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公開番号2023042416
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149697
出願日2021-09-14
発明の名称画像形成方法、トナー、及び二成分系現像剤
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 9/097 20060101AFI20230317BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】トナー用外添剤として有機ケイ素重合体粒子を用いた際に、優れた耐久安定性とブレードクリーニング性を両立すること。
【解決手段】
帯電工程、潜像形成工程、現像工程、転写工程、定着工程、及びクリーニング工程、を有する画像形成方法であって、該像担持体と該クリーニングブレードとが当接するクリーニング部には、脂肪酸金属塩が存在しており、該トナーは、トナー粒子及び外添剤を有し、該外添剤は、有機ケイ素重合体粒子及び無機シリカ粒子を有し、該トナーに水洗処理を施した際の、該水洗処理前のトナーを基準とした、該有機ケイ素重合体粒子のトナーからの移行量をA質量%、該無機シリカ粒子のトナーからの移行量をB質量%としたとき、該A及び該Bが特定の関係を満たすことを特徴とする、画像形成方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
像担持体を帯電させる帯電工程、
該帯電工程で帯電された像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程、
該像担持体上に形成された静電潜像を、トナー又はトナーを有する二成分系現像剤を用いて現像して、該像担持体上にトナー像を形成する現像工程、
該トナー像を、中間転写体を介して又は介さずに転写材に転写する転写工程、
該転写材上に転写されたトナー像を該転写材に定着させる定着工程、及び
転写後の該像担持体の表面にクリーニングブレードを当接させて、該像担持体の表面に残存する転写残トナーを取り除くクリーニング工程、
を有する画像形成方法であって、
該像担持体と該クリーニングブレードとが当接するクリーニング部には、脂肪酸金属塩が存在しており、
該トナーは、トナー粒子及び外添剤を有し、
該外添剤は、有機ケイ素重合体粒子及び無機シリカ粒子を有し、
該トナーに水洗処理を施した際の、該水洗処理前のトナーを基準とした、
該有機ケイ素重合体粒子のトナーからの移行量をA質量%、
該無機シリカ粒子のトナーからの移行量をB質量%としたとき、
該A及び該Bが下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする、画像形成方法。
0.5≦A+B≦4.0・・・(1)
0.3≦B/A≦2.0・・・(2)
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記有機ケイ素重合体粒子の一次粒子の個数平均粒径が50nm以上200nm以下であり、
前記無機シリカ粒子の一次粒子の個数平均粒径が50nm以上200nm以下である、請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記有機ケイ素重合体粒子のヤング率が1500MPa以上30000MPa以下である、請求項1又は2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記有機ケイ素重合体粒子の理論BET比表面積をX(m

/g)とし、前記有機ケイ素重合体粒子のBET多点法により測定されたBET比表面積をY(m

/g)としたとき、該Xと該Yとが下記式(3)を満たす、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成方法。
2.0≦Y/X≦8.5・・・(3)
【請求項5】
前記クリーニングブレードの前記像担持体に対する当接圧が、当接部位における長手方向の単位長さ当たりの線圧として、20.0N/m以上40.0N/m以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記転写工程の後に、前記クリーニング部に脂肪酸金属塩を供給する工程を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記外添剤は、さらに脂肪酸金属塩粒子を含有し、
前記トナー又は前記トナーを有する二成分系現像剤を前記像担持体上に現像することで、前記クリーニング部に該脂肪酸金属塩粒子を供給する、請求項1~5のいずれか1項に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記トナーに水洗処理を施した際の、該水洗処理前のトナーを基準とした、前記脂肪酸金属塩粒子のトナーからの移行量をC質量%としたとき、該Cが0.01以上1.00以
下である、請求項7に記載の画像形成方法。
【請求項9】
結着樹脂及び着色剤を含有するトナー粒子と、外添剤とを有するトナーであって、
該外添剤は、有機ケイ素重合体粒子、無機シリカ粒子、及び脂肪酸金属塩粒子を有し、
該トナーに水洗処理を施した際の、該水洗処理前のトナーを基準とした、
該有機ケイ素重合体粒子のトナーからの移行量をA質量%、
該無機シリカ粒子のトナーからの移行量をB質量%としたとき、
該A及び該Bが下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする、トナー。
0.5≦A+B≦4.0・・・(1)
0.3≦B/A≦2.0・・・(2)
【請求項10】
前記トナーに水洗処理を施した際の、該水洗処理前のトナーを基準とした、前記脂肪酸金属塩粒子のトナーからの移行量をC質量%としたとき、該Cが0.01以上1.00以下である、請求項9に記載のトナー。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、トナー用外添剤、電子写真方式に用いられるトナー、及び該トナーを用いた二成分系現像剤を用いた画像形成方法、トナー、並びに二成分系現像剤に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複写機が広く普及するに従い、電子写真に用いられるトナーにおいても高速印刷化への対応や、長寿命化への要求がさらに高まっている。
【0003】
従来、トナーに用いられる外添剤としては一般的にシリカが広く知られている。例えば特許文献1では、高疎水性球状ゾルゲルシリカ微粒子をトナー母粒子に添加し、トナーの帯電安定性を向上させている。
しかし、長時間に渡って印字濃度が低い画像を出力する場合や、高温高湿環境で画像を出力する場合など、トナーがキャリアなどの部材と多く接触し、ストレスがかかる環境においては、シリカ粒子がトナー粒子表面に埋没してしまうため、トナーの表面状態が大きく変化し、トナーの付着力、流動性、及び帯電安定性の観点で改善の余地があった。
【0004】
一方で、特許文献2や特許文献3ではポリアルキルシルセスキオキサン微粒子をトナー粒子に添加し、トナーの耐久安定性を向上させている。ポリアルキルシルセスキオキサン微粒子は、シリカ等の無機外添剤よりも硬度が低く、トナー粒子表面との硬度差が小さくなりトナー粒子表面への耐久使用による埋没が抑えられる特性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-99582号公報
国際公開第2015/107961号
特開2018-4949号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記ポリアルキルシルセスキオキサン微粒子が外添されたトナーは、粒子の埋没を抑制することができるので、耐久使用を通じて良好な現像性、転写性、流動性を維持することができる。
しかしながら、ポリアルキルシルセスキオキサン微粒子を使用すると感光体表面のブレードクリーニング性に課題があることが分かった。これは、ポリアルキルシルセスキオキサン微粒子が球状であり、その転動性が高すぎるので、クリーニングブレードニップ部で外添剤による阻止層が形成されないためであると考えられる。
本開示が解決しようとする課題は、上記の課題を解決した画像形成方法を提供することである。具体的には、トナー用外添剤としてポリアルキルシルセスキオキサン微粒子のような有機ケイ素重合体の粒子を使用した場合でも優れたブレードクリーニング性を有し、耐久安定性に優れた画像形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、
像担持体を帯電させる帯電工程、
該帯電工程で帯電された像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成工程、
該像担持体上に形成された静電潜像を、トナー又はトナーを有する二成分系現像剤を用いて現像して、該像担持体上にトナー像を形成する現像工程、
該トナー像を、中間転写体を介して又は介さずに転写材に転写する転写工程、
該転写材上に転写されたトナー像を該転写材に定着させる定着工程、及び
転写後の該像担持体の表面にクリーニングブレードを当接させて、該像担持体の表面に残存する転写残トナーを取り除くクリーニング工程、
を有する画像形成方法であって、
該像担持体と該クリーニングブレードとが当接するクリーニング部には、脂肪酸金属塩が存在しており、
該トナーは、トナー粒子及び外添剤を有し、
該外添剤は、有機ケイ素重合体粒子及び無機シリカ粒子を有し、
該トナーに水洗処理を施した際の、該水洗処理前のトナーを基準とした、
該有機ケイ素重合体粒子のトナーからの移行量をA質量%、
該無機シリカ粒子のトナーからの移行量をB質量%としたとき、
該A及び該Bが下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする、画像形成方法に関する。
0.5≦A+B≦4.0・・・(1)
0.3≦B/A≦2.0・・・(2)
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、優れた耐久安定性とクリーニング性の両立が可能となる電子写真方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明にかかる画像形成装置を示す概略断面図。
本発明の実施例に使用した脂肪酸金属塩を供給する工程を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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