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公開番号2023042784
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021150113
出願日2021-09-15
発明の名称動力出力装置
出願人個人
代理人個人
主分類F16H 3/72 20060101AFI20230320BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】モータの減速比をエンジンの減速比より大きく設定可能でありながらも装置のコンパクト化を図ること。
【解決手段】動力出力装置1を、エンジン2と、遊星歯車機構10と、発電可能なモータMGと、動力出力装置1全体を制御する電子制御ユニット70と、から構成する。遊星歯車機構10は、サンギヤ10sをモータMGの回転軸RSに接続し、ブレーキB1を介してリングギヤ10rをケース90に支持し、クラッチC1を介してキャリア10cをエンジン2のクランク軸2aに接続すると共にクラッチC2を介してキャリア10cを出力軸OSに接続する。また、クラッチC3を介してモータMGの回転軸RSを出力軸OSに接続する。当該構成によれば、ブレーキB1およびクラッチC1,C2,C3の係脱により、EV出力モードの前進1速段,前進2速段および後進段と、ハイブリッド出力モードの前進1速段および前進2速段と、を提供することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
出力軸に動力を出力可能な動力出力装置であって、
クランク軸を有するエンジンと、
回転軸を有するモータと、
第1サンギヤと、該第1サンギヤと同心上に配置された第1リングギヤと、前記第1サンギヤおよび前記第1リングギヤに噛合う複数の第1ピニオンギヤと、複数の該第1ピニオンギヤを自転かつ公転自在に支持する第1キャリアと、を有する第1遊星歯車機構と、
前記クランク軸と前記第1キャリアとを断接可能な第1クラッチと、
前記第1キャリアと前記出力軸とを断接可能な第2クラッチと、
前記回転軸と前記出力軸とを断接可能な第3クラッチと、
前記第1サンギヤおよび前記第1リングギヤの一方の回転を停止および停止解除可能な第1ブレーキと、
を備え、
前記回転軸は、前記第1サンギヤおよび前記第1リングギヤの他方に接続されている
動力出力装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第1,第2および第3クラッチと前記第1ブレーキとをオンオフ制御する制御部をさらに備え、
前記制御部は、前記第2クラッチおよび前記第1ブレーキをオンすると共に前記第1および第2クラッチをオフする第1状態、または、前記第2および第3クラッチをオンすると共に前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキをオフする第2状態に制御することで、前記モータからの動力を前記出力軸に出力可能なモータ出力モードを確立し、前記第1,第2および第3クラッチをオンすると共に前記第1ブレーキをオフする第3状態、または、前記第1および第3クラッチと前記第1ブレーキとをオンすると共に前記第2クラッチをオフする第4状態に制御することで、前記エンジンおよび前記モータからの動力を前記出力軸に出力可能または前記出力軸からの動力を前記モータに入力可能なハイブリッド出力モードを確立し、または、前記第1クラッチおよび前記第1ブレーキをオンすると共に前記第2および第3クラッチをオフする第5状態に制御することで、前記エンジンによって前記モータを駆動する充電モードを確立する
請求項1に記載の動力出力装置。
【請求項3】
第2サンギヤと、該第2サンギヤと同心上に配置された第2リングギヤと、前記第2サンギヤおよび前記第2リングギヤに噛合う複数の第2ピニオンギヤと、複数の該第2ピニオンギヤを自転かつ公転自在に支持する第2キャリアと、を有する第2遊星歯車機構と、
前記第2リングギヤの回転を停止および停止解除可能な第2ブレーキと、
前記第2キャリアと前記出力軸とを断接可能な第4クラッチと、
をさらに備え、
前記第1サンギヤは、前記第1ブレーキに接続されており、
前記回転軸は、前記第1リングギヤに接続されている
請求項1または2に記載の動力出力装置。
【請求項4】
制御部は、前記第1または第2状態で前記第2ブレーキをオンすると共に前記第4クラッチをオフする制御を実行することで前記モータ出力モードを実現し、前記第3状態で前記第4クラッチをオフする制御を実行することで前進1速ハイブリッド出力モードを実現し、前記第4状態で前記第4クラッチをオフする制御を実行することで前進2速ハイブリッド出力モードを実現し、前記第3状態で前記第4クラッチをオンする制御を実行することで前進3速ハイブリッド出力モードを実現し、前記第4状態で前記第4クラッチをオンする制御を実行して前進4速ハイブリッド出力モードを実現し、前記第5状態で前記第4クラッチおよび前記第2ブレーキをオフする制御を実行することで前記充電モードを実現する
請求項2に従属する請求項3に記載の動力出力装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、出力軸に動力を出力可能な動力出力装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特開2000-272361号公報(特許文献1)には、クランク軸を有するエンジンと、入力軸および出力軸を有する自動変速機と、回転軸を有するモータと、エンジンのクランク軸と自動変速機の入力軸とを断接可能な自動クラッチと、モータの回転軸と自動変速機の入力軸とを接続する減速機と、を備え、動力を出力軸に出力可能な動力出力装置が記載されている。
【0003】
当該動力出力装置では、モータが減速機を介して自動変速機に接続されているため、モータの減速比をエンジンの減速比より大きく設定することができ、モータからのトルクの増幅を図ることができる。これにより、モータの小型化やモータのコスト低減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-272361号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した公報に記載の動力出力装置では、モータの減速比をエンジンの減速比より大きく設定するための専用の減速機が必要であるため、当該減速機の分だけ動力出力装置が大型化すると共に装置全体としてコストアップに繋がり、装置のコンパクト化や装置のコスト低減という点において、なお改良の余地がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、モータの減速比をエンジンの減速比より大きく設定可能でありながらも装置のコンパクト化を図ることができる動力出力装置を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の動力出力装置は、上述の目的を達成するために以下の手段を採った。
【0008】
本発明に係る動力出力装置の好ましい形態によれば、出力軸に動力を出力可能な動力出力装置が構成される。当該動力出力装置は、クランク軸を有するエンジンと、回転軸を有するモータと、第1遊星歯車機構と、第1クラッチと、第2クラッチと、第3クラッチと、第1ブレーキと、を備えている。第1遊星歯車機構は、第1サンギヤと、当該第1サンギヤと同心上に配置された第1リングギヤと、第1サンギヤおよび第1リングギヤに噛合う複数の第1ピニオンギヤと、複数の等該第1ピニオンギヤを自転かつ公転自在に支持する第1キャリアと、を有している。第1クラッチは、クランク軸と第1キャリアとを断接可能である。第2クラッチは、第1キャリアと出力軸とを断接可能である。第3クラッチは、回転軸と出力軸とを断接可能である。第1ブレーキは、第1サンギヤおよび第1リングギヤの一方の回転を停止および停止解除可能である。そして、回転軸は、第1サンギヤおよび第1リングギヤの他方に接続されている。
【0009】
本発明によれば、モータ専用の減速機を設けることなく、モータから出力軸までの減速比を、エンジンから出力軸までの減速比と異ならせることができる。即ち、専用の減速機を設けることなく、モータの減速比をエンジンの減速比より大きく設定することができる。これにより、モータからのトルクの増幅を図ることができるため、モータの小型化やモータのコスト低減を図ることができる。
【0010】
本発明に係る動力出力装置の更なる形態によれば、エンジンおよびモータを駆動制御すると共に、第1,第2および第3クラッチと第1ブレーキとをオンオフ制御する制御部をさらに備えている。そして、制御部は、第2クラッチおよび第1ブレーキをオンすると共に第1および第3クラッチをオフする第1状態、または、第2および第3クラッチをオンすると共に第1クラッチおよび第1ブレーキをオフする第2状態に制御することで、モータからの動力を出力軸に出力可能なモータ出力モードを確立する。また、制御部は、第1,第2および第3クラッチをオンすると共に第1ブレーキをオフする第3状態、または、第1および第3クラッチと第1ブレーキとをオンすると共に第2クラッチをオフする第4状態に制御することで、エンジンおよびモータからの動力を出力軸に出力可能または出力軸からの動力をモータに入力可能なハイブリッド出力モードを確立する。さらに、制御部は、第1クラッチおよび第1ブレーキをオンすると共に第2および第3クラッチをオフする第5状態に制御することで、エンジンによってモータを駆動する充電モードを確立する。
(【0011】以降は省略されています)

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