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公開番号
2023038936
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-03-17
出願番号
2022141454
出願日
2022-09-06
発明の名称
離型フィルム{RELEASE FILM}
出願人
東レ尖端素材株式会社
,
TORAY ADVANCED MATERIALS KOREA INC.
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20230310BHJP(積層体)
要約
【課題】多様な範囲の剥離力を実現し、優れた経時安定性を示すことができる離型フィルムを提供する。
【解決手段】離型フィルムは、基材フィルム;及び前記基材フィルムの少なくとも一面に離型コーティング組成物が塗布されて形成される離型層;を含み、前記離型層は、下記式(1)を満たす。
式(1)0.5≦Pb/Pa≦10.0
(Pa:FT-IRスペクトルにおいて、波数が1450cm
-1
以上1650cm
-1
未満の領域における最大吸収ピーク強度。Pb:FT-IRスペクトルにおいて、波数が1650cm
-1
以上1850cm
-1
以下の領域における最大吸収ピーク強度。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材フィルム;及び前記基材フィルムの少なくとも一面に離型コーティング組成物が塗布されて形成される離型層;を含み、
前記離型層は、下記式(1)を満たす離型フィルム。
式(1)
0.5≦P
b
/P
a
≦10.0
P
a
:FT-IRスペクトルにおいて、波数が1450cm
-1
以上1650cm
-1
未満の領域における最大吸収ピーク強度
P
b
:FT-IRスペクトルにおいて、波数が1650cm
-1
以上1850cm
-1
以下の領域における最大吸収ピーク強度
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
下記の条件(1)~条件(4)のうちの1つ以上を満たす
請求項1に記載の離型フィルム。
条件
(1)前記離型フィルムの離型層にTESA7475テープを付着した後、0.3m/分の剥離速度で180°剥離時の剥離力を測定したとき、剥離力が30~50gf/inである
(2)前記離型フィルムの離型層にTESA7475テープを付着し、常温で24時間経過後、0.3m/分の剥離速度で180°剥離時の剥離力を測定したとき、常温1日剥離力が200~250gf/inである
(3)グリーンシートに対して前記離型フィルムを0.5m/分の剥離速度で90°剥離時の剥離力を測定したとき、グリーンシートに対する離型フィルムの剥離力が1~100gf/inである
(4)RF
90
/RF
1
≧0.9(ここで、RF
1
及びRF
90
は、それぞれグリーンシートが付着した離型フィルムを24時間(1日)及び90日間室温23℃、湿度50%の条件下で保管した後に測定したグリーンシートに対する離型フィルムの剥離力である)
【請求項3】
X線蛍光(XRF)分析器を用いて測定した前記離型層中のシリコン含量が0.001~0.015g/m
2
である、
請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項4】
前記離型フィルムの残留接着率は94%以上である、
請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項5】
前記離型層の表面エネルギーが21~30dyne/cmである、
請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項6】
前記離型層の揮発性有機化合物の残留量が5ppm以下である、
請求項1に記載の離型フィルム。
【請求項7】
前記離型コーティング組成物は化学式1のメラミン化合物、そのオリゴマー、その重合体、またはこれらの組合わせであるメラミン成分;極性官能基を含有し、重量平均分子量が3,000~30,000である重合体成分;及び酸触媒を含む、
請求項1に記載の離型フィルム。
[化学式1]
TIFF
2023038936000007.tif
32
156
(式中、Xは水素原子、-CH
2
OH、または-CH
2
-O-Rを示し、それぞれ同一であるか、または異なってもよい。Rは、炭素数1~8つのアルキル基を示し、それぞれ同一であるか、または異なってもよい。少なくとも1つのXは-CH
2-
O-CH
3
である。)
【請求項8】
前記メラミン成分の総酸価は390~780mgKOH/gである、
請求項7に記載の離型フィルム。
【請求項9】
前記重合体成分はポリエステル、ポリウレタン、ポリビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、アクリレート、メタクリレート、これらの組合わせ、及びこれらの共重合体からなる群から選択された1つ以上である、
請求項7に記載の離型フィルム。
【請求項10】
前記重合体成分はポリエチレンテレフタレート共重合体であり、
前記ポリエチレンテレフタレート共重合体はテレフタル酸;エチレングリコール;及びイソフタル酸、ジエチレングリコール、モノプロピレングリコール、及びシクロヘキシレンジメタノールのうちの1つ以上;を含む共重合体である、
請求項7に記載の離型フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、離型フィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
離型フィルムは、通常、粘着剤の皮膜が付着して粘着成分を大気中の異物または望まない被着剤から保護するための保護フィルムとして用いられるものであって、ポリエステル基材フィルム上に離型層が形成された構造を取るのが一般的である。
【0003】
特に、離型フィルムはMLCC(Multi-Layer Ceramic Capacitor、MLCC)を構成するグリーンシートにおいてセラミックスラリーを薄くかつ均一に塗布するためのキャリアフィルムの用途に用いられる。MLCCは電気を蓄積したり電流を安定させたりするために用いられるキャパシタの一種で、その大きさが小さく、静電容量が大きいため携帯用電子機器に広く用いられており、特に最近、スマートフォン及びタブレットPCの普及によりその需要が大幅に増加している。このようなMLCCはグリーンシートと内部金属電極を数十または数百層交互に積層した後、外部電極を連結することで完成し、その大きさは1mm以下から数nmまで多様である。
【0004】
MLCCに用いられるグリーンシートは支持体であるキャリアフィルム上にセラミックスラリーが均一に塗布された後に焼成して形成され、グリーンシートを成形するためのキャリアフィルムは機械的強度、寸法安定性、耐熱性、価格競争力等に優れた2軸延伸のポリエステルフィルムが基材として用いられ、その一面に高分子シリコン離型層が塗布された離型フィルムが用いられている。
【0005】
最近、MLCCの小型化及び高容量化の傾向により、グリーンシートの厚さをさらに薄膜化し、セラミックスラリーをさらに多層に積層することが要求されているが、MLCCの製造時に用いられる離型フィルムの剥離力が低すぎる場合、セラミックスラリーが離型フィルムから先剥離される問題が発生し得る。逆に、離型フィルムの剥離力が高すぎる場合、セラミックグリーンシートから離型フィルムの除去時に、グリーンシートに亀裂、破断等が発生し得る。従って、MLCCに用いられる離型フィルムは、とりわけ適切な剥離力によって剥がれ得る物性が要求される。
【0006】
また、セラミックスラリーの製造時に用いられる有機溶媒が十分に揮発できず、離型層に残留する場合、グリーンシートの表面にオレンジピールのようなシミが発生するが、この問題は粗度の要因の他に離型層の耐溶剤性が低く、セラミックスラリーの溶媒が離型層内に残留する場合に発生し、改善が必要であった。上記のようなグリーンシートの欠陥を未然に防止することがMLCCの信頼性の向上に繋がるので、MLCCの製造において離型フィルムの機能が大変重要であるといえる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、離型フィルムのための技術を提供する。本開示は多様な範囲の剥離力を実現し、優れた経時安定性を示すことができる離型フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示は一側面において、離型フィルムを提供することができる。
【0009】
一側面において、離型フィルムは、基材フィルム;及び前記基材フィルムの少なくとも一面に離型コーティング組成物が塗布されて形成される離型層;を含み、前記離型層は、下記式(1)を満たす離型フィルムであってもよい。
【0010】
式(1)
(【0011】以降は省略されています)
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