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公開番号2023042437
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149732
出願日2021-09-14
発明の名称害虫防除ネット
出願人日本ワイドクロス株式会社
代理人個人,個人
主分類A01G 13/02 20060101AFI20230317BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】クビアカツヤカミキリのような穿孔性害虫の出入りを防止するほかに、樹木への産卵を阻止する。また裏側に害虫やフラスが存在する場合にはその害虫やフラスの発見を容易にして、積極的に駆除できるようにする。
【解決手段】柔軟性を有する経糸12aと緯糸12bで織成された害虫防除ネットにおいて、経糸12aと緯糸12bの少なくともいずれか一方を黒色のモノフィラメントで構成する。また目合いは害虫の産卵管の太さより小さい0.4mmとする。害虫防除ネット11を被覆するときに継ぐ辺である接合辺にはオープンタイプのスライドファスナ14を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
柔軟性を有する線材をたてよこに織って構成された害虫防除ネットであって、
たてよこ少なくともいずれか一方の前記線材が黒色であるとともに、
目合いが害虫の産卵管の太さより小さく形成され、
接合辺に、左右分離可能なオープンタイプのスライドファスナが備えられた
害虫防除ネット。
続きを表示（約 360 文字）【請求項２】
前記スライドファスナが、頭合わせタイプの２個のスライダを有するものである
請求項１に記載の害虫防除ネット。
【請求項３】
方形に形成されるとともに、
対をなす２辺に前記スライドファスナが備えられるとともに、
他の対をなす２辺が、織成時に形成されるほつれ防止に密に織られた耳部で構成された
請求項１または請求項２に記載の害虫防除ネット。
【請求項４】
前記線材とは異なる外観を呈する補助線材が、前記線材と平行にたてよこに織り込まれて升目模様が形成された
請求項１から請求項３のうちいずれか一項に記載の害虫防除ネット。
【請求項５】
前記升目模様が複数本の前記補助線材で構成された
請求項４に記載の害虫防除ネット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
この発明は、例えば穿孔性害虫、特にクビアカツヤカミキリの防除に好適な害虫防除ネットに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
カミキリムシによる食害を防止する装置として、下記特許文献１に開示のものがある。
【０００３】
この装置は、樹木の根元部分の周囲を取り囲み、根元部分に接触することなく地上に置かれる円筒状の支持体と、カミキリムシの脚に絡みつく繊維製の網材からなる捕獲網を有している。捕獲網には樹木の幹の周囲に巻回して固定される巻回固定部が形成され、巻回固定部よりも下の下端部分は、樹木の周方向に広げられて支持体に沿って垂れ下がって接地する。
【０００４】
このような構成の装置によれば、飛来するカミキリムシは捕獲網によって侵入が防止されるばかりか、捕獲網に捕らえられる。また、樹木に対して既に産卵がなされている場合には、カミキリムシは捕獲網によって閉じ込められるので孤立し、更なる被害を抑制できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
登録実用新案第３１２４８９６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、捕獲網に産卵を防止する機能はない。また、捕獲網は網とはいえ、カミキリムシの脚が絡みつくものであるため、内部の視認性は良くない。さらに支持体は大きく、樹木の周囲を囲むので場所を取り、装置を備えた樹木は、もはや樹木の外観を有さず、不自然で見栄えが悪い。
【０００７】
加えて、繊維製の網材からなる捕獲網について具体的な構成が開示されていないが、一般的なシート状をなすものと推認される。この場合、捕獲網の固定に際しては捕獲網の上部は木に巻きつつ裾のほうは広げながらも継ぎ目に隙間ができないように注意しなければならず、作業は簡単ではない。また一度固定した後は、取り外す作業にも手間がかかるので、一時的に取り外すことはできなかった。
【０００８】
そこでこの発明は、害虫の出入り防止のほかに産卵を阻止するとともに、裏側の害虫やフラスの発見を容易にして、積極的に駆除できるようにすることが手軽に行えるようにすることを主な目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
そのための手段は、柔軟性を有する線材をたてよこに織って構成された害虫防除ネットであって、たてよこ少なくともいずれか一方の前記線材が黒色であるとともに、目合いが害虫の産卵管の太さより小さく形成され、接合辺に、左右分離可能なオープンタイプのスライドファスナが備えられた害虫防除ネットである。
【００１０】
この構成の害虫防除ネットは、樹木の樹皮の周方向全体を被覆して、害虫防除ネットの上端縁を樹木の樹皮表面に密着して固定し、害虫防除ネットの下端縁を地面に固定して使用される。
（【００１１】以降は省略されています）

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