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公開番号
2023040962
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-03-23
出願番号
2021148195
出願日
2021-09-10
発明の名称
発泡体
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
9/06 20060101AFI20230315BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】接着面積が狭小である場合においても耐衝撃性が良好な発泡体を提供することを課題とする。
【解決手段】ガラス転移点(Tg)の温度域が-60~15℃、損失正接(tanδ)のピークトップ強度(最大値)が0.25以上、平均気泡径が140μm以下、23℃における弾性率が2.0×10
3
Pa以上である、発泡体。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
損失正接(tanδ)のピーク値が0.25以上であり、損失正接(tanδ)のピーク値が-60~15℃の温度範囲に少なくとも1つ存在し、平均気泡径が140μm以下であり、かつ23℃における貯蔵弾性率が2.0×10
3
Pa以上である、発泡体。
続きを表示(約 420 文字)
【請求項2】
示差走査熱量計(DSC)を用いて各温度における熱量を測定した場合における、発熱のピーク開始点が200℃以上である、請求項1に記載の発泡体。
【請求項3】
25%圧縮強度が800kPa以下である、請求項1又は2に記載の発泡体。
【請求項4】
密度が0.1~0.7g/cm
3
である、請求項1~3のいずれかに記載の発泡体。
【請求項5】
厚みが0.03~2.0mmである、請求項1~4のいずれかに記載の発泡体。
【請求項6】
独立気泡率が80%以上である、請求項1~5のいずれかに記載の発泡体。
【請求項7】
平均気泡径が20~100μmである、請求項1~6のいずれかに記載の発泡体。
【請求項8】
請求項1~7のいずれかに記載の発泡体と、該発泡体シートの少なくとも一方の表面に粘着剤層を有する、粘着テープ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡体に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ノート型パーソナルコンピューター、携帯電話、スマートフォン、タブレット等の携帯電子機器において、表示装置は、破損や故障の防止のために、背面側にクッション材が配置されることがある。クッション材は、高い柔軟性が求められており、従来、発泡体シートが広く使用されている。また、クッション材は、発泡体シートに粘着層などを設け、かつ筐体と表示パネルの間に例えば枠状に配置されることで、筐体と表示パネルを接着させるフォームテープとして使用されることがある。
【0003】
フォームテープとして使用される発泡体は、貯蔵弾性率と損失弾性率の比率である損失正接(tanδ)のピークトップの温度範囲や、そのピークトップ強度を調整することが知られている。例えば、特許文献1には、tanδのピークトップ温度を-60~30℃の範囲とし、また、ピークトップ強度を0.2以上とすることが知られている。
【0004】
近年、電子機器の高機能化が進むと共に、その筐体も大型化が進んでいる。また、電子機器は、持ち歩きながら使用するスマートフォンやタブレットなどのように、落下させてしまうリスクが高まっており、表示パネルと筐体間での破壊リスクも高まっている。そのため、破壊が起きにくいパネルと筐体間の固定方法が探索されており、例えばフォームテープに使用される発泡体シートに高い耐衝撃性が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2019/187388号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スマートフォンなどの電子機器は画面サイズの大型化やデザイン性の向上に伴い、表示パネルと、筐体の接着部分の幅が狭くなっている。例えば、筐体の外寸法はそのままで画面サイズが大きくなったり、筐体側面に曲面を設けたりすることで、クッション材として上記したフォームテープを使用する場合、フォームテープの幅が狭くなる。
しかし、フォームテープの幅が狭くなると、幅あたりの気泡数が少なくなって耐衝撃性が低下するという問題が生じる。さらに、上記した落下の衝撃は、高速衝撃であるが、従来の発泡体では高速耐衝撃性が十分でないことが多い。
そこで本発明は、幅が狭くなっても、高速耐衝撃性などの耐衝撃性が良好となる発泡体を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討の結果、損失正接(tanδ)のピーク値が0.25以上であり、損失正接(tanδ)のピーク値が-60~15℃の温度範囲に少なくとも1つ存在し、平均気泡径が140μm以下であり、かつ23℃における弾性率が2.0×10
3
Pa以上である、発泡体によって、上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、以下の[1]~[8]を提供するものである。
【0008】
[1]損失正接(tanδ)のピーク値が0.25以上であり、損失正接(tanδ)のピーク値が-60~15℃の温度範囲に少なくとも1つ存在し、平均気泡径が140μm以下であり、かつ23℃における貯蔵弾性率が2.0×10
3
Pa以上である、発泡体。
[2]示差走査熱量計(DSC)を用いて各温度における熱量を測定した場合における、発熱のピーク開始点が200℃以上である、[1]に記載の発泡体。
[3]25%圧縮強度が800kPa以下である、[1]又は[2]に記載の発泡体。
[4]密度が0.1~0.7g/cm
3
である、[1]~[3]のいずれかに記載の発泡体。
[5]厚みが0.03~2.0mmである、[1]~[4]のいずれかに記載の発泡体。
[6]独立気泡率が80%以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の発泡体。
[7]平均気泡径が20~100μmである、[1]~[6]のいずれかに記載の発泡体。
[8][1]~[7]のいずれかに記載の発泡体と、該発泡体シートの少なくとも一方の表面に粘着剤層を有する、粘着テープ。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、幅が狭くなっても、高速耐衝撃性などの耐衝撃性が良好となる発泡体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
スマートフォンの画面、筐体及びフォームテープを示す概念図である。
示差走査熱量計(DSC)を用いて各温度における熱量を測定した結果を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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