状体を通しても、切リ込み部から汚染された要救助者の呼気は漏れ出てしまう。また、シート状体で要救助者を覆った場合は、シート内部に汚染呼気が密集充満されて非常に危険な状態となる。反面、シート状体の形状や大きさを小さくし軽くした場合は、要救助者の口元からの距離が短く、感染のリスクを抑えることができない。またさらに、風等でめくれ上がり、汚染呼気が漏れ出て救助者を被爆させてしまう危険がある。加えて、シート状体の材質によっては、要救助者を覆った際、身体の部位の位置が正確に目視できず不明確となり心肺蘇生処置に支障を来す。つまり、上記問題に対して根本的な解決策を提示したことにはなっていない。
【0009】
また特許文献2(特開平8-229146号)では、2枚のフィルム状シートのシート面において任意の面積の周囲を環状に接着し、その面積範囲内の中央部において、人工呼吸を行う側である第一のシートに切込み又は孔を穿設し、これと重ならないように人工呼吸を受ける側である第二のシートに切込み又は孔を穿設してなり、第一のシート側から送り込む呼気が中断した場合に第二のシート側からの圧力によって第二のシートの切込み又は孔の周囲が第一のシートのシート面に接触して弁機能を達成することを特徴とする人工呼吸用口当てシートの技術思想が開示されている。
【0010】
しかし、この例においても、2枚のシートを重ねたことにより特許文献1の改善策にはなるが、上記問題に対して根本的な解決策を提示したことにはなっていない。加えて、2枚のシートの切込み形状の特異性から製造難易度が高いと予想され、高価となる。かつ最も重要な要救助者の顔表情を目視確認することが2枚シートにより妨害され、蘇生行為に支障を来す恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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