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公開番号2023044229
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-30
出願番号2021152145
出願日2021-09-17
発明の名称除菌状態判定装置
出願人個人
代理人個人
主分類A61L 2/18 20060101AFI20230323BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】使用者が除菌用の溶液を手につけてから手を擦り合わせて手の除菌を行った後に、手の除菌状態の良否を判定するための除菌状態判定装置において、手の除菌状態の良否を適切に判定することが可能であっても、除菌状態の良否の判定時間を短縮することが可能な除菌状態判定装置を提供する。
【解決手段】除菌状態判定装置1は、手の温度を検知するための温度検知機構2と、温度検知機構2が電気的に接続される制御部5とを備えており、制御部5は、温度検知機構2によって検知される温度である第1温度と、第1温度が検知された後の所定時間内に温度検知機構2によって検知される温度である第2温度とを記憶するとともに、第1温度と第2温度との差である第1温度差に基づいて、手の除菌状態の良否を判定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
使用者が除菌用の溶液を手につけてから前記手を擦り合わせて前記手の除菌を行った後に、前記手の除菌状態の良否を判定するための除菌状態判定装置であって、
前記手の温度を検知するための温度検知機構と、前記温度検知機構が電気的に接続される制御部とを備え、
前記制御部は、前記温度検知機構によって検知される温度である第1温度と、前記第1温度が検知された後の所定時間内に前記温度検知機構によって検知される温度である第2温度とを記憶するとともに、前記第1温度と前記第2温度との差である第1温度差に基づいて、前記手の除菌状態の良否を判定することを特徴とする除菌状態判定装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1温度が検知される前の所定時間内に前記温度検知機構によって検知された温度である第3温度を記憶するとともに、前記第3温度と前記第1温度との差である第2温度差と前記第1温度差とに基づいて、前記手の除菌状態の良否を判定することを特徴とする請求項1記載の除菌状態判定装置。
【請求項3】
前記温度検知機構が内部に取り付けられる筺体と、前記筺体の内部に前記手が入れられたことを検知するための検知機構と、前記筺体の内部で前記溶液を噴射する溶液噴射機構とを備え、
前記制御部には、前記検知機構と前記溶液噴射機構とが電気的に接続され、
前記制御部は、前記筺体の内部に前記手が入れられたことが前記検知機構によって検知されると、前記第3温度を記憶し、その後、前記溶液噴射機構に前記溶液を噴射させてから前記第1温度を記憶し、その後、前記第2温度を記憶するとともに、前記第1温度差と前記第2温度差とに基づいて、前記手の除菌状態の良否を判定することを特徴とする請求項2記載の除菌状態判定装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記手の除菌状態が不良であると判定すると、判定後の所定時間内に前記温度検知機構によって検知される温度である第4温度を記憶するとともに、前記第1温度と前記第4温度との差である第3温度差に基づいて、前記手の除菌状態の良否を再判定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の除菌状態判定装置。
【請求項5】
前記温度検知機構が内部に取り付けられる筺体と、前記筺体の内部に配置されるとともに紫外光を照射する紫外線照明とを備え、
前記制御部には、前記紫外線照明が電気的に接続され、
前記溶液には、紫外光が当たると発光する蛍光剤が含まれており、
前記制御部は、前記手の除菌状態が不良であると判定すると、前記紫外線照明に紫外光を照射させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の除菌状態判定装置。
【請求項6】
前記筐体の内部を撮影する撮影機構を備え、
前記制御部には、前記撮影機構が電気的に接続され、
前記制御部は、前記紫外線照明に紫外光を照射させた状態で前記撮影機構に画像を撮影させ、前記撮影機構に撮影させた前記画像を取り込むとともに、取り込んだ前記画像に基づいて、前記手の除菌状態の良否を再判定することを特徴とする請求項5記載の除菌状態判定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用者が除菌用の溶液を手につけてから手を擦り合わせて手の除菌を行った後に、手の除菌状態の良否を判定するための除菌状態判定装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、UV反応性媒体が含まれた消毒液を手につけてから手を擦り合わせて手の消毒を行った後に、手の消毒の質を評価して消毒状態の良否を判定するための判定装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の判定装置は、筺体と、筺体の内部に配置されるUV照明と、筺体の内部に配置された手を撮影するためのデジタルカメラと、デジタルカメラが接続されるコンピュータとを備えている。
【0003】
特許文献1に記載の判定装置で消毒状態の良否を判定するときには、使用者は、消毒液を手につけて手を擦り合わせた後に、筺体の内部に手を入れる。筺体の内部に手が入ると、UV照明が手に向かって紫外光を照射する。デジタルカメラは、紫外光を照射された手の画像を撮影する。コンピュータは、デジタルカメラが撮影した画像を取り込むとともに、取り込んだ画像に基づいて、消毒状態の良否(すなわち、消毒の質が許容範囲内であるのか否か)を判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第3209337号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の判定装置では、消毒状態の良否を判定するためのデータとして画像が利用されているため、消毒状態の良否を判定するためのデータの容量が大きくなるおそれがある。また、消毒状態の良否を判定するためのデータの容量が大きくなると、コンピュータでの処理に時間がかかって、消毒状態の良否の判定に時間がかかるおそれがある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、使用者が除菌用の溶液を手につけてから手を擦り合わせて手の除菌を行った後に、手の除菌状態の良否を判定するための除菌状態判定装置において、手の除菌状態の良否を適切に判定することが可能であっても、除菌状態の良否の判定時間を短縮することが可能な除菌状態判定装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本願発明者は種々の検討を行った。その結果、本願発明者は、除菌用の溶液をつけた直後の手の温度と、除菌用の溶液が手の全体に行き亘るように除菌用の溶液がついた手をしっかりと擦り合わせた後の手の温度とに明らかな差が生じることを知見するに至った。具体的には、手を擦り合わせるときの摩擦熱の影響で、除菌用の溶液をつけた直後の手の温度よりも、除菌用の溶液がついた手をしっかりと擦り合わせた後の手の温度の方が明らかに高くなることを知見するに至った。
【0008】
また、本願発明者は、この温度の差を指標として、手の除菌状態の良否を適切に推定することが可能であることを知見するに至った。すなわち、本願発明者は、この温度差に基づいて、手の除菌状態の良否を適切に判定することが可能であることを知見するに至った。さらに、本願発明者は、手の温度を利用して手の除菌状態の良否を判定すると、除菌状態の良否を判定するためのデータの容量が小さくなって、除菌状態の良否の判定時間を短縮することが可能になることを知見するに至った。
【0009】
本発明の除菌状態判定装置は、これらの新たな知見に基づくものであり、使用者が除菌用の溶液を手につけてから手を擦り合わせて手の除菌を行った後に、手の除菌状態の良否を判定するための除菌状態判定装置であって、手の温度を検知するための温度検知機構と、温度検知機構が電気的に接続される制御部とを備え、制御部は、温度検知機構によって検知される温度である第1温度と、第1温度が検知された後の所定時間内に温度検知機構によって検知される温度である第2温度とを記憶するとともに、第1温度と第2温度との差である第1温度差に基づいて、手の除菌状態の良否を判定することを特徴とする。
【0010】
本発明の除菌状態判定装置では、制御部は、第1温度と、第1温度が検知された後の所定時間内に検知される第2温度との差である第1温度差に基づいて、手の除菌状態の良否を判定している。そのため、本発明では、除菌用の溶液をつけた直後の手の温度が第1温度となり、除菌用の溶液をつけてから擦り合わせた後の手の温度が第2温度となるように、使用者が手の温度を測定することで、手の除菌状態の良否を適切に判定することが可能になる。また、本発明では、手の温度を利用して手の除菌状態の良否を判定しているため、除菌状態の良否の判定時間を短縮することが可能になる。すなわち、本発明では、手の除菌状態の良否を適切に判定することが可能であっても、除菌状態の良否の判定時間を短縮することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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