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公開番号2023042270
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149482
出願日2021-09-14
発明の名称画像読取装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人近島国際特許事務所
主分類H04N 1/10 20060101AFI20230317BHJP(電気通信技術)
要約【課題】軸受を用いて画像読取ユニットを走査する構成であっても、読取時における画像ブレを低減し、読取画質を向上する。
【解決手段】第1嵌合部100は、第1案内軸67に線接触して軸受部7及び画像読取ユニットの重量を支持して摺動すると共に、主走査方向Xにおいて第1案内軸67の中心線を挟んで互いに反対側に配置される第1接触面101及び第2接触面102を有する。第1接触面101と上下方向Zとのなす角度のうちの最小角度をθ1とし、軸受部7及び画像読取ユニットの重量により第1接触面101から第1案内軸67に対して上下方向Zに作用する力をF1とし、第2タイミングベルト63が画像読取ユニットを移動させるときに軸受部7に発生した回転モーメントにより第1接触面101から第1案内軸67に対して主走査方向Xに作用する力をF2とした場合に、F1>F2×tanθ1の関係を満たす。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
原稿台ガラスと、
前記原稿台ガラスに対して移動可能であり、移動しながら、前記原稿台ガラスに載置された原稿に形成された画像を読み取る画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットに取り付けられる軸受部と、
前記軸受部が接触して摺動することにより、前記画像読取ユニットを副走査方向に案内する案内軸と、
前記案内軸と平行な位置、かつ、主走査方向の一方側の位置で前記画像読取ユニットの連結部に連結され、駆動源の駆動力に基づいて前記連結部に外力を供給することで前記画像読取ユニットを移動させる駆動部と、を備え、
前記軸受部は、前記案内軸に接触して摺動すると共に、前記副走査方向に位置を異ならせて配置される第1摺動部及び第2摺動部を有し、
前記第1摺動部は、前記案内軸に線接触して前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量を支持して摺動すると共に、前記画像読取ユニットの前記主走査方向において前記案内軸の中心線を挟んで互いに反対側に配置される第1接触面及び第2接触面を有し、
前記第1接触面は、鉛直方向に対して傾斜して設けられ、
前記第1接触面と前記鉛直方向とのなす角度のうちの最小角度をθ1とし、前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量により前記第1接触面から前記案内軸に対して前記鉛直方向に作用する力をF1とし、前記駆動部が前記画像読取ユニットを移動させるときに前記軸受部に発生した回転モーメントにより前記第1接触面から前記案内軸に対して前記主走査方向に作用する力をF2とした場合に、F1>F2×tanθ1の関係を満たす、
ことを特徴とする画像読取装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記第2接触面は、前記鉛直方向に対して傾斜して設けられ、
前記第2接触面と前記鉛直方向とのなす角度のうちの最小角度をθ2とした場合に、
θ2>θ1の関係を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記第1摺動部は、前記案内軸の前記中心線に対して前記第1接触面と前記主走査方向の同じ側に配置されると共に、前記案内軸の前記主走査方向の端部に当接する第3接触面を有する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
θ1は、45°未満である、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
【請求項5】
原稿台ガラスと、
前記原稿台ガラスに対して移動可能であり、移動しながら、前記原稿台ガラスに載置された原稿に形成された画像を読み取る画像読取ユニットと、
前記画像読取ユニットに取り付けられる軸受部と、
前記軸受部が接触して摺動することにより、前記画像読取ユニットを副走査方向に案内する案内軸と、
前記案内軸と平行な位置、かつ、主走査方向の一方側の位置で前記画像読取ユニットの連結部に連結され、駆動源の駆動力に基づいて前記連結部に外力を供給することで前記画像読取ユニットを移動させる駆動部と、を備え、
前記軸受部は、前記案内軸に接触して摺動すると共に、前記副走査方向に位置を異ならせて配置される第1摺動部及び第2摺動部を有し、
前記第1摺動部は、前記案内軸に線接触して前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量を支持して摺動すると共に、前記画像読取ユニットの前記主走査方向において前記案内軸の中心線を挟んで互いに反対側に配置される第1接触面及び第2接触面を有し、
前記第1接触面は、前記駆動部が前記画像読取ユニットを移動させるときに前記軸受部に発生した回転モーメントにより前記第1接触面において鉛直方向の上方に作用する力が、前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量により前記第1接触面において前記鉛直方向の下方に作用する力よりも小さくなるように、前記鉛直方向に対して傾斜して設けられる、
ことを特徴とする画像読取装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像読取装置と、
前記画像読取装置によって読み取られた画像に基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、を備える、
ことを特徴とする画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿に形成された画像を読み取る画像読取装置と、これを利用した画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、複写機やファクシミリ装置、複合機等の画像形成装置に設けられる画像読取装置が普及している。この種の画像読取装置としては、原稿台ガラス上に載置された原稿画像を、原稿台ガラスの下方に移動可能に設けられた画像読取ユニットが、走査することによって読み取るものが知られている(特許文献1参照)。この画像読取装置では、画像読取ユニットの下方に、軸受を備えており、軸受が画像読取装置の本体に設けられた案内軸と摺動可能に取り付けられることによって、その案内軸上を画像読取ユニットが走査するようになっている。また、この画像読取装置の軸受は、案内軸に接触して摺動するための接触面を有している。接触面は、水平方向に対して略45°傾斜して設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-274628号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された画像読取装置では、軸受の接触面が水平方向に対して略45°傾斜して設けられているので、以下の課題を発生する。即ち、画像読取ユニットを移動させるために連結されている駆動ベルト(駆動部)が、軸受に対して水平方向にずれて取り付けられているため、移動時には軸受に回転モーメントが発生する。この回転モーメントにより、軸受の接触面が水平方向に付勢され、回転モーメントの大きさによっては接触面に沿って軸受が上方に浮き上がってしまう可能性がある。これにより、上下動に伴う振動の発生で読取画像にブレが発生したり、読取画像のピントがずれるなど、画像不良が発生する虞があるという課題があった。
【0005】
本発明は、軸受に支持された画像読取ユニットを駆動部により移動させる構成であっても、読取時における読取画質を向上可能な画像読取装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像読取装置は、原稿台ガラスと、前記原稿台ガラスに対して移動可能であり、移動しながら、前記原稿台ガラスに載置された原稿に形成された画像を読み取る画像読取ユニットと、前記画像読取ユニットに取り付けられる軸受部と、前記軸受部が接触して摺動することにより、前記画像読取ユニットを副走査方向に案内する案内軸と、前記案内軸と平行な位置、かつ、主走査方向の一方側の位置で前記画像読取ユニットの連結部に連結され、駆動源の駆動力に基づいて前記連結部に外力を供給することで前記画像読取ユニットを移動させる駆動部と、を備え、前記軸受部は、前記案内軸に接触して摺動すると共に、前記副走査方向に位置を異ならせて配置される第1摺動部及び第2摺動部を有し、前記第1摺動部は、前記案内軸に線接触して前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量を支持して摺動すると共に、前記画像読取ユニットの前記主走査方向において前記案内軸の中心線を挟んで互いに反対側に配置される第1接触面及び第2接触面を有し、前記第1接触面は、鉛直方向に対して傾斜して設けられ、前記第1接触面と前記鉛直方向とのなす角度のうちの最小角度をθ1とし、前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量により前記第1接触面から前記案内軸に対して前記鉛直方向に作用する力をF1とし、前記駆動部が前記画像読取ユニットを移動させるときに前記軸受部に発生した回転モーメントにより前記第1接触面から前記案内軸に対して前記主走査方向に作用する力をF2とした場合に、F1>F2×tanθ1の関係を満たすことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の画像読取装置は、原稿台ガラスと、前記原稿台ガラスに対して移動可能であり、移動しながら、前記原稿台ガラスに載置された原稿に形成された画像を読み取る画像読取ユニットと、前記画像読取ユニットに取り付けられる軸受部と、前記軸受部が接触して摺動することにより、前記画像読取ユニットを副走査方向に案内する案内軸と、前記案内軸と平行な位置、かつ、主走査方向の一方側の位置で前記画像読取ユニットの連結部に連結され、駆動源の駆動力に基づいて前記連結部に外力を供給することで前記画像読取ユニットを移動させる駆動部と、を備え、前記軸受部は、前記案内軸に接触して摺動すると共に、前記副走査方向に位置を異ならせて配置される第1摺動部及び第2摺動部を有し、前記第1摺動部は、前記案内軸に線接触して前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量を支持して摺動すると共に、前記画像読取ユニットの前記主走査方向において前記案内軸の中心線を挟んで互いに反対側に配置される第1接触面及び第2接触面を有し、前記第1接触面は、前記駆動部が前記画像読取ユニットを移動させるときに前記軸受部に発生した回転モーメントにより前記第1接触面において鉛直方向の上方に作用する力が、前記軸受部及び前記画像読取ユニットの重量により前記第1接触面において前記鉛直方向の下方に作用する力よりも小さくなるように、前記鉛直方向に対して傾斜して設けられることを特徴とする。
【0008】
更に、本発明の画像形成装置は、上記の画像読取装置と、前記画像読取装置によって読み取られた画像に基づいて記録材に画像を形成する画像形成部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、軸受に支持された画像読取ユニットを駆動部により移動させる構成であっても、読取時における読取画質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る画像読取装置を示す斜視図である。
実施形態に係るリーダを示す斜視図である。
実施形態に係る画像読取ユニットの駆動機構を示す平面図である。
実施形態に係る画像読取ユニットを示す正面図である。
実施形態に係る軸受部を示す斜視図である。
実施形態に係る軸受部を示す底面図である。
実施形態に係る軸受部を示す正面図である。
実施形態に係る第1接触点における力関係を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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