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公開番号2023042674
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-28
出願番号2021149925
出願日2021-09-15
発明の名称車両用窓ガラスとその製造方法
出願人AGC株式会社
代理人個人
主分類B60J 1/00 20060101AFI20230320BHJP(車両一般)
要約【課題】導電体と給電用部材とを接続するにあたり、ガラス板へのクラック発生が抑制された車両用窓ガラスの製造方法の提供。
【解決手段】ガラス板(11)と、このガラス板の一方の表面の上に形成された導電体(20)とを有する導電体付きガラス板(11X)と、給電用部材(30)とを備えた車両用窓ガラスの製造方法であって、導電体(20)と給電用部材(30)とを超音波接合する接合工程を有する、車両用窓ガラスの製造方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ガラス板と、当該ガラス板の一方の表面の上に形成された導電体とを有する導電体付きガラス板と、給電用部材とを備えた車両用窓ガラスの製造方法であって、
前記導電体と前記給電用部材とを超音波接合する接合工程を有する、車両用窓ガラスの製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記導電体は、電気的機能部を含むか、電気的機能部に接続されており、
前記導電体は、前記電気的機能部に給電するための給電部を含み、
前記給電部と前記給電用部材とを超音波接合する、請求項1に記載の車両用窓ガラスの製造方法。
【請求項3】
前記給電用部材は、箔状または丸線状の導線を含む、請求項1または2に記載の車両用窓ガラスの製造方法。
【請求項4】
前記給電用部材は、一端部に取り付けられた金属板を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の車両用窓ガラスの製造方法。
【請求項5】
前記車両用窓ガラスは、前記導電体付きガラス板を含む複数のガラス板が中間膜を介して貼り合わされ、前記導電体が前記導電体付きガラス板の前記中間膜側に形成された合わせガラスを含み、
前記接合工程の後に、
前記複数のガラス板を、前記中間膜を介して貼り合わせる貼合せ工程を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用窓ガラスの製造方法。
【請求項6】
前記車両用窓ガラスは、前記導電体付きガラス板を含む複数のガラス板が中間膜を介して貼り合わされ、前記導電体が前記導電体付きガラス板の前記中間膜側と反対側に形成された合わせガラスを含み、
前記接合工程の前または後に、
前記複数のガラス板を、前記中間膜を介して貼り合わせる貼合せ工程を有する、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用窓ガラスの製造方法。
【請求項7】
前記車両用窓ガラスは、強化ガラスを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の車両用窓ガラスの製造方法。
【請求項8】
ガラス板と、当該ガラス板の一方の表面の上に形成された導電体とを有する導電体付きガラス板と、給電用部材とを備えた車両用窓ガラスであって、
前記導電体と前記給電用部材とが接合した超音波接合部を有する、車両用窓ガラス。
【請求項9】
前記導電体は、電気的機能部を含むか、電気的機能部に電気的に接続されており、
前記導電体は、前記電気的機能部に給電するための給電部を含み、
前記給電部と前記給電用部材とが接合した前記超音波接合部を有する、請求項8に記載の車両用窓ガラス。
【請求項10】
前記給電用部材は、箔状または丸線状の導線を含む、請求項8または9に記載の車両用窓ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用窓ガラスとその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両用の窓ガラスには、複数のガラス板が貼り合わされた合わせガラス、または強化ガラスが好ましく用いられる。一般的に、車両用窓ガラスの材料のガラス板は、周縁領域に遮光層が形成され、熱成形により曲面を有する形状に加工される。
電気的機能部を含むか、電気的機能部に接続される導電体と、ハーネスおよびケーブル等の給電用部材とを含む車両用窓ガラスが知られている。電気的機能部としては、電熱線、電熱層、アンテナ、調光層、発光素子フィルム、およびこれらの組合せ等が挙げられる。
【0003】
例えば、フロントガラスでは、ワイパーに付着した霜、雪、および氷等を融かし、ワイパーの凍結を防止するために、フロントガラスの下端部および側端部等に電熱線または電熱層が形成される場合がある。
また、フロントガラスの内面に、自動運転および衝突事故の防止等のために、車両前方の情報を取得する、カメラ、LiDAR(Light Detection And Ranging)、レーダーおよび光センサ等の光学機器と、これを収容するブラケット等と呼ばれる筐体とを含む光学装置が設置される場合がある。かかる構成では、光学装置によるセンシング精度を高めるために、光学機器の前方のガラス部分に、曇りおよび霜の防止のために電熱線または電熱層が形成される場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2670092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
導電体は例えば、銀粉とガラスフリットとを含む銀ペーストの塗工および焼成により形成できる。銀ペーストの焼成は、ガラス板の熱成形と同時に実施できる。
本明細書において、導電体を有するガラス板を「導電体付きガラス板」と言う。
【0006】
従来、導電体と給電用部材との接合は、半田を用いて行われている(例えば、特許文献1の請求項6を参照されたい。)。導電体は好ましくは、電気的機能部に給電するための給電部を含むことができる。
従来は例えば、ワイヤーハーネス等の給電用部材の先端部にターミナル端子をかしめ固定し、このターミナル端子を導電体(好ましくは、導電体に含まれる給電部)に半田を用いて接合している。半田は、有鉛半田でも無鉛半田でもよく、環境面から無鉛半田が好ましい。
導電体と半田とを良好に接合するには、導電体と半田との接合界面に、導電体に含まれる1種以上の金属元素と半田に含まれる複数の金属元素との合金を含む合金層を形成する必要がある。そのためには、半田をその融点以上に加熱する必要がある。
【0007】
導電体付きガラス板に対して、上記半田接合を行うと、局所的に高温加熱と高温から常温への降温とが起こる。この導電体付きガラス板では、局所的に高温加熱による熱応力がかかり、また、降温後に応力が残留する場合がある。この加熱中の熱応力および降温後の残留応力が原因となり、窓ガラスの製造後に、導電体付きガラス板にクラックが生じる恐れがある。無鉛半田の融点は有鉛半田の融点より高く、例えば220℃程度であり、より高い温度(例えば300℃程度)で半田接合を行う必要である。そのため、接合後の応力の残留およびそれによる製造後のクラック発生の問題は、特に、半田としてより融点の高い無鉛半田を使用する場合に起こり得る。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、導電体と給電用部材とを接続するにあたり、ガラス板へのクラック発生が抑制された車両用窓ガラスとその製造方法の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、以下の車両用窓ガラスとその製造方法を提供する。
[1] ガラス板と、当該ガラス板の一方の表面の上に形成された導電体とを有する導電体付きガラス板と、給電用部材とを備えた車両用窓ガラスの製造方法であって、
前記導電体と前記給電用部材とを超音波接合する接合工程を有する、車両用窓ガラスの製造方法。
[2] 前記導電体は、電気的機能部を含むか、電気的機能部に接続されており、
前記導電体は、前記電気的機能部に給電するための給電部を含み、
前記給電部と前記給電用部材とを超音波接合する、[1]の車両用窓ガラスの製造方法。
【0010】
[3] 前記給電用部材は、箔状または丸線状の導線を含む、[1]または[2]の車両用窓ガラスの製造方法。
[4] 前記給電用部材は、一端部に取り付けられた金属板を含む、[1]~[3]のいずれかの車両用窓ガラスの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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