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公開番号2023039557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-22
出願番号2021146722
出願日2021-09-09
発明の名称粉末状セルロース
出願人日本製紙株式会社
代理人個人,個人
主分類C08B 1/00 20060101AFI20230314BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明によれば、錠剤等の成形体とした際に、成形性の良好な粉末状セルロースを提供することを課題とする。
【解決手段】平均重合度が100~700、重量平均粒子径が30μmより大きく、250μm以下、見掛け比容積が2~15cm3/gである粉末状セルロースであって、
さらに1%NaOH水溶液抽出時の全有機炭素量(%)-純水抽出時の全有機炭素量(%)で定義される残留不純物由来の有機炭素量が0.3を超え、0.6%以下であり、
粒度分布シャープネスが1.0を超え1.5未満であることが好ましい粉末状セルロース。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
平均重合度が100~700、重量平均粒子径が30μmより大きく、250μm以下、見掛け比容積が2~15cm3/gである粉末状セルロース。
続きを表示(約 220 文字)【請求項2】
1%NaOH水溶液抽出時の全有機炭素量(%)-純水抽出時の全有機炭素量(%)で定義される残留不純物由来の有機炭素量が0.3を超え、0.6%以下である、請求項1に記載の粉末状セルロース。
【請求項3】
粒度分布シャープネスが1.0を超え、1.5未満である、請求項1~2いずれかに記載の粉末状セルロース。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の粉末状セルロース粉末を含む成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粉末状セルロース及びそれを用いた成形体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
粉末状セルロースは、増粘性、乳化安定性、保水性、吸油性、保形性等の特徴を有する。そのため、粉末状セルロースは、食品添加剤、錠剤賦形剤、分散剤、保形剤、保水剤、ろ過助剤、充填剤、塗料・接着剤用添加剤等の用途として、食品、医薬、化粧品、建材、窯業、ゴム、プラスチック等の幅広い分野で使用されている。中でも、安全性が高いことから、食品添加剤、錠剤賦形剤の用途において汎用されている。
【0003】
粉末状セルロースの製造方法には、大別すると、化学的処理を用いた製造方法と、機械的処理を用いた製造方法の2つがある。化学的処理を用いた製造方法は、セルロース原料に硫酸、塩酸等の鉱酸を用いて加水分解処理を施し、必要に応じて粉砕処理を施す製造方法である。具体的には、120~160℃の高温下、20~45分間希酸で酸加水分解し、粉末状セルロースを得る方法(特許文献1)、2.5規定(以下、規定はNと省略)の塩酸で約15分間酸加水分解し、粉末状セルロースを得る方法(特許文献2)、各種濃度の塩酸水溶液で高温処理し、粉末状セルロースを得る方法(特許文献3)がある。
【0004】
粉末状セルロースを食品添加剤又は錠剤賦形剤として用いる場合に求められる特性の1つとして、成形物が良好な成形性や崩壊性を有していることが挙げられる。例えば、特許文献4には、粉末状セルロースの流動性に関し記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第3954727号明細書
米国特許第3141875号明細書
特開昭53-127553号公報
特許第5982874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、各文献には、粉末状セルロースの物性と、得られる成形体の成形性について特段記載されていない。
【0007】
本発明は、成形体とした際に、成形性が良好な粉末状セルロースを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の[1]~[4]を提供する。
[1]平均重合度が100~700、重量平均粒子径が30μmより大きく、250μm以下、見掛け比容積が2~15cm3/gである粉末状セルロース。
[2]1%NaOH水溶液抽出時の全有機炭素量(%)-純水抽出時の全有機炭素量(%)で定義される残留不純物由来の有機炭素量が0.3を超え、0.6%以下である、[2]に記載の粉末状セルロース。
[3]粒度分布シャープネスが1.0を超え、1.5未満である、[1]~[2]いずれかに記載の粉末状セルロース。
[4][1]~[3]のいずれか1に記載の粉末状セルロース粉末を含む成形体。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、錠剤等の成形体とした際に、成形性の良好な粉末状セルロースを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をその好適な実施形態に即して詳細に説明する。なお、本明細書中、「AA~BB」の表記は、AA以上BB以下を示すものとする。
(【0011】以降は省略されています)

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