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公開番号2023042092
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-27
出願番号2021149192
出願日2021-09-14
発明の名称プラスチック光ファイバ
出願人東レ株式会社
代理人
主分類G02B 6/02 20060101AFI20230317BHJP(光学)
要約【課題】耐湿性に優れ安定した透光性を有するプラスチック光ファイバを提供すること。
【解決手段】少なくとも、コアと、クラッドとを有し、コアは、重水素原子で置換された炭素原子を含み、前記最内層のクラッドが、
ヘキサフルオロプロピレン 10~30重量%
テトラフルオロエチレン 45~75重量%
フッ化ビニリデン 10~35重量%
パーフルオロアルキルビニルエーテル 1~10重量%
を共重合成分として含む共重合体を含むプラスチック光ファイバ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、コアと単層若しくは複数層のクラッドとを有し、コアは重水素原子で置換された炭素原子を含み、
前記単層若しくは複数層のクラッドの最内層が、
ヘキサフルオロプロピレン 10~30重量%
テトラフルオロエチレン 45~75重量%
フッ化ビニリデン 10~35重量%
パーフルオロアルキルビニルエーテル 1~10重量%
を共重合成分として含む共重合体を含むプラスチック光ファイバ。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記単層若しくは複数層のクラッドのうち最内層クラッドの酢酸エチル還流抽出6時間後の抽出率が1~5%である請求項1に記載のプラスチック光ファイバ。
【請求項3】
クラッドを2層以上有し、最外層のクラッドが、エチレンおよびテトラフルオロエチレンを共重合成分として含む共重合体を含む請求項1または2に記載のプラスチック光ファイバ。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の光ファイバを有する医療用照明機器。
【請求項5】
請求項1~3のいずれかに記載の光ファイバを有する医療用センサー機器。
【請求項6】
請求項1~3のいずれかに記載の光ファイバを有する医療用光学治療機器。
【請求項7】
請求項1~3のいずれかに記載のプラスチック光ファイバの外層に、少なくとも1層の被覆層を有するプラスチック光ファイバコード。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチック光ファイバとそれを用いた医療用照明機器、医療用センサー機器、医療用光学治療機器に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
内視鏡手術においては、一般的に、プラスチック光ファイバの一端から光を入射させ、出射端面から光を照射させて患部を観察する方法がとられている。光の照射角度が大きいほど、患部周辺を広く観察することができるため、開口数の大きいプラスチック光ファイバが好ましく用いられている。
【0003】
プラスチック光ファイバの原料プラスチックには、ポリメタクリル酸エステルの一種であるポリメタクリル酸メチル( 以下、PMMAと称する)がよく用いられている。有機系ポリマのなかでは優れた透明性と低屈折率とを有し、極めて光学特性に優れた材料である。しかしながら、PMMAのC-H振動に起因する光吸収により、赤色や赤外側では透明性が悪く、LED4色(紫、青、緑、赤)の光源を用いるような高精細な画像が要求される内視鏡システムには、PMMAをコアとする光ファイバは採用されていない。そこで、PMMA中の水素原子をより重水素原子に置換することにより、C-H振動吸収を抑制して、赤色、赤外域の吸収をより長波長化させる方法があるが、重水素化されたPMMAは、さらに吸湿性を有するようになるため、水の水酸基による吸収により透明性が徐々に悪化するという課題があった。
【0004】
そこで、コア部がポリメタクリル酸エステルからなるプラスチック光ファイバ素線を用いたプラスチック光ファイバの製造方法において、前記プラスチック光ファイバ素線の外周部に金属膜からなる防湿層および/ または吸湿層を有するプラスチック光ファイバの製造方法(特許文献1)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-212711号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されるプラスチック光ファイバは、プラスチック光ファイバ素線の外周部に金属膜からなる防湿層および/ または吸湿層を有するプラスチック光ファイバの製であるが、通常の光ファイバの製造工程に加え、金属蒸着の工程などが増え、ファイバのコスト増や生産管理が煩雑となるといった課題があった。
【0007】
そこで、本発明は、コアに重水素化されたポリマを使用した場合でもあっても、特別な耐湿の加工処理が不要で、安定した透光性を有するプラスチック光ファイバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、少なくとも、コアと単層若しくは複数層のクラッドとを有し、コアは重水素原子で置換された炭素原子を含み、
前記単層若しくは複数層のクラッドの最内層が、
ヘキサフルオロプロピレン 10~30重量%
テトラフルオロエチレン 45~75重量%
フッ化ビニリデン 10~35重量%
パーフルオロアルキルビニルエーテル 1~10重量%
を共重合成分として含む共重合体を含むプラスチック光ファイバ
である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コアに重水素化されたポリマを使用した場合でもあっても、特別な耐湿の加工処理が不要で、安定した透光性を有するプラスチック光ファイバを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るプラスチック光ファイバの好適な実施の形態を具体的に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではなく、目的や用途に応じて種々に変更して実施することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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