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公開番号2023034760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-13
出願番号2021141148
出願日2021-08-31
発明の名称ゲル状消毒剤の製造方法
出願人丸住製紙株式会社
代理人
主分類A01N 59/08 20060101AFI20230306BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】消毒適用範囲が広く、使用感の良好な次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の製造方法を提供する。
【解決手段】次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の製造方法であって、スルホン化微細セルロース繊維を添加することにより、粘度が1,000mPa・s以上、ヘイズ値が20%以下となるように調整することを特徴とするゲル状消毒剤の製造方法。前記スルホン化微細セルロース繊維が、スルホン化処理したセルロース繊維を解繊処理したものであり、該スルホン化処理したセルロース繊維は、セルロース繊維に、スルファミン酸と尿素を水に溶解させた反応液を接触させ、接触後の湿潤状態のセルロース繊維を100℃~140℃に加熱して反応させたものであることがのぞましい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の製造方法であって、スルホン化微細セルロース繊維を添加することにより、粘度が1,000mPa・s以上、ヘイズ値が20%以下となるように調整することを特徴とするゲル状消毒剤の製造方法
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記スルホン化微細セルロース繊維が、スルホン化処理したセルロース繊維を解繊処理したものであり、該スルホン化処理したセルロース繊維は、セルロース繊維に、スルファミン酸と尿素を水に溶解させた反応液を接触させ、接触後の湿潤状態のセルロース繊維を100℃~140℃に加熱して反応させたものであることを特徴とする請求項1に記載のゲル状消毒剤の製造方法
【請求項3】
前記スルホン化微細セルロース繊維は、平均繊維幅が20nm以下、濃度0.5%における粘度が5,000mPa・s以上、ヘイス値が15%以下となるように解繊処理されたものであることを特徴とする請求項1または2記載のゲル状消毒剤の製造方法
【請求項4】
手指消毒用であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のゲル状消毒剤の製造方法
【請求項5】
グリセリンを添加しないことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のゲル状消毒剤の製造方法
【請求項6】
スプレー用であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載のゲル状スプレー消毒剤の製造方法
【請求項7】
スルホン化微細セルロース繊維を混合することによる次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の除菌効果の調整方法
【請求項8】
スルホン化微細セルロース繊維を混合することによる次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の臭い低減方法

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲル状消毒剤の製造方法に関する。より詳しくは、次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
速乾性アルコール性消毒剤は、手指に塗布又は噴霧するだけで消毒でき、タオルで拭き取る必要が無い等の利点を有し、ベースン法(浸漬法)の欠点を補う消毒剤として広く普及している。しかし、上記消毒剤は、アルコール性液剤であるために実際に使用する場合、しばしば、手のひらから溶液がこぼれたり、また手指に塗布、擦り込む際にもこぼれや流れ落ちが生じる。更に、そのようにあふれたり、こぼれたアルコール性薬液が、建物や器具に接触した場合、それらを変質させるおそれもある。
【0003】
そこで、特許文献1において、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子にて粘稠化又はゲル化し、上述の様な欠点を解消した速乾性擦式アルコール性消毒剤が提案されている。しかし、粘稠化剤としてカルボキシビニルポリマーを使用する消毒剤は、使用後、手の上に前記ポリマー析出物によるヨレができ使用感を悪く感じさせる欠点がある。
【0004】
このようなヨレによる使用感を改善するために、特許文献2には、アルコール性消毒剤に、カルボキシビニルポリマーとセルロース系水溶性高分子化合物とを配合した速乾性ゲルタイプ手指消毒剤が報告されている。
【0005】
アルコール性消毒剤以外のゲルタイプの消毒剤としては、特許文献3に、第4級アンモニウム塩殺菌剤を含み、増粘剤としてカルボキシビニルモノマーを含む透明ゲル状皮膚用殺菌剤が報告されている。
【0006】
ところで、アルコール系や第4級アンモニウム塩系の消毒剤は、実質的に細菌類に効能が限定されるといわれており、ウイルス、細菌類、アメーバから原虫まで、病原菌の大小を問わず効能を発揮する消毒薬は塩素剤であり、次亜塩素酸及び次亜塩素酸イオンを主成分とするものが知られている。特許文献4には長期間の保存に耐えうる消毒剤の製造方法として、次亜塩素酸を消毒成分とする塩素水に弱酸性及びpH緩衝性を持たせるために複数種の有機酸を混合することが提案されている。しかし、次亜塩素酸系の消毒剤で、ゲルタイプの消毒剤の特許文献は見つからなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開平4-305504号公報
特開平6-199700号公報
国際公開2014/077062号公報
特開2014-9227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、消毒適用範囲が広く、使用感の良好な次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は前記課題を解決するため、以下の構成をとる。
本願の第1発明は、
次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の製造方法であって、スルホン化微細セルロース繊維を添加することにより、粘度が1,000mPa・s以上、ヘイズ値が20%以下となるように調整することを特徴とするゲル状消毒剤の製造方法である。
本願の第2発明は、第1発明において、
前記スルホン化微細セルロース繊維が、スルホン化処理したセルロース繊維を解繊処理したものであり、該スルホン化処理したセルロース繊維は、セルロース繊維に、スルファミン酸と尿素を水に溶解させた反応液を接触させ、接触後の湿潤状態のセルロース繊維を100℃~140℃に加熱して反応させたものであることを特徴とする請求項1に記載のゲル状消毒剤の製造方法である。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明において、
前記スルホン化微細セルロース繊維は、平均繊維幅が20nm以下、濃度0.5%における粘度が5,000mPa・s以上、ヘイス値が15%以下となるように解繊処理されたものであることを特徴とする請求項1または2記載のゲル状消毒剤の製造方法である。
本願の第4発明は、第1発明~第3発明のいずれかにおいて、
手指消毒用であることを特徴とするゲル状消毒剤の製造方法である。
本願の第5発明は、第1発明~第4発明のいずれかにおいて、
グリセリンを添加しないことを特徴とするゲル状消毒剤の製造方法である。
本願の第6発明は、第1発明~第4発明のいずれかにおいて、
スプレー用であることを特徴とするゲル状消毒剤の製造方法である。
本願の第7発明は、
スルホン化微細セルロース繊維を混合することによる次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の除菌効果の調整方法である。
本願の第8発明は、
スルホン化微細セルロース繊維を混合することによる次亜塩素酸水を含むゲル状消毒剤の臭い低減方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、消毒の適用範囲が広く、塩素臭、保湿性、液だれなどの使用感の良好な次亜塩素酸系のゲルタイプの透明消毒剤の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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