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公開番号2023042402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149681
出願日2021-09-14
発明の名称半導体装置
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/78 20060101AFI20230317BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】dV/dtの制御性を向上させ、ターンオン損失を低減した半導体装置を提供する。
【解決手段】トランジスタとダイオードとが共通の半導体基板に形成され、トランジスタ領域とダイオード領域とを有し、ダイオード領域は、半導体基板の第2主面側に設けられたn型の第1半導体層と、その上に設けられたn型の第2半導体層と、それよりも半導体基板の第1主面側に設けられたp型の第3半導体層と、ダイオードに第1電位を与える第1主電極と、ダイオードに第2電位を与える第2主電極と、半導体基板の第1主面から第2半導体層に達するように設けられたダミーアクティブトレンチゲートを備え、ダミーアクティブトレンチゲートは、2つの側面の少なくとも一方側に、第1電位が与えられずフローティング状態となった第3半導体層を有し、ダミーアクティブトレンチゲートには、トランジスタのゲート電位が与えられる。
【選択図】図23
特許請求の範囲【請求項1】
トランジスタとダイオードとが共通の半導体基板に形成された半導体装置であって、
前記半導体基板は、
前記トランジスタが形成されたトランジスタ領域と、
前記ダイオードが形成されたダイオード領域と、を有し、
前記ダイオード領域は、
前記半導体基板の第2主面側に設けられた第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられた第1導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層よりも前記半導体基板の第1主面側に設けられた第2導電型の第3半導体層と、
前記ダイオードに第1電位を与える第1主電極と、
前記ダイオードに第2電位を与える第2主電極と、
前記半導体基板の前記第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートを備え、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、
2つの側面の少なくとも一方側に、前記第1電位が与えられずフローティング状態となった前記第3半導体層を有し、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートには、前記トランジスタのゲート電位が与えられる、半導体装置。
続きを表示(約 2,900 文字)【請求項2】
前記ダイオード領域は、
前記半導体基板の第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた複数のトレンチゲートを備え、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、2つの半トレンチゲートで挟まれるように設けられ、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートと前記2つの半トレンチゲートとの間にはフローティング状態となった前記第3半導体層を有し、
前記複数のトレンチゲートは、それぞれの2つの側面の両側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記2つの半トレンチゲートは、それぞれの2つの側面のうち前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲート側となる一方側に、フローティング状態となった前記第3半導体層を有し、他方側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記複数のトレンチゲートおよび前記2つの半トレンチゲートには前記第1電位が与えられる、請求項1記載の半導体装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、
前記2つの半トレンチゲートの間に複数設けられる、請求項2記載の半導体装置。
【請求項4】
前記ダイオード領域は、
前記半導体基板の第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた複数のトレンチゲートを備え、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、対向して配置された2つの半ダミーアクティブトレンチゲートとして設けられ、
前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートは、それぞれの2つの側面のうち対向する側となる一方側に、フローティング状態となった前記第3半導体層を有し、他方側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記複数のトレンチゲートは、それぞれの2つの側面の両側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートには前記トランジスタのゲート電位が与えられ、
前記複数のトレンチゲートおよび前記2つの半トレンチゲートには前記第1電位が与えられる、請求項1記載の半導体装置。
【請求項5】
前記ダイオード領域は、
前記半導体基板の第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた複数のトレンチゲートを備え、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、2つの半ダミーアクティブトレンチゲートで挟まれるように設けられ、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートと前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートとの間にはフローティング状態となった前記第3半導体層を有し、
前記複数のトレンチゲートは、それぞれの2つの側面の両側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記複数のトレンチゲートは、それぞれの2つの側面の両側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートは、それぞれの2つの側面のうち前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲート側となる一方側に、フローティング状態となった前記第3半導体層を有し、他方側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートには前記トランジスタのゲート電位が与えられ、
前記複数のトレンチゲートには前記第1電位が与えられる、請求項1記載の半導体装置。
【請求項6】
前記ダイオード領域は、
前記半導体基板の第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた複数のアクティブトレンチゲートを備え、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、2つの半ダミーアクティブトレンチゲートで挟まれるように設けられ、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートと前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートとの間にはフローティング状態となった前記第3半導体層を有し、
前記複数のアクティブトレンチゲートは、それぞれの2つの側面の両側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートは、それぞれの2つの側面のうち前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲート側となる一方側に、フローティング状態となった前記第3半導体層を有し、他方側に前記第1電位が与えられる前記第3半導体層を有し、
前記複数のアクティブトレンチゲートおよび前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートには前記トランジスタのゲート電位が与えられる、請求項1記載の半導体装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、
前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートの間に複数設けられる、請求項5または請求項6記載の半導体装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートおよび前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートの配置間隔は、
少なくとも前記複数のトレンチゲートの配置間隔よりも狭い、請求項5または請求項6記載の半導体装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、延伸方向の複数の部分で、前記延伸方向とは垂直な方向に分岐し、前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートと接続され、前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートと前記2つの半ダミーアクティブトレンチゲートとで、格子状の平面パターンを構成する、請求項5または請求項6記載の半導体装置。
【請求項10】
トランジスタとダイオードとが共通の半導体基板に形成された半導体装置であって、
前記半導体基板は、
前記トランジスタが形成されたトランジスタ領域と、
前記ダイオードが形成されたダイオード領域と、を有し、
前記ダイオード領域は、
前記半導体基板の第2主面側に設けられた第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられた第1導電型の第2半導体層と、
前記第2半導体層よりも前記半導体基板の第1主面側に設けられた第2導電型の第3半導体層と、
前記ダイオードに第1電位を与える第1主電極と、
前記ダイオードに第2電位を与える第2主電極と、
前記半導体基板の第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートを備え、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、
2つの側面の少なくとも一方側に、前記第1電位が与えられずフローティング状態となった前記第2半導体層を有し、
前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートには、前記トランジスタのゲート電位が与えられる、半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は半導体装置に関し、特に、トレンチゲートを備えた半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
トレンチゲートを備えた半導体装置としては、典型的には絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT:Insulated Gate Bipolar Transistor)が挙げられる。
【0003】
IGBTは、半導体基板の一方の主面内にトレンチを設け、トレンチの内面をゲート絶縁膜で覆い、ゲート絶縁膜で内面が覆われたトレンチ内にゲート電極を埋め込んだトレンチゲートを複数有した構成を基本的な構成としている。
【0004】
これに対し、特許文献1に開示されるIGBTにおいては、隣り合うトレンチゲート間には、ゲートとして機能しない1つ以上のダミートレンチゲートを設けた構成が開示されている。例えば、特許文献1の図1では、隣り合うトレンチゲート間に3つのダミートレンチゲートを設け、そのうち中央のダミートレンチゲートにはゲート電位が与えられて、アクティブダミートレンチゲートとなり、その両側のダミートレンチゲートにはエミッタ電位が与えられるアイソレイテッドダミートレンチゲートとなっている。
【0005】
これらのダミートレンチゲート上は連続する層間絶縁膜で覆われており、ダミートレンチゲート間のp型ベース領域はエミッタ電位に接続されずフローティング状態となっている。
【0006】
このような構成を採ることで、ゲート電位が与えられるアクティブダミートレンチゲートと、その両側にエミッタ電位が与えられないフローティングのp型ベース領域が配置されることとなり、IGBTのゲートとコレクタとの間のゲート-コレクタ間容量(帰還容量)Cgcを大きくしている。帰還容量(Cgc)を大きくするのは、時間tに対するドレイン電圧Vの変動であるdV/dtが一定の条件においてターンオン損失を低減するためであり、ゲート-エミッタ間容量Cgeに対する帰還容量(Cgc)の容量比で規定されるゲート容量比Cgc/Cgeを高めるためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6253769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上説明したように従来の半導体装置においては、半導体基板の一方の主面内、すなわち、コレクタ層の上方にアクティブダミートレンチゲートを設けているため、ターンオン時にコレクタ層から注入されたホールがフローティングのp型ベース領域の電位を変動させることで、アクティブダミートレンチゲートに変位電流が流れ、ゲート電圧がバイアスされるため、ゲート抵抗(Rg)を大きくしてもdV/dtを小さくできない、すなわちdV/dtのゲート抵抗制御性が低下し、dV/dtが低い領域においてターンオン損失の増加を招く可能性があった。
【0009】
本開示は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、dV/dtの制御性を向上させ、ターンオン損失を低減した半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示に係る半導体装置は、トランジスタとダイオードとが共通の半導体基板に形成され、前記半導体基板は、前記トランジスタが形成されたトランジスタ領域と、前記ダイオードが形成されたダイオード領域と、を有し、前記ダイオード領域は、前記半導体基板の第2主面側に設けられた第1導電型の第1半導体層と、前記第1半導体層上に設けられた第1導電型の第2半導体層と、前記第2半導体層よりも前記半導体基板の第1主面側に設けられた第2導電型の第3半導体層と、前記ダイオードに第1電位を与える第1主電極と、前記ダイオードに第2電位を与える第2主電極と、前記半導体基板の前記第1主面から前記第2半導体層に達するように設けられた少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートを備え、前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートは、2つの側面の少なくとも一方側に、前記第1電位が与えられずフローティング状態となった前記第3半導体層を有し、前記少なくとも1つのダミーアクティブトレンチゲートには、前記トランジスタのゲート電位が与えられる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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