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公開番号2023043843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-29
出願番号2022132888
出願日2022-08-24
発明の名称トナー
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人
主分類G03G 9/087 20060101AFI20230322BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】低温定着性、耐熱保存性を両立し、さらに高着色力を有するトナーを提供する。
【解決手段】結着樹脂および着色剤を含有するトナーであって、結着樹脂は、以下の(A)および(B)の一方の規定を満たす樹脂であり、(A)式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂、およびスルフィド構造を有する樹脂を含有;(B)スルフィド構造を有し、且つ式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂を含有する;
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着色剤は、カーボンブラック、チタンブラック、銅フタロシアニン、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、アゾ顔料及び縮合多環系化合物いずれかの着色剤であり、トナーの最大吸熱ピークのピーク温度が、50℃以上70℃以下の範囲に存在し、最大吸熱ピークの吸熱量が30J/g以上70J/g以下である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂は、以下の(A)および(B)の少なくとも一方の規定を満たす樹脂であり、
(A)下記式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂、および、スルフィド構造を有する樹脂を含有する;
(B)スルフィド構造を有し、且つ下記式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂を含有する;
TIFF
2023043843000011.tif
41
85
[式(1)中、R
1
は水素原子またはメチル基を表し、nは16以上30以下の整数を表す。]
該着色剤は、カーボンブラック、チタンブラック、銅フタロシアニン、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、アゾ顔料及び縮合多環系化合物からなる群より選択されるいずれかの着色剤であり、
該トナーを示差走査熱量計で測定した際に、最大吸熱ピークのピーク温度が、50℃以上70℃以下の範囲に存在し、
該最大吸熱ピークの吸熱量が30J/g以上70J/g以下であることを特徴とするトナー。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
該着色剤は、カーボンブラック、C.I.ピグメントレッド31、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド150、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントブルー15及びC.I.ピグメントブルー15:3からなる群より選択される請求項1に記載のトナー。
【請求項3】
該結着樹脂が、該(A)の規定を満たし、該結着樹脂中の該式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂の含有割合が、50.0質量%以上である請求項1に記載のトナー。
【請求項4】
該結着樹脂が、該規定(B)を満たす樹脂である請求項1に記載のトナー。
【請求項5】
該結着樹脂中のスルフィド構造を有し、且つ該式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂の含有割合が、50.0質量%以上である請求項4に記載のトナー。
【請求項6】
該結晶性樹脂中の該ユニット(a)の含有割合が40.0質量%以上80.0質量%以下である請求項1に記載のトナー。
【請求項7】
該結着樹脂が、マクロモノマーに由来するモノマーユニットを含有し、
該マクロモノマーに由来するモノマーユニットの数平均分子量が1,000以上20,000以下である請求項1に記載のトナー。
【請求項8】
該マクロモノマーに由来するモノマーユニットが、(メタ)アクリル酸エステル重合体部を有する請求項7に記載のトナー。
【請求項9】
該結晶性樹脂が、上記ユニット(a)のほかに、ユニット(b)を有しており、
該ユニット(a)のSP値((J/cm
3

0.5
)をSPa、該ユニット(b)のSP値((J/cm
3

0.5
)をSPbとしたとき、該SPaと該SPbとが下記式(2)を満たす請求項1に記載のトナー。
3.0≦(SPb-SPa)≦25.0 ・・・・(2)
【請求項10】
該ユニット(b)が下記式(3)で表されるユニットである請求項9に記載のトナー。
TIFF
2023043843000012.tif
29
79
[式(3)中、R
2
は水素原子またはメチル基を表す。]
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真法、静電記録法に用いられるトナーに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真装置においても省エネルギー化が大きな技術的課題として考えられ、定着装置にかかる熱量の大幅な削減が検討されている。特に、トナーにおいては、より低エネルギーでの定着が可能な、いわゆる「低温定着性」のニーズが高まっている。
低温での定着を可能にするための手法としては、トナー中の結着樹脂のガラス転移点(Tg)を低下させることが挙げられる。しかしながら、Tgを低下させることは、トナーの耐熱保存性を低下させることにつながるため、この手法においては、トナーの低温定着性と耐熱保存性を両立させることは困難であるとされている。
そこで、トナーの低温定着性と耐熱保存性を両立させるために、結着樹脂として結晶性のビニル樹脂を使用する方法が検討されている。トナー用の結着樹脂として一般的に用いられる非晶性の樹脂は示差走査熱量計(DSC)測定において明確な吸熱ピークを示さないが、結晶性樹脂成分を含有する場合には、DSC測定における吸熱ピークが現れる。結晶性のビニル樹脂は、分子内の側鎖が規則的に配列することにより、融点まではほとんど軟化しないといった性質を有する。また、融点を境に結晶が急激に融解し、それに伴った急激な粘度の低下が起こる。このため、シャープメルト性に優れ、低温定着性と耐熱保存性を両立する材料として注目されている。通常、結晶性のビニル樹脂は、主鎖骨格に長鎖のアルキル基を側鎖として有し、側鎖の長鎖アルキル基同士が結晶化することで、樹脂として結晶性を示す。
一方で、カラー画像の画質を向上させる観点から、高着色力のトナーが要求されている。これに対し、トナーに含有される結着樹脂や着色剤からの様々な検討が行われている。
特許文献1では、低温定着性及び耐熱保存性、並びに耐久性及び帯電性に優れた正帯電性トナーが提供されている。
また、特許文献2では、良好な低温定着性を有し、かつ高温状態での保管後においても定着性が低下しにくい静電荷像現像用トナーが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-219648号公報
特開2017-37245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の正帯電性トナーでは確かに低温定着性及び耐熱保存性の向上が見られたが、高着色との両立に関しては、未だ改善の余地があった。また、特許文献2の静電荷像現像用トナーについても、低温定着性と高着色との両立に関して、未だ改善の余地があった。
そこで、本発明の目的は、低温定着性、耐熱保存性、および高着色力を両立するトナーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明は、結着樹脂および着色剤を含有するトナー粒子を有するトナーであって、
該結着樹脂は、以下の(A)および(B)の少なくとも一方の規定を満たす樹脂であり、
(A)下記式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂、および、スルフィド構造を有する樹脂を含有する;
(B)スルフィド構造を有し、且つ下記式(1)で表されるユニット(a)を有する結晶性樹脂
【0006】
TIFF
2023043843000001.tif
41
85
[式(1)中、R
1
は水素原子またはメチル基を表し、nは16以上30以下の整数を表す。]
該着色剤はカーボンブラック、チタンブラック、銅フタロシアニン、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、アゾ顔料及び縮合多環系化合物からなる群より選択されるいずれかの着色剤であり、
該トナーを示差走査熱量計で測定した際に、最大吸熱ピークのピーク温度が、50℃以上70℃以下の範囲に存在し、
該最大吸熱ピークの吸熱量が30J/g以上70J/g以下であることを特徴とするトナーに関する。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、低温定着性、耐熱保存性、および高着色力が両立されたトナーを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
数値範囲を表す「○○以上××以下」や「○○~××」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。
【0009】
「(メタ)アクリル酸エステル」は、アクリル酸エステルとメタクリル酸エステルの両方を含む表現であり、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸とメタクリル酸の両方を含む表現である。
【0010】
数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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