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公開番号2023043042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150522
出願日2021-09-15
発明の名称半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/78 20060101AFI20230320BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】スイッチング特性を改善すること。
【解決手段】半導体装置10は、ドリフト領域16を含む半導体層12と、半導体層12の第2面12Bから半導体層12の厚さ方向(Z方向)に延びたトレンチ24と、トレンチ24を埋めるように設けられた絶縁層30と、絶縁層30内に形成されたフィールドプレート電極26と、を備えている。トレンチ24は、絶縁層30に覆われた側壁24Aおよび底壁24Bを有している。フィールドプレート電極26は、トレンチ24内においてトレンチ24の深さ方向(Z方向)に底壁24Bと離間して対向している。絶縁層30内におけるフィールドプレート電極26と底壁24Bとの間には、絶縁層30よりも比誘電率が低く絶縁性を有する低誘電領域70が形成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ドリフト領域を含む半導体層と、
前記半導体層の表面から前記半導体層の厚さ方向に延びたトレンチと、
前記トレンチを埋めるように設けられた絶縁層と、
前記絶縁層内に形成された電極と、
を備え、
前記トレンチは、前記絶縁層に覆われた側壁および底壁を有し、
前記電極は、前記トレンチ内において前記トレンチの深さ方向に前記底壁と離間して対向しており、
前記絶縁層内における前記電極と前記底壁との間には、前記絶縁層よりも比誘電率が低く絶縁性を有する低誘電領域が形成されている
半導体装置。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記電極は、フィールドプレート電極であり、
前記トレンチ内には、前記フィールドプレート電極とは別にゲート電極が設けられており、
前記ゲート電極は、前記トレンチの深さ方向において、前記フィールドプレート電極に対して前記底壁と反対側に配置されている
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記電極は、ゲート電極である
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記低誘電領域は、空隙領域である
請求項1~3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記トレンチの深さ方向における前記低誘電領域の大きさは、前記トレンチの深さ方向における前記電極と前記低誘電領域との間の距離以上である
請求項1~4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記トレンチの深さ方向における前記低誘電領域と前記底壁との間の距離は、前記トレンチの深さ方向における前記電極と前記低誘電領域との間の距離よりも大きい
請求項1~5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記トレンチの深さ方向における前記電極と前記低誘電領域との間の距離は、前記トレンチの深さ方向における前記ゲート電極と前記フィールドプレート電極との間の距離以下である
請求項2に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記トレンチの深さ方向における前記低誘電領域の大きさは、前記トレンチの幅方向における前記低誘電領域の大きさよりも大きい
請求項1~7のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記トレンチの幅方向における前記低誘電領域の大きさに対する前記トレンチの深さ方向における前記低誘電領域の大きさの比率は、1.2以上である
請求項8に記載の半導体装置。
【請求項10】
前記トレンチの幅方向における前記低誘電領域の大きさは、前記トレンチの幅方向における前記電極の大きさ以下である
請求項1~9のいずれか一項に記載の半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、スプリットゲート構造を有する金属-絶縁体-半導体電界効果トランジスタ(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor:MISFET)が開示されている。
【0003】
特許文献1に記載のスプリットゲート構造は、半導体層に形成されたゲートトレンチと、ゲートトレンチの底部に埋め込まれたフィールドプレート電極としての埋め込み電極と、ゲートトレンチの上部に形成されたゲート電極と、ゲートトレンチ内において2つの電極を分離する絶縁層と、を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-129378号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スプリットゲート構造の半導体装置においては、ゲート電極とは別にフィールドプレート電極をさらに含むため、ドレイン-ソース間容量が増加してしまう。このドレイン-ソース間容量の増加に起因するスイッチング特性の悪化に関して改善の余地がある。
【0006】
なお、このような問題は、スプリットゲート構造に限られず、フィールドプレート電極を有していないゲートトレンチ構造についても同様に生じ得る。つまり、ゲートトレンチ構造においては、ゲート-ソース間容量に起因するスイッチング特性について改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する半導体装置は、ドリフト領域を含む半導体層と、前記半導体層の表面から前記半導体層の厚さ方向に延びたトレンチと、前記トレンチを埋めるように設けられた絶縁層と、前記絶縁層内に形成された電極と、を備え、前記トレンチは、前記絶縁層に覆われた側壁および底壁を有し、前記電極は、前記トレンチ内において前記トレンチの深さ方向に前記底壁と離間して対向しており、前記絶縁層内における前記電極と前記底壁との間には、前記絶縁層よりも比誘電率が低く絶縁性を有する低誘電領域が形成されている。
【発明の効果】
【0008】
上記半導体装置によれば、スイッチング特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1実施形態に係る例示的な半導体装置の概略断面図である。
図2は、図1の低誘電領域およびその周辺の拡大図である。
図3は、図1に示される半導体装置の例示的な形成パターンを示す概略平面図である。
図4は、図1に示される半導体装置の例示的な形成パターンを示す概略上面図である。
図5は、図1に示される半導体装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図6は、図5に続く製造工程を示す概略断面図である。
図7は、図6に続く製造工程を示す概略断面図である。
図8は、図7に続く製造工程を示す概略断面図である。
図9は、図8に続く製造工程を示す概略断面図である。
図10は、図9に続く製造工程を示す概略断面図である。
図11は、図10に続く製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に続く製造工程を示す概略断面図である。
図13は、図12に続く製造工程を示す概略断面図である。
図14は、図13に続く製造工程を示す概略断面図である。
図15は、図14に続く製造工程を示す概略断面図である。
図16は、図15に続く製造工程を示す概略断面図である。
図17は、図16に続く製造工程を示す概略断面図である。
図18は、図17に続く製造工程を示す概略断面図である。
図19は、図18に続く製造工程を示す概略断面図である。
図20は、比較例に係る例示的な半導体装置の概略断面図である。
図21は、実験例1~3の半導体装置の出力容量C
OSS
の測定結果を示すグラフである。
図22は、第2実施形態に係る例示的な半導体装置の概略断面図である。
図23は、変更例に係る例示的な半導体装置について、低誘電領域およびその周辺を拡大した概略断面図である。
図24は、変更例に係る例示的な半導体装置の概略断面図である。
図25は、変更例に係る例示的な半導体装置の概略断面図である。
図26は、変更例に係る例示的な半導体装置の概略断面図である。
図27は、図26の低誘電領域およびその周辺の拡大図である。
図28は、図1に示される半導体装置の形成パターンの変更例を示す概略平面図である。
図29は、図28のF29-F29線の概略断面図である。
図30は、図1に示される半導体装置の形成パターンの変更例を示す概略上面図である。
図31は、図1に示される半導体装置の形成パターンの変更例を示す概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本開示の半導体装置のいくつかの実施形態を説明する。なお、説明を簡単かつ明確にするため、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするため、断面図では、ハッチング線が省略されている場合がある。添付図面は、本開示の実施形態を例示するものに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
(【0011】以降は省略されています)

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