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公開番号2023042788
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150119
出願日2021-09-15
発明の名称液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出ヘッドの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B41J 2/155 20060101AFI20230320BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】複数の基板が傾いて配列される液体吐出ヘッドにおいて、基板とカバー部材との間に塗布される封止樹脂の高さのばらつきを低減する。
【解決手段】隣接して一列に並ぶ複数の液体吐出基板101と開口部31を有するカバー部材103と、支持部材102と、封止部112と、を備え、液体吐出基板101は、配列方向の一方の側の第1の辺14aと、他方の側の第2の辺14bと、を有し、互いに隣接する第1の基板と第2の基板は、第1の基板の第1の辺14aが第2の基板の第2の辺14bに対向するように配置され、第1の辺14aと第2の辺14bは、記録媒体の搬送方向に対して傾斜して延び、第1の辺14aは、第2の辺14bに対して、配列方向で見たときに部分的に重なる液体吐出ヘッドであって、開口部31は、外周端面12の四角形状を構成する辺に倣って屈曲しながら配列方向に延びるように形成される部分を含むことを特徴とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
四角形状の平面と、前記平面を囲む四角形状の環状の外周端面と、前記平面上に設けられる吐出口と、を有し、隣接して一列に並ぶ複数の液体吐出基板と、
前記複数の液体吐出基板の列を囲む開口部を有するカバー部材と、
前記複数の液体吐出基板と前記カバー部材を支持する支持部材と、
前記外周端面と前記開口部の間に設けられる封止部と、
を備え、
前記液体吐出基板は、前記外周端面の前記四角形状を構成する4辺のうちの2辺として、前記複数の液体吐出基板が並ぶ配列方向の一方の側の第1の辺と、他方の側の第2の辺と、を有し、
前記複数の液体吐出基板のうち互いに隣接する第1の基板と第2の基板は、前記第1の基板の前記第1の辺が前記第2の基板の前記第2の辺に対向するように配置され、
前記第1の基板の前記第1の辺と前記第2の基板の前記第2の辺は、記録媒体の搬送方向に対して傾斜して延び、
前記第1の基板の前記第1の辺は、前記第2の基板の前記第2の辺に対して、前記配列方向で見たときに部分的に重なる液体吐出ヘッドであって、
前記開口部は、前記外周端面の前記四角形状を構成する辺に倣って屈曲しながら前記配列方向に延びるように形成される部分を含むことを特徴とする液体吐出ヘッド。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の基板の前記第1の辺は、前記第1の基板の前記第2の辺に対して、前記配列方向で見たときに部分的に重なるように前記搬送方向の下流側にずれていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項3】
前記液体吐出基板は、前記第1の辺と前記第2の辺を結ぶ第3の辺を更に有し、
前記第3の辺は、前記配列方向に対して傾斜して延び、
前記開口部は、前記第1の辺、前記第2の辺と前記第3の辺に倣って屈曲しながら延びる部分を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項4】
前記吐出口は、前記第3の辺の延伸方向に沿って複数の列状に配置され、
前記第1の基板の前記吐出口の列は、前記搬送方向から見たときに、少なくとも一つの前記第2の基板の前記吐出口の列と重なることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項5】
前記開口部が前記外周端面に倣って形成されている領域において、前記平面と直交する方向から見たときに、前記開口部は、前記第1の辺、前記第2の辺、又は前記第3の辺と平行に形成されている請求項3又は4に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項6】
前記配列方向は、前記搬送方向と直交することを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項7】
前記平面は鋭角と鈍角を有する平行四辺形状であることを特徴とする請求項3~6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項8】
前記開口部の前記辺に倣って屈曲しながら前記配列方向に延びるように形成される部分は、前記開口部の前記配列方向の全域にわたって延びていることを特徴とする請求項3~7のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項9】
前記開口部が前記外周端面に倣って形成されている領域において、前記開口部と前記外周端面の間の幅の最大値と最小値の差は0.5mm以下であることを特徴とすることを特
徴とする請求項3~8のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
【請求項10】
前記開口部は、前記外周端面に倣ってジグザグ状に前記配列方向に延びる部分を含むことを特徴とする請求項3~9のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド、液体吐出装置及び液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)【背景技術】
【0002】
液体吐出装置に用いられるインクジェットプリントヘッド等の液体吐出ヘッドは、一般的に液体流路が形成されたベース基板上に液体吐出基板が接合されている。液体吐出基板とベース基板やその他の部材との間に隙間があると、その隙間にインクやゴミが入りこみ、印字中にそれらが落下すると印刷対象物を汚してしまう。特許文献1には、インクやゴミが入りにくい構成が開示されている。
【0003】
しかしながら、ベース基板と液体吐出基板との間に塗布された封止樹脂の高さが高すぎる場合、封止樹脂が液体吐出基板上に乗り上げ、インクを吐出する開口部を埋めてしまい、印字不良が生じるおそれがある。また、封止樹脂の高さが低すぎる場合、基板表面をクリーニングする工程においてクリーニングに使用する吸引機構を備えた部材と封止樹脂との間に隙間が生じるため、十分な吸引ができずクリーニングが適切に行えないことがある。こういった印字不良やクリーニング不良を防止するため、封止樹脂の高さを一定範囲内に制御して、高さのばらつきを抑制することが望まれる。
【0004】
特許文献1に開示された構成は、複数の長方形の基板が一列に並べて配置され、カバー部材と基板との隙間の幅がほぼ均一であり、隙間に塗布される封止樹脂の液面高さを均一に制御しやすい構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-40021号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の四角形状の開口部を有する液体吐出ヘッドに複数の基板が傾いて一直線上に配列されている場合、複数の基板が形成する輪郭が基板の配列方向に一直線状ではなく、ジグザグ状に延びる。すなわち、基板とカバー部材との隙間の幅が均一でなくなるため、封止樹脂の液面高さが均一とならず安定しないという課題がある。
【0007】
以上の問題を鑑み、本発明は、複数の基板が傾いて配列される液体吐出ヘッドにおいて、基板とカバー部材との間に塗布される封止樹脂の高さのばらつきを低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の液体吐出ヘッドは、
四角形状の平面と、前記平面を囲む四角形状の環状の外周端面と、前記平面上に設けられる吐出口と、を有し、隣接して一列に並ぶ複数の液体吐出基板と、
前記複数の液体吐出基板の列を囲む開口部を有するカバー部材と、
前記複数の液体吐出基板と前記カバー部材を支持する支持部材と、
前記外周端面と前記開口部の間に設けられる封止部と、
を備え、
前記液体吐出基板は、前記外周端面の前記四角形状を構成する4辺のうちの2辺として、前記複数の液体吐出基板が並ぶ配列方向の一方の側の第1の辺と、他方の側の第2の辺
と、を有し、
前記複数の液体吐出基板のうち互いに隣接する第1の基板と第2の基板は、前記第1の基板の前記第1の辺が前記第2の基板の前記第2の辺に対向するように配置され、
前記第1の基板の前記第1の辺と前記第2の基板の前記第2の辺は、記録媒体の搬送方向に対して傾斜して延び、
前記第1の基板の前記第1の辺は、前記第2の基板の前記第2の辺に対して、前記配列方向で見たときに部分的に重なる液体吐出ヘッドであって、
前記開口部は、前記外周端面の前記四角形状を構成する辺に倣って屈曲しながら前記配列方向に延びるように形成される部分を含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の液体吐出ヘッドは、
四角形状の平面と、前記平面を囲む四角形状の環状の外周端面と、前記平面上に設けられる吐出口と、を有し、隣接して一列に並ぶ複数の液体吐出基板と、
前記複数の液体吐出基板の列を囲む開口部を有するカバー部材と、
前記複数の液体吐出基板と前記カバー部材を支持し、前記吐出口につながる流路を有する支持部材と、
前記外周端面と前記開口部の間に設けられる封止部と、
を備え、
前記外周端面の前記四角形状を構成する4辺のうち少なくとも1辺は、対向する開口部の輪郭に対して傾斜して延びる液体吐出ヘッドであって、
前記封止部は、前記開口部に隣接する第1封止部と、前記外周端面の前記4辺のうち、前記開口部の輪郭に対して傾斜して延びる辺に隣接する第2封止部と、を備え、
前記第1封止部は、前記第2封止部と前記外周端面の間の隙間に幅が略均一となるように設けられ、
前記第2封止部の材質は、前記第1封止部の材質よりも濡れ性が高いことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために、本発明の液体吐出ヘッドの製造方法は、
四角形状の平面と、前記平面を囲む四角形状の環状の外周端面と、前記平面上に設けられる吐出口と、を有し、隣接して一列に並ぶ複数の液体吐出基板と、
前記複数の液体吐出基板の列を囲む開口部を有するカバー部材と、
前記複数の液体吐出基板と前記カバー部材を支持し、前記吐出口につながる流路を有する支持部材と、
前記開口部に隣接する第1封止部と、前記外周端面に隣接する第2封止部と、を備える封止部と、
を備え、
前記第2封止部を形成する第2封止材は、前記第1封止部を形成する第1封止材よりも濡れ性が高く、
前記外周端面の前記四角形状を構成する4辺のうち少なくとも1辺は、対向する開口部の輪郭に対して傾斜して延びる液体吐出ヘッドの製造方法であって、
前記支持部材の上に、前記複数の液体吐出基板を互いに隣接させて一列に並べ、前記複数の液体吐出基板の列を前記開口部で囲むように前記カバー部材を配置する第1の工程と、
前記外周端面の前記対向する開口部の輪郭に対して傾斜して延びる辺に隣接して、前記第2封止材を塗布して前記第2封止部を形成する第2の工程と、
前記第2封止部と前記開口部の間に前記第1封止材を塗布して前記第1封止部を形成する第3の工程と、
を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数の基板が傾いて配列される液体吐出ヘッドにおいて、基板とカバー部材との間に塗布される封止樹脂の高さのばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第一の実施形態に係る液体吐出装置を模式的に示す図である。
第一の実施形態に係る液体吐出ヘッドの斜視図である。
第一の実施形態に係る液体吐出ヘッドの平面図である。
第一の実施形態に係る基板表面のクリーニング動作を示した図である。
従来例に係る液体吐出ヘッドの平面図である。
従来例に係るD-D断面図である。
従来例に係るE-E断面図である。
第一の実施形態に係る液体吐出ヘッドの隙間拡大図である。
第二の実施形態に係る封止樹脂塗布前の液体吐出ヘッドの平面図である。
第二の実施形態に係る封止樹脂塗布前のF-F断面図である。
第二の実施形態に係る封止樹脂塗布前のG-G断面図である。
第二の実施形態に係る封止樹脂塗布後のF-F断面図である。
第二の実施形態に係る封止樹脂塗布後のG-G断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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