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公開番号
2023032370
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-03-09
出願番号
2021138462
出願日
2021-08-27
発明の名称
エポキシ樹脂組成物
出願人
田岡化学工業株式会社
代理人
主分類
C08G
59/04 20060101AFI20230302BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】
耐熱性に優れ(ガラス転移温度が高く)、且つ剥離接着強度が高い硬化物を与えるエポキシ樹脂組成物の提供。
【解決手段】
(A)1分子内に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、(B)1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂、(C)コア部がジエン系ゴムであるコアシェル型ゴム粒子、(D)増粘粒子、(E)潜在性硬化剤、及び(F)無機フィラーを特定の割合で含むエポキシ樹脂組成物によれば、前記課題が解決可能であることを見出した。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
以下(A)~(F):
(A)1分子内に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂
(B)1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂
(C)コア部がジエン系ゴムであるコアシェル型ゴム粒子
(D)増粘粒子
(E)潜在性硬化剤
(F)無機フィラー
を含み、(B)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し35~65重量部であり、(C)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し6~35重量部であり、(D)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し5~13重量部であり、(F)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し0.5重量部以上であり、且つ(C)及び(F)の合計含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し27~45重量部である、エポキシ樹脂組成物。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
(B)1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂として、少なくともアミノフェノール型エポキシ樹脂を含む、請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項3】
(E)潜在性硬化剤として、少なくともジシアンジアミドを含む、請求項1又は2に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項4】
(F)無機フィラーとして、少なくともシリカ及び炭酸カルシウムを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項5】
(D)増粘粒子として、少なくともコアシェル構造を有さないアクリル酸エステル系重合物及び/又はメタクリル酸エステル系重合物を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を用いて含浸固着させたコイル。
【請求項7】
請求項6に記載のコイルを有するモータ及び/又は発電機。
【請求項8】
請求項1~5のいずれか一項に記載のエポキシ樹脂組成物を用いた構造用接着剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エポキシ樹脂組成物に関する。特に、モータや発電機に使用されている絶縁コイルを固着するために用いられるエポキシ樹脂組成物に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
自動車や鉄道をはじめとする車両や産業機械に組み込まれているモータや発電機のエナメル被覆された絶縁コイルは、湿気、塵埃などの使用環境の影響、または、モータ又は発電機のローターの高速回転運動の振動や、それらを搭載する自動車等の機器からの振動もしくは衝撃によって、被膜の絶縁性低下による隣接コイル間の短絡、または、振動等で発生する摩擦によるコイルの断線などによるモータの停止等の危険性がある。このような絶縁性の低下を防止し、絶縁コイルの損傷・切断から保護するために、絶縁コイル間に液状のエポキシ樹脂を含浸硬化させ、絶縁コイル同士の固着及びそれらを鉄芯に接着させることが行なわれている。
【0003】
近年、この含浸固着用エポキシ樹脂組成物に求められる特性は、特に自動車用途におい
て厳しくなってきている。自動車における駆動機構のハイブリッド化の流れを受け、自動
車用のモータ、特に駆動モータおよび発電機が小型化・高出力化しており、これに伴い、コイルの巻き線密度の向上、回転数の増加から、発熱量が増加し、従来から使用されている含浸固着用エポキシ樹脂では耐熱性が不足してきている。
【0004】
この問題を解決する為に、例えば、特許文献1には、常温で液状のエポキシ樹脂、無水メチルハイミック酸および潜在性硬化促進剤を含むエポキシ樹脂組成物が提案されているが、上述の耐熱性向上の要求に対しては充分に応えられるものではなかった。
【0005】
また、エポキシ樹脂硬化物の耐熱性を向上させる他の手法としては、多官能エポキシ樹脂を用いて架橋密度を向上させる方法が知られている。例えば、特許文献2には、1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂を、液状のエポキシ樹脂に溶解させて得られる混合エポキシ樹脂と、液状の硬化剤と、硬化促進剤とを配合した一液型エポキシ組成物が提案されている。該組成物は架橋密度の向上により高ガラス転移温度となり、耐熱性は向上する反面、剥離接着強度が不十分となる場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
国際公開第2008/032704号パンフレット
特開2013-181124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、耐熱性に優れ(ガラス転移温度が高く)、且つ剥離接着強度が高い硬化物を与えるエポキシ樹脂組成物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決するために種々検討した結果、(A)1分子内に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、(B)1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂、(C)コア部がジエン系ゴムであるコアシェル型ゴム粒子、(D)増粘粒子、(E)潜在性硬化剤、及び(F)無機フィラーを特定の割合で含むエポキシ樹脂組成物によれば、前記課題が解決可能であることを見出した。具体的には、本発明は以下の発明を含む。
【0009】
〔1〕
以下(A)~(F):
(A)1分子内に2個のエポキシ基を有するエポキシ樹脂
(B)1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂
(C)コア部がジエン系ゴムであるコアシェル型ゴム粒子
(D)増粘粒子
(E)潜在性硬化剤
(F)無機フィラー
を含み、(B)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し35~65重量部であり、(C)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し6~35重量部であり、(D)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し5~13重量部であり、(F)の含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し0.5重量部以上であり、且つ(C)及び(F)の合計含有量が(A)及び(B)の合計含有量100重量部に対し27~45重量部である、エポキシ樹脂組成物。
【0010】
〔2〕
(B)1分子内に2個より多いエポキシ基を有するエポキシ樹脂として、少なくともアミノフェノール型エポキシ樹脂を含む、〔1〕に記載のエポキシ樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)
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