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公開番号2023042382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149651
出願日2021-09-14
発明の名称電磁リレーの保護システム
出願人株式会社SUBARU
代理人個人
主分類H02H 5/04 20060101AFI20230317BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】簡単な構成で電磁リレーの凍結による接点の導通不良を防止する電磁リレーの保護システムを提供する。
【解決手段】車両の電池パック12に搭載された電磁リレー(正極側電磁リレー18、負極側電磁リレー22)の凍結による接続不良の発生を未然に防止する電磁リレーの保護システム10において、電磁リレーが設置された場所の環境温度を逐次測定して記憶する温度検知手段34と、電磁リレーの固定端子に接続された電力線24を冷却する冷却手段30と、温度検知手段34からの温度情報に基づき、電磁リレーが凍結する怖れが有ると判断したときに、冷却手段30を作動させて電力線24を冷却する制御部32と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両に搭載された電磁リレーの凍結による接続不良の発生を未然に防止する電磁リレーの保護システムにおいて、
前記電磁リレーが設置された場所の環境温度を逐次測定して記憶する温度検知手段と、
前記電磁リレーの固定端子に接続された電力線を冷却する冷却手段と、
前記温度検知手段からの温度情報に基づき、前記電磁リレーが凍結する怖れが有ると判断したときに前記冷却手段を作動させて電力線を冷却する制御部と、
を有することを特徴とする電磁リレーの保護システム。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
温度情報を含む気象予報情報を受信して記憶する気象情報格納手段を備え、
前記制御部による電磁リレーの凍結する怖れの判断は、
前記温度検知手段により所定の測定開始時間から現在時間まで逐次測定された温度変化の推移情報と、前記気象予報情報に基づく現在以降の温度推移予測情報とを用いて、その後の温度推移を予測し、該予測により前記電磁リレーが凍結する温度に到達するか否かによって判断することで行われることを特徴とする電磁リレーの保護システム。
【請求項3】
前記冷却手段の作動は、
前記電磁リレーが凍結する怖れが有るとの判断に加え、
前記電磁レーの温度が、結露が発生する温度条件を満たすときに行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁リレーの保護システム。
【請求項4】
前記冷却は、10℃~40℃/時間の温度勾配で行われることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の電磁リレーの保護システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁リレーの保護システム、特に、凍結による接点の導通不良を防止する電磁リレーの保護システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子機器や電源装置、車両等を起動する際に、装置や機器等に電力を供給するスイッチ切替手法として電磁リレーが多用されている。電磁リレーの筐体の内部には、回路を接続するための固定端子、可動端子、及び可動端子を動かすための励磁コイル等がある。励磁コイルに電圧を供給し、可動端子を動かして固定端子と接触させることで回路が接続、すなわち電源と電気負荷とが接続されるように構成されている。
【0003】
このような構成の電磁リレーにおいては、励磁コイルや端子接点部の発熱によって電磁リレーの筐体内部には水蒸気が発生し、電磁リレーの周囲環境温度が氷点下になる場合は、固定端子に結露が発生し、発生した結露が凍結することで接点の導通不良が発生する。
【0004】
図5は、電磁リレーの接点に凍結が生じた場合の接点の導通不良の説明図である。電磁リレー18(22)の固定端子40には電力線、例えばバスバー23、24が接続されている。可動端子38は、励磁コイル(図示していない)に電圧を供給することで、矢印Aで示した様に固定端子40側に移動し、固定端子40の接点40aと可動端子38の接点38aが当接するようになっている。
【0005】
励磁コイルに電圧を供給すると励磁コイルが発熱し、また通電すると端子接点部が発熱し、筐体44内には水蒸気が存在することとなる。この状況から電磁リレーが設置された場所の周囲温度が下がると、接点40a全体に結露が発生する。周囲温度がさらに下がり氷点下になると結露が凍結し導通不良が発生する。すなわち、凍結により氷粒子42が可動端子38の接点38aと固定端子40の接点40aとの間に存在することになり、固定端子40の接点40aと可動端子38の接点38aは導通不良の状態になる。
【0006】
この凍結の問題に対して、特許文献1では、筐体又は筐体内部の凍結発生箇所に振動を発生させる振動発生手段を備えている。電磁リレーの筐体内部に凍結が発生していると判定されたときに、振動発生手段により発生した振動を、固定端子等に伝達させて凍結を解除するように構成している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2007-165406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に開示された方法では、振動を発生させるために、例えば振動モーターを追加する必要があり、これにより電磁リレーの高コスト化や、発生する振動により周囲の部品に影響を与える懸念がある。さらに、異音が発生する懸念もある。
【0009】
また、最も考慮すべき点として、特許文献1に開示された方法では、凍結により導通不良が起きた場合、凍結を解除するまでに時間を要し、電磁リレーを直ちにONにすることができないことである。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡単な構成で電磁リレーの凍結による問題を解消した電磁リレーの保護システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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