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公開番号2023042907
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150322
出願日2021-09-15
発明の名称インダクタ部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20230320BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】突起を有するインダクタ部品において、突起の設置スペースを小さくする。
【解決手段】インダクタ部品10は、ドラム状コア20、ワイヤ50と、及び天板60を備えている。ドラム状コア20は、巻芯部30と第1鍔部40A及び第2鍔部40Bとを備えている。巻芯部30は、中心軸線を中心として延びる柱状である。第1鍔部40Aは、巻芯部30の第1端に接続されている。ワイヤ50は、巻芯部30に巻回されている。天板60は、第1鍔部40Aに接続されている。天板60は、第1鍔部40Aに向かって突出する第1突起71を備えている。第1突起71は、主面60Aと平行な先端面62と、先端面62から主面60Aに向かって延びている側面63と、を備えている。側面63は、第1端面60Bに繋がっているとともに第1端面60Bと面一な垂直面63Aを含んでいる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
中心軸線を中心として延びる柱状の巻芯部、前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第1端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第1鍔部、及び前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第2端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第2鍔部を有するドラム状コアと、
前記巻芯部に巻回されているワイヤと、
前記第1鍔部及び前記第2鍔部に接続されている天板と、
を備えており、
前記天板は、前記第1鍔部と向かい合う主面と、前記主面に垂直な端面と、前記主面上における前記第1鍔部に向かい合う位置から前記第1鍔部に向かって突出する突起と、を備えており、
前記突起は、前記主面と平行な先端面と、前記先端面から前記主面に向かって延びている側面と、を備えており、
前記側面は、前記端面に対して傾斜している傾斜面と、前記端面に繋がっているとともに前記端面と面一な垂直面と、を含む
インダクタ部品。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記主面に直交する方向を向いて前記主面を視たとき、前記主面は四角形状であり、
前記天板は、前記端面として、互いに垂直な第1端面及び第2端面を含んでおり、
前記突起は、前記垂直面として、前記第1端面に繋がっているとともに前記第1端面と面一な第1垂直面と、前記第2端面に繋がっているとともに前記第2端面と面一な第2垂直面と、を備えている
請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記主面に直交する方向を向いて前記インダクタ部品を視たときに、前記先端面と前記第1鍔部とが重複する範囲を重複範囲としたとき、
前記重複範囲の面積の合計は、前記第1鍔部が前記天板と向かい合う面積の1/3以下である
請求項1または請求項2に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
中心軸線を中心として延びる柱状の巻芯部、前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第1端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第1鍔部、及び前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第2端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第2鍔部を有するドラム状コアと、
前記巻芯部に巻回されているワイヤと、
前記第1鍔部及び前記第2鍔部に接続されている天板と、
を備えており、
前記天板は、前記第1鍔部と向かい合う主面を備えており、
前記第1鍔部は、前記主面と向かい合う第1平面と、前記第1平面に垂直な端面と、前記第1平面上における前記天板に向かい合う位置から前記天板に向かって突出する突起と、を備えており、
前記突起は、前記第1平面と平行な先端面と、前記先端面から前記第1平面に向かって延びている側面と、を備えており、
前記側面は、前記端面に対して傾斜している傾斜面と、前記端面に繋がっているとともに前記端面と面一な垂直面と、を含む
インダクタ部品。
【請求項5】
前記主面に直交する方向を向いて前記第1鍔部を視たとき、前記第1鍔部は四角形状であり、
前記第1鍔部は、前記端面として、互いに垂直な第1端面及び第2端面を含んでおり、
前記突起は、前記垂直面として、前記第1端面に繋がっているとともに前記第1端面と面一な第1垂直面と、前記第2端面に繋がっているとともに前記第2端面と面一な第2垂直面と、を備えている
請求項4に記載のインダクタ部品。
【請求項6】
前記主面に直交する方向を向いて前記インダクタ部品を視たときに、前記先端面と前記天板とが重複する範囲を重複範囲としたとき、
前記重複範囲の面積の合計は、前記第1鍔部が前記天板と向かい合う面積の1/3以下である
請求項4または請求項5に記載のインダクタ部品。
【請求項7】
前記中心軸線に直交する方向のうち、前記中心軸線から前記天板に向かう方向を第1方向、前記第1方向とは反対方向を第2方向としたとき、
前記第1鍔部の外面のうちの前記中心軸線から視て前記第2方向側の部分に配置された外部電極を更に備え、
前記ワイヤの端は、前記外部電極に接続している
請求項1~6のいずれか一項に記載のインダクタ部品。
【請求項8】
前記主面と、前記第1鍔部のうち前記主面と対向する面と、の間には、樹脂が充填されている
請求項1~7のいずれか一項に記載のインダクタ部品。
【請求項9】
前記中心軸線に沿う方向での前記天板の寸法は、前記中心軸線に沿う方向での前記ドラム状コアの寸法よりも長い
請求項1~8のいずれか一項に記載のインダクタ部品。
【請求項10】
前記中心軸線に直交し、且つ前記主面に平行な方向での寸法を幅寸法としたとき、
前記天板の幅寸法は、前記第1鍔部の幅寸法よりも長い
請求項1~9のいずれか一項に記載のインダクタ部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のコイル部品は、ドラム状コアと、天板と、コイルとを備えている。ドラム状コアは、巻芯部と、第1鍔部と、第2鍔部と、を備えている。巻芯部は、中心軸線を中心として延びる柱状である。第1鍔部は、巻芯部の第1端に接続している。第1鍔部は、巻芯部の周面から外側に張り出している。第2鍔部は、巻芯部の第2端に接続している。第2鍔部は、巻芯部の周面から外側に張り出している。天板は、巻芯部の中心軸線に沿う方向に長く延びる平板である。天板は、第1鍔部に向かい合う位置に、天板の主面から第1鍔部に向かって突出する複数の突起を備えている。また、天板は、第2鍔部に向かい合う位置に、天板の主面か第2鍔部に向かって突出する複数の突起を備えている。各突起の先端は、第1鍔部または第2鍔部と接触している。各突起は、先細り形状になっている。つまり、各突起の側面は、傾斜している。具体的には、各突起は天板の主面から鍔部に向かうにつれて同心円状に径が小さくなっている。各突起の先端は、平坦となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-107248号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコイル部品では、突起は、先細り形状である。そのため、天板の主面上においては、突起を配置するスペースとして、突起の先端と各鍔部との接触面積よりも大きな面積を確保する必要がある。したがって、天板ひいてはインダクタ部品の小型化が難しい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明は、中心軸線を中心として延びる柱状の巻芯部、前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第1端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第1鍔部、及び前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第2端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第2鍔部を有するドラム状コアと、前記巻芯部に巻回されているワイヤと、前記第1鍔部及び前記第2鍔部に接続されている天板と、を備えており、前記天板は、前記第1鍔部と向かい合う主面と、前記主面に垂直な端面と、前記主面上における前記第1鍔部に向かい合う位置から前記第1鍔部に向かって突出する突起と、を備えており、前記突起は、前記主面と平行な先端面と、前記先端面から前記主面に向かって延びている側面と、を備えており、前記側面は、前記端面に対して傾斜している傾斜面と、前記端面に繋がっているとともに前記端面と面一な垂直面と、を含むインダクタ部品である。
【0006】
上記構成では、突起の側面のうち、端面と面一の部分は、主面と垂直である。すなわち、突起の側面のうちの端面と面一の部分は、主面に向かうにつれて広がるような形状になっていない。したがって、突起の側面全体が傾斜している形状に比較して、天板の主面上における突起の配置スペースを小さくできる。
【0007】
上記課題を解決するため、本発明は、中心軸線を中心として延びる柱状の巻芯部、前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第1端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第1鍔部、及び前記中心軸線の延びる方向において前記巻芯部の第2端に接続されており前記巻芯部の周面から視て前記中心軸線を中心とする径方向の外側に張り出している第2鍔部を有するドラム状コアと、前記巻芯部に巻回されているワイヤと、前記第1鍔部及び前記第2鍔部に接続されている天板と、を備えており、前記天板は、前記第1鍔部と向かい合う主面を備えており、前記第1鍔部は、前記主面と向かい合う第1平面と、前記第1平面に垂直な端面と、前記第1平面上における前記天板に向かい合う位置から前記天板に向かって突出する突起と、を備えており、前記突起は、前記第1平面と平行な先端面と、前記先端面から前記第1平面に向かって延びている側面と、を備えており、前記側面は、前記端面に対して傾斜している傾斜面と、前記端面に繋がっているとともに前記端面と面一な垂直面と、を含むインダクタ部品である。
【0008】
上記構成では、突起の側面のうち、端面と面一の部分は、第1平面と垂直である。すなわち、突起の側面のうちの端面と面一の部分は、第1平面に向かうにつれて広がるような形状になっていない。したがって、突起の側面全体が傾斜している形状に比較して、第1鍔部の第1平面上における突起の配置スペースを小さくできる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、突起の設置スペースを小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、第1実施形態のインダクタ部品の斜視図である。
図2は、第1実施形態のインダクタ部品の分解斜視図である。
図3は、第1実施形態のインダクタ部品の透過平面図である。
図4は、第2実施形態のインダクタ部品の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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