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公開番号2023043109
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150651
出願日2021-09-15
発明の名称画像形成装置
出願人株式会社リコー
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20230320BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】無駄なトナー消費を抑制するとともに、良好にフィルミングを除去することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、中間転写ベルトなどの像担持体と、像担持体上のトナー像を用紙などの記録媒体に転写する二次転写ローラなどの転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニングブレードなどのクリーニング部材とを備えている。画像形成装置は、記録媒体に転写しない掻き取り用トナーパターンなどのトナー像パターンを像担持体に形成している。このトナー像パターンのクリーニング部材へ入力する入力トナー量を、像担持体表面に付着した地汚れトナー量に基づいて設定した。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体と、
前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、
前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え、
前記記録媒体に転写しないトナー像パターンを前記像担持体に形成する画像形成装置において、
前記トナー像パターンの前記クリーニング部材へ入力する入力トナー量を、前記像担持体表面に付着した地汚れトナー量に基づいて設定することを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記地汚れトナー量は、装置の環境条件に基づいて求めることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記地汚れトナー量が多いほど、前記入力トナー量を少なく設定することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記トナー像パターンの形成タイミングを、装置の環境条件に基づいて変更することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記転写部材は、前記像担持体に接触して転写ニップを形成しており、
前記記録媒体上に画像を形成する画像形成動作は、最初の前記記録媒体が前記転写ニップに到達する前に前記転写部材に付着した付着物を前記像担持体へ移動させて前記転写部材をクリーニングする通紙前クリーニング動作と、最後の前記記録媒体が前記転写ニップを抜けた後に前記転写部材に付着した付着物を前記像担持体へ移動させて前記転写部材をクリーニングする通紙後クリーニング動作とを実施するものであって、
前記トナー像パターンが、画像形成動作中の以下1~3のタイミングの少なくとも一つで、前記トナー像パターンが転写ニップを通過するように、前記トナー像パターンの形成タイミングを設定することを特徴とする画像形成装置。
タイミング1:通紙前クリーニング動作の開始前
タイミング2:通紙前クリーニング動作中
タイミング3:通紙後クリーニング動作中
【請求項6】
請求項5に記載の画像形成装置において、
高温高湿環境のときは、前記タイミング2と、前記タイミング1または前記タイミング3のタイミングとで、前記トナー像パターンが転写ニップを通過するように、前記トナー像パターンを形成することを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記像担持体の表面に対向して配置され、前記トナー像のトナー付着量を検知する付着量検知手段を備え、
前記像担持体の表面移動方向と直交する直交方向において、前記トナー像パターンの前記付着量検知手段の配置位置に対応する第一領域の入力トナー量を、それ以外の領域の入力トナー量よりも多くしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項8】
請求項7に記載の画像形成装置において、
前記付着量検知手段は、前記直交方向において、前記像担持体の通紙領域よりも外側の通紙領域外と、前記通紙領域内とに配置されており、
前記トナー像パターンは、前記直交方向の長さが、前記像担持体の通紙領域よりも長い帯状パターンであり、
前記通紙領域外の前記付着量検知手段の配置位置に対応する前記第一領域の入力トナー量を、前記通紙領域内の前記付着量検知手段の配置位置に対応する前記第一領域の入力トナー量よりも多くしたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載の画像形成装置において、
前記第一領域の前記直交方向の長さは、前記付着量検知手段の付着量検知範囲の前記直交方向の長さ以上であることを特徴とする画像形成装置。
【請求項10】
請求項1乃至9いずれか一項に記載の画像形成装置において、
前記入力トナー量に基づいて、トナー像パターンの前記像担持体の表面移動方向の長さを設定することを特徴とする画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、像担持体と、像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え、記録媒体に転写しないトナー像パターンを像担持体に形成する画像形成装置が知られている。
【0003】
特許文献1には、上記画像形成装置として、像担持体たる中間転写ベルトのフィルミングを除去するためのトナー像パターンを形成し、このトナー像パターンをクリーニング部材の像担持体との当接部に入力するものが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、無駄なトナー消費を抑えて、十分なフィルミングの除去ができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決するために、本発明は、像担持体と、前記像担持体上のトナー像を記録媒体に転写する転写部材と、前記像担持体の表面をクリーニングするクリーニング部材とを備え、前記記録媒体に転写しないトナー像パターンを前記像担持体に形成する画像形成装置において、前記トナー像パターンの前記クリーニング部材へ入力する入力トナー量を、前記像担持体に付着した地汚れトナー量に基づいて設定することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、無駄なトナー消費を抑制するとともに、良好にフィルミングを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態に係る画像形成装置であるタンデム型カラー複写機の概略構成図。
中間転写ベルト上の画質調整用パターンを説明する模式図。
印刷動作と平行して画像調整を行う場合の中間転写ベルトに形成される画質調整用パターンの一例を示す模式図。
中間転写ベルト上のトナーパターンの形成位置について説明する図。
従来の掻き取り用トナーパターンのクリーニングブレードへ入力する入力トナー量について、説明する図。
本実施形態の掻き取り用トナーパターンの入力トナー量を設定について、説明する図。
高温高湿環境下の目標入力トナー量を多くした例について説明する図。
光学センサの配置位置に対応する領域の入力トナー量を多くした掻き取り用トナーパターンの例を示す概略図。
掻き取り用トナーパターンの対向領域の幅について説明する図。
センサスポット径の計測に用いる基準板の概略図。
(a)は、取得した正反射出力の一例を示す図であり、(b)は、取得した拡散反射出力の一例を示す図。
通紙領域内の光学センサの中間転写ベルトからの反射光量の検知結果と、通紙領域外の光学センサの中間転写ベルト17からの反射光量の検知結果とを示すグラフ。
クリーニング動作のタイミングチャートの一例を示す図。
通紙前クリーニング動作前に、二次転写ニップを掻き取り用トナーパターンが通過するようにしたタイミングチャートの一例を示す図。
通紙前クリーニング動作中に掻き取り用トナーパターンを、二次転写ニップを通過させるタイミングチャートの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
【0009】
図1は、本実施形態に係る画像形成装置であるタンデム型カラー複写機(以下、単に複写機という)の概略構成図である。
図1において、画像形成装置としてのタンデム型カラー複写機1(以下、単に複写機という)は、原稿を原稿読込部に搬送する原稿搬送部3、原稿の画像情報を読み込む原稿読込部4を備えている。また、複写機は、出力画像が積載される排紙トレイ5、記録媒体たる用紙Pが収容される給紙部7を備えている。
【0010】
また、複写機1は、用紙Pの搬送タイミングを調整するレジストローラ9(タイミングローラ)、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される潜像担持体たる感光体ドラム11Y、11M、11C、11BKを備えている。また、複写機1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK表面を一様帯電する帯電装置12、入力画像情報に基づいたレーザー光を発し、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に静電潜像を書き込む書込み部(露光部)6を備えている。また、複写機1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に書き込まれた静電潜像を現像する現像装置13を備えている。また、複写機1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11BK上に形成されたトナー像を用紙P上に重ねて転写する一次転写バイアスローラ14を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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