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公開番号2023034765
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-13
出願番号2021141157
出願日2021-08-31
発明の名称ポリオレフィン樹脂組成物
出願人三洋化成工業株式会社
代理人
主分類C08L 23/00 20060101AFI20230306BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】 本発明は、機械的強度に優れたポリオレフィン樹脂組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 ポリオレフィン(a2)である疎水性ポリマー(a)のブロックと、親水性ポリマー(b)のブロックとを構成単位とするブロックポリマー(A)とポリオレフィン樹脂(D)とを含有してなり、前記ブロックポリマー(A)とポリオレフィン樹脂(D)との重量比[(A)/(D)]が0.01/99.99~0.9/99.1であるポリオレフィン樹脂組成物(X)。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン(a2)である疎水性ポリマー(a)のブロックと、親水性ポリマー(b)のブロックとを構成単位とするブロックポリマー(A)とポリオレフィン樹脂(D)とを含有してなり、前記ブロックポリマー(A)とポリオレフィン樹脂(D)との重量比[(A)/(D)]が0.01/99.99~0.9/99.1であるポリオレフィン樹脂組成物(X)。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
前記親水性ポリマー(b)がポリエーテル(b1)及び/又はポリエーテル含有親水性ポリマー(b2)である請求項1記載のポリオレフィン樹脂組成物。
【請求項3】
前記ブロックポリマー(A)が、(a)と(b)とが交互に結合した[(a)-(b)]n型(n=2~50)構造を有する請求項1又は2に記載のポリオレフィン樹脂組成物。
【請求項4】
さらに、フィラー(N1)を含有してなり、熱可塑性樹脂組成物の重量に基づいて、該フィラー(N1)の重量が3~70重量%である請求項2又は3記載の熱可塑性樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか記載の熱可塑性樹脂組成物(X)を成形した成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオレフィン樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
ポリオレフィン樹脂は成形性、剛性、電気絶縁性等に優れ、また安価であることから、フィルム、繊維、その他さまざまな形状の成形品として幅広く汎用的に使用されている。また、ポリオレフィン樹脂向けに種々の改質剤の開発が行われており、顔料分散性や機械的強度の向上を目的として、低分子量ポリオレフィンを含有する改質剤が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-117362号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の技術であっても、機械的強度については十分に満足できるものではなかった。本発明は、機械的強度に優れたポリオレフィン樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記の目的を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。すなわち、本発明は、ポリオレフィン(a2)である疎水性ポリマー(a)のブロックと、親水性ポリマー(b)のブロックとを構成単位とするブロックポリマー(A)とポリオレフィン樹脂(D)とを含有してなり、前記ブロックポリマー(A)とポリオレフィン樹脂(D)との重量比[(A)/(D)]が0.01/99.99~0.9/99.1であるポリオレフィン樹脂組成物(X)である。
【発明の効果】
【0006】
本発明のポリオレフィン樹脂組成物(X)は、以下の効果を奏する。
(1)成形品に、優れた機械的強度(引張強度、衝撃強度)を与える。
(2)ポリオレフィン樹脂(D)が、リサイクルポリオレフィン樹脂(DR)であっても、機械的強度に優れる。
【発明を実施するための形態】
【0007】
<ポリオレフィン(a2)>
本発明におけるポリオレフィン(a2)は、疎水性ポリマー(a)であるポリオレフィンである。
なお、疎水性ポリマーとは、吸水率(24時間)が、0.1重量%未満のポリマーを意味する。本発明における吸水率(24時間)は、公知の測定方法で測定することができる。すなわち、JIS K7209(2000)記載の吸水率の求め方に準じて、吸水率を測定することができる。
【0008】
ポリオレフィン(a2)としては、カルボキシル基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a2-1)、水酸基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a2-2)、アミノ基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a2-3)及びイソシアネート基をポリマーの両末端に有するポリオレフィン(a2-4)、カルボキシル基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a2-5)、水酸基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a2-6)、アミノ基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a2-7)、及びイソシアネート基をポリマーの片末端に有するポリオレフィン(a2-8)等が挙げられる。これらのうち好ましいのは、末端にカルボキシル基を有する(a2-1)及び(a2-5)である。
なお、本発明における末端とは、ポリマーを構成するモノマー単位の繰り返し構造が途切れる終端部を意味する。また、両末端とは、ポリマーの主鎖における両方の末端を意味し、片末端とは、ポリマーの主鎖におけるいずれか一方の末端を意味する。
【0009】
(a2-1)としては、両末端が変性可能なポリオレフィンを主成分(好ましくは含有率50重量%以上、更に好ましくは75重量%以上、特に好ましくは80~100重量%)とするポリオレフィン(a2-01)の両末端にカルボキシル基を導入したもの;(a2-2)としては、(a2-01)の両末端に水酸基を導入したもの;(a2-3)としては、(a2-01)の両末端にアミノ基を導入したもの;並びに、(a2-4)としては、(a2-01)の両末端にイソシアネート基を導入したものをそれぞれ用いることができる。
【0010】
(a2-5)~(a2-8)としては、ポリオレフィン(a2-01)に代えて、片末端が変性可能なポリオレフィンを主成分(好ましくは含有率50重量%以上、更に好ましくは75重量%以上、特に好ましくは80~100重量%)とするポリオレフィン(a2-02)の片末端に、カルボキシル基、水酸基、アミノ基又はイソシアネート基をそれぞれ導入したものを用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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