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公開番号2023043012
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150474
出願日2021-09-15
発明の名称平角線の被膜除去方法及び被膜除去装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02G 1/12 20060101AFI20230320BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】従来よりさらに生産効率に優れ、かつ低コストに絶縁被膜を除去可能とする。
【解決手段】平角線1の被膜除去方法は、平角線1の絶縁被膜2に切れ目3a~3cを入れて絶縁被膜2の剥離予定領域4を画定するプレカット工程S1と、平角線1のうち剥離予定領域4に対応する部分にねじりを加えるねじり工程S2とを備える。ねじり工程S2で、剥離予定領域4に対応する部分の長手方向両側を第一及び第二の把持具21,22で把持した状態で、剥離予定領域4の長手方向一部に対応する部分のうち対角線上に位置する一対の角部2c,2c、又は対角線上に位置する一対の平面2a,2aの一部を第三の把持具31で把持して、第三の把持具31を平角線1の長手方向に沿った軸線Xまわりに相対回転させることで、剥離予定領域4に対応する部分にねじりを加える。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
平角線の絶縁被膜に切れ目を入れて前記絶縁被膜の剥離予定領域を画定するプレカット工程と、
前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えるねじり工程とを備えた平角線の被膜除去方法において、
前記ねじり工程で、前記剥離予定領域に対応する部分の長手方向両側を第一及び第二の把持具で把持した状態で、
前記剥離予定領域の長手方向一部に対応する部分のうち対角線上に位置する一対の角部、又は対角線上に位置する一対の平面の一部を第三の把持具で把持して、前記第三の把持具を前記平角線の長手方向に沿った軸線まわりに相対回転させることで、前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えることを特徴とする平角線の被膜除去方法。
続きを表示(約 590 文字)【請求項2】
前記第三の把持具は、平坦状をなし互いに対向する一対の把持面を有し、
前記一対の把持面と前記剥離予定領域に対応する部分の一対の平面との間に所定のクリアランスが存在するよう前記第三の把持具を配置した状態で、前記第三の把持具を前記平角線の長手方向に沿った軸線まわりに相対回転させることで、前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加える請求項1に記載の平角線の被膜除去方法。
【請求項3】
平角線の絶縁被膜に切れ目を入れて絶縁被膜の剥離予定領域を画定するプレカット装置と、
前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えるねじり装置とを備えた被膜除去装置において、
前記ねじり装置は、
前記平角線のうち前記剥離予定領域に対応する部分の長手方向両側を把持する第一及び第二の把持具と、
前記剥離予定領域の長手方向一部に対応する部分のうち対角線上に位置する一対の角部、又は対角線上に位置する一対の平面の一部を把持可能な第三の把持具とを有し、
前記第三の把持具は、前記一対の角部又は前記一対の平面の一部を把持した状態で、前記平角線の長手方向に沿った軸線まわりに相対回転し、これにより前記剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えることのできるように構成されることを特徴とする、被膜除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、平角線の被膜除去方法及び被膜除去装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境問題に鑑み電気自動車やハイブリッド車など、車両の駆動装置やその周辺機器にモータを採用する動きが加速している。上記車両へ搭載されるモータには、搭載可能なスペースの関係上、小型であることが求められる一方で、車両の駆動性能を向上させるべく高出力であることが求められることが多い。
【0003】
ここで、モータの高出力化のためには、ステータコイルに流す電流値を高める必要がある。その一方で、スペースが制限された条件下で効率よくコイルに流れる電流値を高めるためには、断面が略矩形状をなし占積率が相対的に高い平角線(平角導線)でコイルを構成することが考えられる。
【0004】
この平角線は、ステータコアの円周方向に一定の間隔で形成されたスロット内に予め定められた順序で配置されることにより、三相のコイルを構成する。一方、この平角線は周囲を絶縁被膜で覆われた形態をなす。よって、各相を構成する平角線を電気的に接続するためには、平角線の端部の絶縁被膜を除去して平角線の端部同士を接合する必要がある。
【0005】
ここで、本願発明者は、生産効率及び材料コストの観点から、特許文献1に示すように、絶縁被膜に切れ目を入れて絶縁被膜の剥離予定領域を画定した後、剥離予定領域に対応する部分にねじりを加えることで、剥離予定領域の絶縁被膜を剥離する方法を提案している。
【0006】
具体的には、特許文献1の図7及び図8に示すように、平角線1のうち剥離予定領域4に対応する部分の長手方向両側を第一及び第二の把持具21,22で把持した状態で、第一及び第二の把持具21,22のうち何れか一方の把持具21を他方の把持具22に対して平角線1の長手方向に沿った軸線Xまわりに相対回転させることで、剥離予定領域4に対応する部分にねじりを加える方法が提案されている。あるいは、特許文献1の図14及び図15に示すように、剥離予定領域4に対応する部分の長手方向両側を第一及び第二の把持具21,22で把持すると共に、剥離予定領域4に対応する部分を第一及び第二の把持具21,22とは別の把持具となる第三の把持具41で把持した状態で、第三の把持具41を平角線1の長手方向に沿った軸線Xまわりに回転させることで、剥離予定領域4に対応する部分にねじりを加える方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-44184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、実際の生産現場では、生産効率の観点から、複数の平角線が連続した状態(つながった状態)の平角線(平角線材)に対して、上述した方法で絶縁被膜を除去する工程を含む複数の工程を連続的にかつ同じタイミングで実施することが望ましい。しかしながら、特許文献1の図7等に示す方法だと、何れか一方の把持具の軸回転により、平角線のうち剥離対象となる平角線のみならず、この平角線と連続する平角線にもねじれが生じる。そのため、各々の平角線に同じタイミングで必要な工程を実施することができず、ねじり工程(剥離工程)と隣接する工程とで実施タイミングをずらす必要が生じる。これではサイクルタイムが増加するなど生産効率の面で好ましいとは言えない。
【0009】
一方、特許文献1の図14等に示す方法だと、ねじりを加える領域の長手方向両側を第一及び第二の把持具で把持(固定)しているため、隣接する工程に係る平角線がねじれるおそれはないが、第三の把持具で把持された部分はねじり動作の間、第三の把持具によって拘束された状態にある。そのため、この方法だと、まず第三の把持具によってねじりを加えた後、第三の把持具によって把持された部分に改めてねじりを加える必要が生じる。これでは、剥離工程が二工程になり、生産効率の低下を招く。
【0010】
以上の事情に鑑み、本明細書では、従来よりもさらに生産効率に優れ、かつ低コストに絶縁被膜を除去可能とすることを、解決すべき技術課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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