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公開番号
2023040503
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-03-23
出願番号
2021147523
出願日
2021-09-10
発明の名称
リサイクル樹脂組成物
出願人
東ソー株式会社
代理人
主分類
C08L
23/02 20060101AFI20230315BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】 使用済みプラスチック製包装容器の回収物に吸着剤を配合することで、回収物に残存する油脂や界面活性剤を吸着し、層間接着性、ヒートシール性に優れるフィルムを提供することを目的とする。
【解決手段】 使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)を100重量部、ゼオライトまたはハイドロタルサイトから選ばれる少なくとも1種の吸着剤(B)を0.05重量部以上10重量部以下、相溶化剤(C)を1重量部以上30重量部以下含む樹脂組成物
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)を100重量部、ゼオライトまたはハイドロタルサイトからなる群から選ばれる少なくとも1種の吸着剤(B)を0.05重量部以上10重量部以下、相溶化剤(C)を1重量部以上30重量部以下含む樹脂組成物。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)が、ポリオレフィンを含有するプラスチック製包装容器(a1)で構成される請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、ポリオレフィンと、ポリエステル、ポリアミドまたはエチレン-ビニルアルコール共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、ポリオレフィンと、ポリエステルまたはポリアミドからなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する請求項2または3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、ハロゲン化合物を含有しない請求項2乃至4いずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
相溶化剤(C)が、エチレン-酢酸ビニル共重合体、無水マレイン酸変性ポリエチレンまたはエチレン-メタクリル酸グリシジル共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項1乃至5いずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記プラスチック製包装容器(a1)が、食品包装容器または日用品包装容器からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2乃至5いずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)が、油性食品、飲料、洗剤またはシャンプーからなる群から選ばれる少なくとも1種の油脂または界面活性剤(a2)を含有する請求項1乃至7いずれか一項に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
前記使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)が、該回収物100重量部のうち、油脂または界面活性剤(a2)を0.01重量部以上5重量部以下含有し、かつ、吸着剤(B)の混合比率(X)と、本発明を構成する使用済みのプラスチック製包装容器の回収物(A)における(a2)の残存率(Y)が下記式(1)の関係を満たす請求項1乃至8いずれか一項に記載の樹脂組成物
0.1Y≦X≦2Y (1)
【請求項10】
請求項1乃至9いずれか一項に記載の樹脂組成物を成形して得られる成形体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、使用済みのプラスチック製包装容器の回収物およびゼオライトまたはハイドロタルサイトから選ばれる少なくとも1種の吸着剤を含む樹脂組成物及び該組成物からなる層を少なくとも1層有することを特徴とするフィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、プラスチックによる環境汚染が問題視され、プラスチック製品のマテリアルリサイクルが促進されている。また、包装容器リサイクル法の施工に伴い、家庭で使用されたプラスチック製包装容器のリサイクルが望まれている。
【0003】
一般に、廃プラスチックを再利用し、フィルムを得るまでの工程は、回収した廃プラスチックの洗浄、脱水、粉砕、リペレット、フィルム成形が挙げられる。ここで、廃プラスチックが使用済みのプラスチック製包装容器の回収物である場合、包装容器の内容物に由来する油脂や界面活性剤などの不純物が含まれているが、洗浄工程後も残留していることが多い。このようなことから、リサイクルプラスチック材を原材料として用いたフィルムは、残留した油脂や界面活性剤により、フィルムの層間接着性、ヒートシール性が低下するという問題がある。
【0004】
また、プラスチック製包装容器には、多層成形品が多く使用されているが、素材ごとの分別が困難であるため、リサイクルする場合は、多種素材の混合物となってしまい、曲げ強度、衝撃強度、ヒートシール強度がいずれも低くなってしまう。このため、再商品化することが困難となっている。
【0005】
このような背景の中、包装容器回収物に含まれる不純物の除去は、これまでにも検討されている。
【0006】
例えば、プラスチック製容器包装廃棄物やその他の一般プラスチック製品の廃棄物等の塩化ビニル樹脂を含む廃プラスチックに、酸化マグネシウムやハイドロタルサイトなどの受酸剤を添加し、塩酸の発生を抑制する方法が提案されている(特許文献1)。
【0007】
また、ポリオレフィン系包装容器の再生樹脂層を含む多層プラスチック容器に、ゼオライトなどの吸着剤を添加し、熱劣化により発生する炭化水素系揮発物を吸着させた、臭気の少ない再生樹脂容器が提案されている(特許文献2)。
【0008】
しかしながら、特許文献1は塩酸の抑制方法について、特許文献2は、炭化水素系揮発物の吸着による臭気の低減方法についての検討であり、油脂や界面活性剤の吸着については検討されておらず、フィルムのヒートシール強度や層間接着強度に関しても検討されていない。また、複数のプラスチックが含まれる回収物のリサイクル品は、物性が劣ることから、再製品化が困難であるが、これらの先行特許には、物性を向上する手段についての記載がない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第4828836号公報
特開1995-33172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、使用済みのプラスチック製包装容器の回収物に吸着剤を配合することにより、回収物に残存する油脂及び界面活性剤を吸着し、回収物をリサイクル処理しても層間接着性、ヒートシール性に優れるフィルムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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