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公開番号2023042193
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149377
出願日2021-09-14
発明の名称スタンディングパウチ
出願人大日本印刷株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類B65D 81/34 20060101AFI20230317BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】吊り下げ状態での陳列が可能であって、レンジ加熱後の取り出しが容易なスタンディングパウチを提供する。
【解決手段】電子レンジ加熱対応のスタンディングパウチ101は、内容物Fを収容する収容空間2がパウチ内側に形成されるように積層フィルムのヒートシールにより製袋されており、積層フィルムとして、前面シート1Aと、収容空間2を介して前面シート1Aと対向する背面シート1Bと、前面シート1Aと背面シート1Bとの間でガセットを構成する底面シート1Cと、を有する。ヒートシールにより形成されるシール部として、前面シート1Aと背面シート1Bとで形成される左右のサイドシール部4A,4Bと、前面シート1A,背面シート1Bのそれぞれと底面シート1Cとで形成されるガセットシール部5と、を有する。サイドシール部4Aには、レンジ加熱時に収容空間2内の蒸気Vを逃がすための蒸気抜き機構3と、貫通孔4hと、が設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内容物を収容する収容空間がパウチ内側に形成されるように積層フィルムのヒートシールにより製袋された電子レンジ加熱対応のスタンディングパウチであって、
前記積層フィルムとして、前面シートと、前記収容空間を介して前記前面シートと対向する背面シートと、前記前面シートと前記背面シートとの間でガセットを構成する底面シートと、を有し、
前記ヒートシールにより形成されるシール部として、前記前面シートと前記背面シートとで形成される左右のサイドシール部と、前記前面シート及び背面シートのそれぞれと前記底面シートとで形成されるガセットシール部と、を有し、
前記左右のサイドシール部のうちの一方に貫通孔を有し、
前記貫通孔を有するサイドシール部又はその近傍に、レンジ加熱時に前記収容空間内の蒸気を逃がすための蒸気抜き機構を有することを特徴とするスタンディングパウチ。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記貫通孔が、前記蒸気抜き機構の下端から前記ガセットシール部の上端までの間に位置することを特徴とする請求項1記載のスタンディングパウチ。
【請求項3】
前記貫通孔を有するサイドシール部の巾が、他方のサイドシール部の巾よりも広いことを特徴とする請求項1又は2記載のスタンディングパウチ。
【請求項4】
前記貫通孔を有するサイドシール部に、パウチ外側に向けて突出する突出部が前記貫通孔を含むように形成されていることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のスタンディングパウチ。
【請求項5】
前記蒸気抜き機構が、前記収容空間に隣り合って位置し、かつ、前記内容物を収容しない通気室と、前記通気室を取り囲んで前記収容空間から隔離させる蒸通シール部と、その蒸通シール部の内側で前記前面シート及び前記背面シートに形成された蒸気口と、を備え、
前記蒸通シール部が、前記サイドシール部の一部として前記収容空間側へ突出するように形成された突出型の蒸通シール部、又は前記サイドシール部から離れてその近傍に位置する独立型の蒸通シール部からなることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のスタンディングパウチ。
【請求項6】
前記内容物が前記収容空間内に収容された状態で密封包装されていることを特徴とする請求項1~5のいずれか1項に記載のスタンディングパウチ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はスタンディングパウチに関するものであり、更に詳しくは、ヒートシールされた積層フィルムからなる電子レンジ加熱対応のスタンディングパウチに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
スタンディングパウチは自立させることができるため、平パウチ等に比べて多様な陳列方法・加熱方法の採用が可能である。陳列方法に関しては、スタンド状態や横置き状態での陳列が可能であり、フック穴を設ければ吊り下げ状態での陳列も可能である。加熱方法に関しては、湯煎加熱やレンジ加熱が可能である。
【0003】
特許文献1に、湯煎加熱用のスタンディングパウチが記載されている。そのスタンディングパウチには、熱湯からの取り出しを容易にするため、底部に貫通孔が形成されている。その貫通孔の機能は、湯煎時のスタンディングパウチの状態によって異なる。例えば、スタンディングパウチを横にして置いた場合、箸等を貫通孔に挿入し引っ掛けることによって、熱湯からの取り出しを容易に行うことが可能になる。スタンディングパウチを立てて置いた場合、熱湯中に発生した気泡が貫通孔から逃げるため、スタンディングパウチの倒れが防止される。したがって、スタンディングパウチの自立状態を安定に保ちながら上部を摘むことによって、熱湯からの取り出しを容易に行うことが可能になる。
【0004】
しかし、特許文献1に記載の構成では、レンジ加熱に対応することができない。レンジ加熱すると、内容物に含まれている水分が加熱に伴って蒸発し、発生した蒸気によってパウチ内の圧力が高まっていく。その結果、パウチが破れて内容物が飛散し、電子レンジ内を汚してしまうおそれがある。そこで、レンジ加熱に伴って発生する蒸気をパウチ外へ逃がすために、蒸気抜き機構を備えたスタンディングパウチが特許文献1等で提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-100739号公報
特開2015-120550号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
蒸気抜き機構を備えたスタンディングパウチは、レンジ加熱の際、電子レンジ内に自立させた状態にセットされるのが一般的である。このため、蒸気をパウチ外へ逃がす蒸気口は、スタンディングパウチの上部に設けられている。したがって、レンジ加熱後にスタンディングパウチを電子レンジから取り出す際には、蒸気口よりも下方のシール部を持つことになる。しかし、内容物の重さ・大きさによっては、安定した状態での取り出しは困難であり、熱くて持てないこともある。また、電子レンジからの取り出しを容易に行うために、特許文献1に記載されているようにパウチ底部の貫通孔に箸等を挿入し引っ掛けて電子レンジから取り出そうとすると、スタンディングパウチが倒れて、内容物(液体等)が蒸気口から漏れ出すおそれがある。
【0007】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、吊り下げ状態での陳列が可能であって、レンジ加熱後の取り出しが容易なスタンディングパウチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、第1の発明のスタンディングパウチは、内容物を収容する収容空間がパウチ内側に形成されるように積層フィルムのヒートシールにより製袋された電子レンジ加熱対応のスタンディングパウチであって、
前記積層フィルムとして、前面シートと、前記収容空間を介して前記前面シートと対向する背面シートと、前記前面シートと前記背面シートとの間でガセットを構成する底面シートと、を有し、
前記ヒートシールにより形成されるシール部として、前記前面シートと前記背面シートとで形成される左右のサイドシール部と、前記前面シート及び背面シートのそれぞれと前記底面シートとで形成されるガセットシール部と、を有し、
前記左右のサイドシール部のうちの一方に貫通孔を有し、
前記貫通孔を有するサイドシール部又はその近傍に、レンジ加熱時に前記収容空間内の蒸気を逃がすための蒸気抜き機構を有することを特徴とする。
【0009】
第2の発明のスタンディングパウチは、上記第1の発明において、前記貫通孔が、前記蒸気抜き機構の下端から前記ガセットシール部の上端までの間に位置することを特徴とする。
【0010】
第3の発明のスタンディングパウチは、上記第1又は第2の発明において、前記貫通孔を有するサイドシール部の巾が、他方のサイドシール部の巾よりも広いことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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