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公開番号2023042865
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150261
出願日2021-09-15
発明の名称線材コイルの結束方法及び線材コイルの成形装置
出願人大同特殊鋼株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B65B 13/20 20060101AFI20230320BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】結束時における線材表面のキズを抑えつつ線材コイル内の線材密度を高めることができる新規な線材コイルの結束方法を提供する。
【解決手段】線材Sが円筒状に巻回された線材コイルWを結束する方法であって、線材コイルWの外周面に対向して線材コイルWの外径寸法を規定するコイル外径規定部材6を備えた受け台4を用い、円筒の軸が上下方向を向くように起立させた状態の線材コイルWを受け台4にて支持させ、軸方向から加圧しつつ、受け台4を線材コイルWの周方向に揺動して、線材コイルW内の線材S同士を周方向に相対移動させて、線材コイルW内の線材Sの密度を高め、その後結束する。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
線材が円筒状に巻回された線材コイルを結束する方法であって、
前記線材コイルの外周面に対向して該線材コイルの外径寸法を規定するコイル外径規定部材を備えた受け台を用い、前記円筒の軸が上下方向を向くように起立させた状態の前記線材コイルを前記受け台にて支持させ、軸方向から加圧しつつ、前記受け台を前記線材コイルの周方向に揺動して、前記線材コイル内の前記線材同士を周方向に相対移動させて、前記線材コイル内の前記線材の密度を高め、その後結束する、線材コイルの結束方法。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
線材が円筒状に巻回された線材コイルを支持する受け台と、
該受け台にて支持された前記線材コイルの外周面に対向配置され、前記線材コイルの外径寸法を規定するコイル外径規定部材と、
前記受け台を前記線材コイルの周方向に揺動させる揺動手段と、
前記受け台にて支持された前記線材コイルを軸方向に加圧するコイル加圧手段と、
を備え、
前記円筒の軸が上下方向を向くように起立させた状態で前記受け台に支持された前記線材コイルを、軸方向から加圧しつつ、前記受け台を前記線材コイルの周方向に揺動させて、前記線材コイル内の前記線材同士を周方向に相対移動させて、前記線材コイル内の前記線材の密度を高める、線材コイル成形装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、線材コイルの結束方法及び線材コイルの結束作業に用いられる線材コイルの成形装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼などの金属線材は、搬送時の取り扱いを容易なものとするためコイル状に巻回され、結束バンドで結束される。その一例を図5で示している。同図において、Sは金属の線材、Wは線材Sが円筒状に巻回された線材コイルである。この線材コイルWでは線材Sの巻回方向の複数箇所、詳しくは90°間隔の4箇所にて、線材Sの巻回方向と直交する方向に結束バンド50が巻き付けられている。
【0003】
図5で示す結束された線材コイルであっても、コイル内に線材間の隙間が大きい部位が存在すると、結束後における搬送時の振動で線材が移動して結束が緩み、その後の振動により線材同士が擦れて線材表面にキズが生じてしまう場合がある。このため、線材コイルを結束する際には、後で結束が緩まないように線材コイル内における線材の密度(充填率)をできるだけ高めておく必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-269028号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
線材コイル内における線材の密度を高めるため、従来においては線材コイルの軸方向に単純に大きな力を加えてコイル全体を軸方向に圧縮することが行われていた。しかしながら、この場合には線材同士が互いに押し付けられ、線材の変形や折損が生じやすい。
【0006】
また線材の密度を高める他の方法として、上記特許文献1では、結束の際に線材コイルに対して上下方向および径方向の成分を同時に含む振動を加えながら圧縮し、線材コイル内の充填率を高める点が開示されている。しかしながら線材コイルに上下方向および径方向の成分を同時に含む振動を加えた場合には、その振動により線材同士が擦れて線材表面にキズが生じてしまう場合がある。
【0007】
本発明は以上のような事情を背景とし、結束時における線材表面のキズを抑えつつ線材コイル内の線材密度を高めることができる新規な線材コイルの結束方法及びこの結束方法に用いられる線材コイルの成形装置を提供し、線材コイルの結束に関する技術の豊富化を図ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
而して本発明の線材コイルの結束方法は、線材が円筒状に巻回された線材コイルを結束する方法であって、前記線材コイルの外周面に対向して該線材コイルの外径寸法を規定するコイル外径規定部材を備えた受け台を用い、前記円筒の軸が上下方向を向くように起立させた状態の前記線材コイルを前記受け台にて支持させ、軸方向から加圧しつつ、前記受け台を前記線材コイルの周方向に揺動して、前記線材コイル内の前記線材同士を周方向に相対移動させて、前記線材コイル内の前記線材の密度を高め、その後結束することを特徴とする。
【0009】
このように規定された本発明の線材コイルの結束方法によれば、軸方向から加圧された状態で、揺動動作に基づいて線材コイルには周方向の回転力がその向きを切り替えながら繰り返し付加されるため、隣接する線材同士の間で周方向の相対移動が連続的に生じ、その結果、線材コイル内の線材間に周方向に沿って延びる態様の隙間がある場合には、かかる隙間が小さくなるように各線材の再整列が促進され、線材コイル内における線材の密度(充填率)が高められる。
【0010】
ここで本発明では、従来の、揺動を併用せず単純に軸方向の加圧力により線材密度を高める場合に比べて、線材コイルに付加する荷重(加圧力)を軽荷重とすることができる。また揺動による線材同士の移動は周方向のすべり移動であり、上下方向及び/又は径方向の振動が加えられた場合よりもキズの発生を抑えることができる。
また本発明では、線材コイルの外径寸法を規定するコイル外径規定部材を備えた受け台を用いており、揺動時におけるコイルの崩壊を防止しつつ揺動後のコイル外径寸法をコントロールすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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