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公開番号2023042273
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149493
出願日2021-09-14
発明の名称電動アクチュエータ
出願人NTN株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H02K 5/10 20060101AFI20230317BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】潤滑油を用いて作動性及び耐久性の向上を図れると共に、通電部への潤滑油の付着を確実に防止できる電動アクチュエータを提供することを提供する。
【解決手段】電動アクチュエータ1は、ステータ41及びロータ42を有する電動モータ4と、電動モータ4の内径側に配置され電動モータ4の回転を減速して伝達する減速機5a,5bと、減速機5a,5bを通過する潤滑油が流れる潤滑流路Fを備える。ステータ41は、複数の電磁鋼板から成るステータコア41aと、絶縁材料から成るボビン41bと、ボビン41bに巻き回されたステータコイル41cを有し、ステータコイル41cを少なくとも含む通電部が、一体の被覆部材60によって覆われ、通電部が配置される空間と潤滑流路Fとが、被覆部材60によって連通しないように隔離されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
ステータ及びロータを有する電動モータと、
前記電動モータの内径側に配置され前記電動モータの回転を減速して伝達する減速機と、
前記減速機を通過する潤滑油が流れる潤滑流路を備え、
前記ステータは、複数の電磁鋼板から成るステータコアと、絶縁材料から成るボビンと、前記ボビンに巻き回されたステータコイルを有し、
前記ステータコイルを少なくとも含む通電部が、一体の被覆部材によって覆われ、
前記通電部が配置される空間と前記潤滑流路とが、前記被覆部材によって連通しないように隔離されていることを特徴とする電動アクチュエータ。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記通電部は、前記ステータコイルのほか、前記電動モータへ給電するための給電部材を含む請求項1に記載の電動アクチュエータ。
【請求項3】
前記通電部は、前記ステータコイルのほか、前記電動モータの回転角度を検知する回転角度検知装置を含む請求項1又は2に記載の電動アクチュエータ。
【請求項4】
前記減速機を備える差動装置と、
前記差動装置及び前記電動モータを収容するケーシングを備え、
前記差動装置は、
回転軸を中心として回転可能な駆動回転体と、
前記電動モータによって自転可能でかつ前記回転軸を中心として公転可能な遊星回転体と、
前記回転軸を中心として回転可能な従動回転体と、
前記遊星回転体と前記駆動回転体との噛み合いにより構成された第一の減速機と、
前記遊星回転体と前記従動回転体との噛み合いにより構成された第二の減速機と、
前記駆動回転体を前記ケーシングに対して回転可能に支持する軸受を有し、
前記潤滑油は、前記従動回転体内を通って供給され、前記第一の減速機及び前記第二の減速機を通過し、前記駆動回転体を支持する軸受を通って外部へ排出される請求項1から3のいずれか1項に記載の電動アクチュエータ。
【請求項5】
前記差動装置は、
前記ロータと一体に回転すると共に前記遊星回転体を偏心回転させる偏心部材と、
前記偏心部材を前記ケーシングに対して回転可能に支持する軸受を有し、
前記潤滑油の一部は、前記偏心部材を支持する軸受内に貯留される請求項4に記載の電動アクチュエータ。
【請求項6】
前記駆動回転体と前記従動回転体のいずれか一方に、吸気用カムシャフトが設けられ、 前記駆動回転体と前記従動回転体の他方に、排気用カムシャフトが設けられる請求項4又は5に記載の電動アクチュエータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動アクチュエータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
外部から駆動力が入力される入力回転体と入力された駆動力を出力する出力回転体との回転位相差を変更可能な電動アクチュエータとして、電動モータと、電動モータの回転を減速して伝達する減速機とを備えるものが知られている。
【0003】
この種の電動アクチュエータの一例として、例えば、自動車のエンジンの吸気バルブと排気バルブの一方又は両方の開閉タイミングを変更する可変バルブタイミング装置に用いられる電動アクチュエータがある。この電動アクチュエータにおいては、減速機によって入力回転体(例えば、スプロケット)に対する出力回転体(例えば、カムシャフト)の回転位相差を変更でき、これによってバルブの開閉タイミングが調整される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-194151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のような減速機を備える電動アクチュエータにおいては、作動性及び耐久性を向上させるため、一般的に、減速機内に潤滑剤としてグリースが充填されている。しかしながら、減速機が作動すると、ギヤ同士の噛み合い部分などに介在するグリースが次第に流出するため、グリースが経時的に枯渇し、作動性及び耐久性が低下するという問題がある。
【0006】
このような問題に対して、グリースに代えて、減速機内に潤滑油を供給する方法が挙げられる。減速機内に潤滑油を供給し続けることにより、ギヤ同士の噛み合い部分などにおいて常に油膜を形成することができるため、長期に亘って摺動抵抗を抑制でき、作動性及び耐久性を継続して向上させることが可能である。しかしながら、電動アクチュエータ内には、電動モータのステータなどの通電部が存在するため、万が一、このような通電部に潤滑油が付着すると、故障あるいは動作不良の原因となる。
【0007】
そこで、本発明は、潤滑油を用いて作動性及び耐久性の向上を図れると共に、通電部への潤滑油の付着を確実に防止できる電動アクチュエータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、ステータ及びロータを有する電動モータと、前記電動モータの内径側に配置され前記電動モータの回転を減速して伝達する減速機と、前記減速機を通過する潤滑油が流れる潤滑流路を備え、前記ステータは、複数の電磁鋼板から成るステータコアと、絶縁材料から成るボビンと、前記ボビンに巻き回されたステータコイルを有し、前記ステータコイルを少なくとも含む通電部が、一体の被覆部材によって覆われ、前記通電部が配置される空間と前記潤滑流路とが、前記被覆部材によって連通しないように隔離されていることを特徴とする。
【0009】
このような構成の電動アクチュエータであれば、通電部に対して潤滑油が付着するのを確実に防止でき、通電部に潤滑油が付着することによる故障及び動作不良を回避できる。また、通電部に対する潤滑油の付着を防止できるため、電動アクチュエータ内に潤滑油を供給する方法を採用できるようになり、電動アクチュエータの作動性及び耐久性を長期に亘って良好に維持できるようになる。
【0010】
前記通電部は、前記ステータコイルのほか、前記電動モータへ給電するための給電部材を含んでいてもよい。この場合、ステータコイルに加えて給電部材が被覆部材によって覆われることにより、ステータコイル及び給電部材に対する潤滑油の付着を防止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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