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公開番号
2023038941
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-03-17
出願番号
2022141798
出願日
2022-09-07
発明の名称
電気開閉装置の充填ガスの寿命予測
出願人
イートン インテリジェント パワー リミテッド
,
Eaton Intelligent Power Limited
代理人
アインゼル・フェリックス=ラインハルト
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H02B
13/065 20060101AFI20230310BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】電気開閉装置の充填ガスの寿命を予測する方法を提供する。
【解決手段】異なる時点t
1
、t
2
において所定の温度T
p
で充填ガス(2)を含有する電気開閉装置(1)のシステム内の圧力値p
1
、p
2
が測定される。
圧力値p
1
とp
2
の圧力差Δpに基づいて、充填ガス(2)の寿命が計算される。あるいは、圧力値p
1
、p
2
は、異なる時点t
1
、t
2
において所定の温度範囲内の温度T
1
、T
2
で取得することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
電気開閉装置(1)の充填ガス(2)の寿命を予測する方法であって、
a)第1の時点t
1
において所定の温度T
p
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第1の圧力値p
1
を測定し、第2の時点t
2
において前記同じ所定の温度T
p
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第2の圧力値p
2
を測定する工程、又は、
b)第1の時点t
1
において所定の温度範囲内の第1の温度T
1
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第1の圧力値p
1
を測定し、第2の時点t
2
において前記同じ所定の温度範囲内の第2の温度T
2
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第2の圧力値p
2
を測定する工程と、
-前記第1の圧力値p
1
と前記第2の圧力値p
2
との間の圧力差Δpを計算する工程と、
-前記圧力差Δpに基づいて、前記充填ガス(2)の寿命を計算する工程と、
を含み、前記第1の圧力値p
1
及び/又は第2の圧力値p
2
がコンデンサの体積変化に基づいて計算され、前記コンデンサが前記コンデンサの2つの電極(6、7)間に誘電材料(8)としてエラストマーを有することを特徴とする、方法。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
前記充填ガスの総寿命LT
total
が、以下の式を使用して計算され、
JPEG
2023038941000019.jpg
41
128
式中、p
1
は、前記第1の圧力値であり、p
2
は、前記第2の圧力値であり、Δpは、前記第2の圧力値p
2
と前記第1の圧力値p
1
との間の圧力差であり、t
1
は、前記第1の時点であり、t
2
は、前記第2の時点であり、Δtは、前記第2の時点t
2
と前記第1の時点t
1
との間の時間差であり、Δp
ptu
は、時間単位当たりの公称圧力降下であり、LT
nominal
は、前記充填ガス(2)の公称寿命であり、p
low
は、前記充填ガス(2)の最低圧力値であり、p
high
は、前記充填ガス(2)の最高圧力値である、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記充填ガス(2)の残りの寿命LT
remain
が、以下の式を使用して計算されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
JPEG
2023038941000020.jpg
12
128
【請求項4】
前記充填ガス(2)の総寿命LT
total
が、以下の式を使用して計算され、
JPEG
2023038941000021.jpg
11
128
式中、p
1
は、前記第1の圧力値であり、p
2
は、前記第2の圧力値であり、p
low
は、前記充填ガス(2)の最低圧力値であり、p
high
は、前記充填ガス(2)の最高圧力値であり、Δpは、前記第2の圧力値p
2
と前記第1の圧力値p
1
との間の圧力差であり、t
1
は、前記第1の時点であり、t
2
は、前記第2の時点であり、Δtは、前記第2の時点t
2
と前記第1の時点t
1
との間の時間差である、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記充填ガス(2)の残りの寿命LT
remain
が、以下の式を使用して計算され、
JPEG
2023038941000022.jpg
11
128
式中、p
1
は、前記第1の圧力値であり、p
2
は、前記第2の圧力値であり、p
low
は、前記充填ガスの最低圧力値であり、Δpは、前記第2の圧力値p
2
と前記第1の圧力値p
1
との間の圧力差であり、t
1
は、前記第1の時点であり、t
2
は、前記第2の時点であり、Δtは、前記第2の時点t
2
と前記第1の時点t
1
との間の時間差である、ことを特徴とする請求項1、2、又は4に記載の方法。
【請求項6】
以下の式を使用して、前記第1の圧力値p
1
が、p
1corr
に置き換えられ、基準温度T
ref
に関連付けられる、及び/又は第2の圧力値p
2
が、p
2corr
に置き換えられ、基準温度T
ref
に関連付けられ、
JPEG
2023038941000023.jpg
29
128
式中、T
1
は、前記第1の温度であり、T
2
は、前記第2の温度であり、V
gas
は、前記充填ガス(2)の体積であり、Rは充填ガス(2)のガス定数であり、p
1corr
は、第1の補正圧力値であり、p
2corr
は、第2の補正圧力値である、ことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記第1の圧力値p
1
又は前記第2の圧力値p
2
が、前記充填ガス(2)の最低圧力値p
low
未満に降下する場合、警告が出力されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記所定の温度T
p
又は前記所定の温度範囲が、IEC規格IEC62271-100/200又は電気開閉装置(1)の公称温度動作範囲に従って選択されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
電気開閉装置(1)の充填ガス(2)の寿命を予測するためのシステムであって、
i.前記電気開閉装置(1)のシステム内の圧力値を測定するための圧力センサ(5)であって、コンデンサを含み、前記コンデンサが、前記コンデンサの2つの電極(6、7)間に誘電材料(8)としてエラストマーを有する、圧力センサ(5)と、
ii.前記電気開閉装置(1)の前記システム内の圧力値を測定するための温度センサ(10)と、
iii.プロセッサ(12)及びメモリ(13)を備える評価ユニット(11a)と、を備え、前記容量性圧力センサ(5)と前記温度センサ(10)が、前記評価ユニット(11a)に接続されており、
前記システムが、
a)第1の時点t
1
において前記温度センサ(10)を使用して測定された所定の温度T
p
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第1の圧力値p
1
を、前記圧力センサ(5)を使用して測定し、第2の時点t
2
において前記温度センサ(10)を使用して測定された前記同じ所定の温度T
p
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第2の圧力値p
2
を、前記圧力センサ(5)を使用して測定する工程と、
b)第1の時点t
1
において所定の温度範囲内の前記温度センサ(10)を使用して測定された第1の温度T
1
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第1の圧力値p
1
を、前記圧力センサ(5)を使用して測定し、第2の時点t
2
において前記同じ所定の温度範囲内の前記温度センサ(10)を使用して測定された第2の温度T
2
で前記充填ガス(2)を含有する前記電気開閉装置(1)のシステム内の第2の圧力値p
2
を、前記圧力センサ(5)を使用して測定する工程と、
-前記第1の圧力値p
1
と前記第2の圧力値p
2
との間の圧力差Δpを計算する工程と、
-前記圧力差Δpに基づいて、前記充填ガス(2)の寿命を計算する工程と、を実行するように構成されており、前記第1の圧力値p
1
及び/又は第2の圧力値p
2
がコンデンサの体積変化に基づいて計算され、前記コンデンサが前記コンデンサの2つの電極(6、7)間に誘電材料(8)としてエラストマーを有する、システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気開閉装置の充填ガスの寿命を予測する方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
最初に、電気開閉装置のシステムは、電気開閉装置の充填ガスを形成する絶縁ガスで充填することができる。例えば、絶縁ガスは、六フッ化硫黄(SF6)からなり得るか、又はそれを含み得る。充填ガスは経時的にシステムから漏れ得るため、絶縁機能が低下する可能性がある。例えば、ガス充填システム内に配置された切換デバイスに対して、最低の絶縁機能を確保するために、充填ガスの最低圧力値を定義することができる。充填ガスの圧力がこの最低圧力値を下回ると、電気開閉装置の動作が危険になる可能性がある。このため、そのような状況では電気開閉装置の動作を停止することが推奨される。残念ながら、そうした状況は予期せずに発生し、電気開閉装置の不要なダウンタイムにつながる場合がある。
【発明の概要】
【0003】
したがって、本発明の目的は、電気開閉装置の充填ガスの寿命を予測する方法を提供することである。特に、電気開閉装置の予期せぬダウンタイムは回避されるべきである。
【0004】
本発明の目的は、電気開閉装置の充填ガスの寿命を予測する方法によって達成され、この方法は、
a)第1の時点t
1
において所定の温度T
p
で充填ガスを含有する電気開閉装置のシステム内の第1の圧力値p
1
を測定し、第2の時点t
2
において同じ所定の温度T
p
で充填ガスを含有する電気開閉装置のシステム内の第2の圧力値p
2
を測定する工程、又は、
b)第1の時点t
1
において所定の温度範囲内の第1の温度T
1
で充填ガスを含有する電気開閉装置のシステム内の第1の圧力値p
1
を測定し、第2の時点t
2
において同じ所定の温度範囲内の第2の温度T
2
で充填ガスを含有する電気開閉装置のシステム内の第2の圧力値p
2
を測定する工程と、
-第1の圧力値p
1
と第2の圧力値p
2
との間の圧力差Δpを計算する工程と、
-当該圧力差Δpに基づいて充填ガスの寿命を計算する工程と、を含む。
【0005】
このようにして、電気開閉装置の予期せぬダウンタイムを回避することができ、電気開閉装置の保守をより良好に計画することができる。
【0006】
ガス充填システム内に配置された切換デバイスの切換動作によって引き起こされ得る充填ガスの急速な温度変化を回避するために、同じ所定の温度T
p
又は少なくとも所定の温度範囲内の温度で圧力値を取得することが提案される。具体的には、そのような切換デバイスの切換接点の開放中の切換アークは、充填ガスを急速に加熱し、充填ガスの圧力p及び温度Tのグラフ内にスパイクを引き起こす可能性がある。試験及び調査により、圧力pと温度Tのスパイクの間に時間差があることが明らかになった。したがって、以下のガス式を使用して、
【0007】
JPEG
2023038941000002.jpg
7
128
(式中、Rは、充填ガスのガス定数であり、V
gas
は充填ガスの体積である)温度Tが圧力pに及ぼす影響を考慮に入れ、この影響は、詳細には、圧力pと温度Tの測定が切換デバイスのオフなどの遷移段階中に行われるとき、好ましくない状況下で無効な寿命予測を引き起こし得る。しかしながら、それは、必ずしも圧力値が所定の温度T
p
又は温度範囲内でのみ取得されることを意味するものではなく、好ましくは、圧力pは連続的に測定することができ、好適な値を、寿命予測計算のためにデータストリームから取り出すことができる。
【0008】
具体的には、充填ガスの総寿命LT
total
は、以下の式を使用して計算することができる。
【0009】
JPEG
2023038941000003.jpg
46
128
式中、p
1
は、第1の圧力値であり、p
2
は、第2の圧力値であり、Δpは、第2の圧力値p
2
と第1の圧力値p
1
との間の圧力差であり、t
1
は、第1の時点であり、t
2
は、第2の時点であり、Δtは、第2の時点t
2
と第1の時点t
1
との間の時間差であり、Δp
ptu
は、時間単位当たり(例えば、1年当たり)の公称圧力降下であり、LT
nominal
は、充填ガスの公称寿命であり、p
low
は、充填ガスの最低圧力値であり、p
high
は、充填ガスの最高圧力値である。
【0010】
充填ガスの最低圧力値p
low
は、最低レベルの絶縁を確保する。その値を下回ると、電気開閉装置の動作が危険になる可能性がある。充填ガスの最高圧力値p
high
は通常、システムが充填されたときの初期圧力である。充填ガスの公称寿命LT
nominal
は、充填ガスの予想寿命、例えば30年である。時間単位当たりの公称圧力降下Δp
ptu
は、この公称寿命LT
nominal
、及び最高圧力値p
high
と最低圧力値p
low
の差に対応する。
(【0011】以降は省略されています)
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