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公開番号2023038934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-17
出願番号2022141344
出願日2022-09-06
発明の名称トイレユニット
出願人個人
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E03D 5/00 20060101AFI20230310BHJP(上水;下水)
要約【課題】トイレユニットにおいてポンプのメンテナンスの手間を省く。
【解決手段】便器12と、便器12から汚水を吸い込む吸引装置16と、吸引装置16の下方に設けた汚水を蓄える汚水タンク13とを有するトイレユニットを用いる。吸引装置16は、便器12から延びる排水管25が接続される吸込口31と、吸込口31から吸い込んだ前記汚水を一時的に収容できる一時タンク32と、一時タンク32内の気体を排出して吸込み圧力を生じさせる吸込機構33と、一時タンク32の下方に設けた排出口34と、排出口34を密封できる開閉可能な蓋35と、を有し、吸込機構33は吸込口31よりも上方に配されたものとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
便器(12)と、
前記便器(12)から汚水を吸い込む吸引装置(16)と、
前記吸引装置(16)の下方に設けた汚水を蓄える汚水タンク(13)と、
を有し、
前記吸引装置(16)は、
前記便器(12)から延びる排水管(25)が接続される吸込口(31)と、
前記吸込口(31)から吸い込んだ前記汚水を一時的に収容できる一時タンク(32)と、
前記一時タンク(32)内の気体を排出して吸込み圧力を生じさせる吸込機構(33)と、
前記一時タンク(32)の下方に設けた排出口(34)と、
前記排出口(34)を密封できる、開閉可能な蓋(35)と、
を有し、
前記吸込機構(33)は前記吸込口(31)よりも上方に配された、
トイレユニット。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記排出口(34)が、前記蓋(35)を閉鎖するように付勢する閉鎖機構(36)を有し、
前記閉鎖機構(36)が掛ける荷重は、
前記一時タンク(32)内に所定量の汚水が蓄積されていたら、その汚水の重みにより前記蓋(35)が開放されるように調整された、
請求項1に記載のトイレユニット。
【請求項3】
前記蓋(35)の開閉と、前記吸込機構(33)の稼働/停止を制御できる制御装置(45)を有し、
前記制御装置(45)は、
前記蓋(35)を閉鎖し、
前記吸込機構(33)を稼働し、前記汚水を前記便器(12)から吸込み、前記排水管(25)から吸い込みきった後に、吸込機構(33)を停止し、
この停止と同時又はそれより後に、前記蓋(35)を開放して、前記一時タンク(32)に蓄えた汚水を前記汚水タンク(13)へと落下させる、
請求項1に記載のトイレユニット。
【請求項4】
前記汚水タンク(13)が、便器(12)と並んで設けてあり、
前記汚水タンク(13)内に設置する可撓性を有する袋である洗浄水袋(20)と、前記洗浄水袋(20)内に充填した洗浄水を汲み上げるポンプ(21)とを有する、
請求項1乃至3のいずれかに記載のトイレユニット。
【請求項5】
前記ポンプ(21)からの洗浄水を通す配管(22)が、洗浄水袋(20)の口(20a)から抜き出され、便器(12)へ接続されており、
前記便器(12)からの汚水を通す排水管(25)が、汚水タンク(13)の洗浄水袋(20)の口(20a)以外の箇所に接続される、請求項4に記載のトイレユニット。
【請求項6】
請求項4に記載のトイレユニットを用いて、
前記洗浄水袋(20)から抜き出した洗浄水を用いて便器(12)を洗浄し、汚水を前記洗浄水袋(20)以外の部分の汚水タンク(13)内へ導入する、トイレユニットの運用方法。
【請求項7】
便器(12)と、
前記便器(12)から汚水を吸い込む吸引装置(16a)と、
前記吸引装置(16a)の下方に設けた汚水を蓄える汚水タンク(13a)と、
を有し、
前記吸引装置(16a)は、
前記便器(12)から延びる排水管(25)が接続される吸込口(31)と、
前記吸込口(31)から吸い込んだ前記汚水を一時的に収容できる一時タンク(32)と、
前記一時タンク(32)内の気体を排出して吸込み圧力を生じさせる吸込機構(33)と、
前記一時タンク(32)の側面に設けた排出口(61)と、
前記排出口(61)を密封できる、開閉可能な蓋(63)と、
を有し、
前記一時タンク(32)の内部に、前記排出口(61)へ向かって下る傾斜部(65)を有し、
前記吸込機構(33)は前記吸込口(31)よりも上方に配された、
トイレユニット。
【請求項8】
前記蓋(63)の上側に、蓋(63)を吸引装置(16a)の外周面に対して開閉可能に取り付けた蝶番(64)を有する、請求項7に記載のトイレユニット。
【請求項9】
前記排出口(61)の前記蓋(63)側に、前記排出口(61)を囲んで蓋(63)への密着性を向上させるパッキン(62)を有する、請求項7又は8に記載のトイレユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明はトイレユニットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下水道が無い場所で用いられるトイレユニットでは、使用後の便器から汚水を汚水タンクへと移送する。汚水タンクが便器の真下にある場合はそのまま汚水を落下させればよいが、それでは汚水タンクから臭いが直接上がってくる。このため、便器下方に水を常時満たす領域を形成させ、一旦その領域から配管が上がった後に、汚水タンクへと繋がる構造が採用されることがある。
【0003】
このような配管構造をしているため、汚水にある程度の圧力を掛けて流さなければならない。大量の水で流すという手法もあるが、トイレユニットを設置しなければならない箇所は上水道が無い場所であることが多く、使用する洗浄水はできるだけ節約することが望ましい。
【0004】
これに対して、使用する水を節約しながら便器から汚水を排出させるために、ポンプで吸い上げることが考えられる。例えば特許文献1には、排出ポンプを介装した圧送排出機構部5を備えることで排出対象汚水(洗浄用水+汚物)を圧送排出して、洗浄用水の使用水量を減少させる節水トイレが提案されている。特許文献2でもポンプ24による排水が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-059306号公報
特開2021-31867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、汚水をポンプで吸い上げると、ポンプの部品が直接汚水と接触することになるため、そのままではポンプが故障しやすい。汚水の中の固形分がポンプの部品と接しないようにフィルタを設けるということも考えられるが、その場合はフィルタが詰まりやすいためメンテナンスの必要頻度が上がり、遠隔地に設置することが多いトイレユニットとしては運用コストが上昇してしまうという問題があった。
【0007】
そこでこの発明は、故障しにくく、メンテナンスの手間が省けるトイレユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、
便器と、
前記便器から汚水を吸い込む吸引装置と、
前記吸引装置の下方に設けた汚水を蓄える汚水タンクと、
を有し、
前記吸引装置は、
前記便器から延びる排水管が接続される吸込口と、
前記吸込口から吸い込んだ前記汚水を一時的に収容できる一時タンクと、
前記一時タンク内の気体を排出して吸込み圧力を生じさせる吸込機構と、
前記一時タンクの下方に設けた排出口と、
前記排出口を密封できる、開閉可能な蓋と、
を有し、
前記吸込機構は前記吸込口よりも上方に配された、
トイレユニットにより上記の課題を解決した。
【0009】
すなわち、前記吸込口より上方に前記吸込機構を設けると、前記吸込口から吸い込んだ前記汚水は、前記一時タンクが満杯にならない限りは前記吸込機構にまでは到達しない。前記一時タンクの容量を、一旦吸い込んだ前記汚水を一時的に収容できる程度の量を確保すれば、一回の利用で生じる汚水を全て吸い込んでも汚水は前記吸込機構に到達しない。必要な汚水を吸込みきったところで一時タンクの下方に設けた排出口の蓋を開放すれば、汚水が前記吸込機構に到達することなく、下方の汚水タンクへと移せるので、前記吸込機構が汚水を吸い込まずに済む。このため、この発明にかかるトイレユニットでは、前記吸込機構にフィルタを設けてそれを交換するといったメンテナンスが不要になり、また、軸受などの壊れやすい部品を含む前記吸込機構が汚水に浸漬されることがないので、前記吸込機構が汚水により劣化する事態をほぼ防ぐことができる。
【0010】
この発明にかかるトイレユニットでは、
前記排出口が、前記蓋を閉鎖するように付勢する閉鎖機構を有し、
前記閉鎖機構が掛ける荷重は、前記一時タンク内に所定量の汚水が蓄積されていたら、その汚水の重みにより前記蓋が開放されるように調整された実施形態を採用できる。この実施形態では、汚水を吸い込んでいる最中は、閉鎖機構による付勢した力と、吸込機構による吸引力とが合わさることで、汚水が追加されてもしばらくは蓋が開放されないまま吸引を続けることができる。一時タンクに所定量の汚水が溜まったところで、閉鎖機構による付勢した力と吸引力とを超える荷重がかかり、蓋が開放されるように調整しておくと、蓋の開放を汚水の蓄積に連動させて自動的に行うことができ、汚水タンクへの移行をスムーズに進行させることができる。これらの運用を電子的な時間計測やセンサによる情報などによる制御がなくとも行うことができる。特に開閉装置がエラーを起こしやすい過酷な設置環境において望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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