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公開番号
2023031102
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-03-08
出願番号
2021136600
出願日
2021-08-24
発明の名称
組成物
出願人
AGC株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20230301BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】テトラフルオロエチレン系ポリマーが良好に分散した熱硬化性樹脂成形物の製造に有用な組成物、及びかかる組成物の製造方法の提供。
【解決手段】テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と、マレイミド基を2個以上有する化合物とを含む、熱硬化性樹脂と混合して使用される組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と、マレイミド基を2個以上有する化合物とを含む、熱硬化性樹脂と混合して使用される組成物。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、溶融温度が200~320℃のテトラフルオロエチレン系ポリマーである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記テトラフルオロエチレン系ポリマーにおけるフッ素含有量が70質量%以上である、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)に基づく単位を含む、酸素含有極性基を有するテトラフルオロエチレン系ポリマーである、請求項1~3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
前記マレイミド基を2個以上有する化合物が、脂肪族炭化水素基に結合したマレイミド基を2個以上、主鎖又は側鎖に有するポリマーである、請求項1~4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
前記マレイミド基を2個以上有する化合物が、下記式(1)で示される化合物
TIFF
2023031102000008.tif
26
145
(式(1)中、Aは環状構造を含む4価の有機基を表す。L
1
及びL
2
はそれぞれ独立してヘテロ原子又は環構造を含んでもよいアルキレン基、若しくはヘテロ原子又は環構造を含んでもよいアリーレン基を表す。QはL
1
又はL
2
で示される基を表す。k1及びk2はそれぞれ独立して0~100の数である。但しk1又はk2の少なくとも一方は正の数である。)、又は下記式(2)で示される化合物
TIFF
2023031102000009.tif
35
145
(式中、L
3
及びL
4
はそれぞれ独立して単結合又はアルキレン基を表す。R
1
及びR
2
はそれぞれ独立して炭素数6以下のアルキル基を表す。lは1以上の整数である。m1及びm2はそれぞれ独立して0~2の整数を表し、但しm1及びm2の合計は3以下である。m3は0以上の整数である。n1及びn2はそれぞれ独立して0~4の整数を表す。)
のいずれかである、請求項1~5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
前記マレイミド基を2個以上有する化合物の重量平均分子量が、20000未満である、請求項1~6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
前記テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と前記マレイミド基を2個以上有する化合物の総質量に占める前記テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子の質量の割合が40~90質量%である、請求項1~7のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
前記テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と前記マレイミド基を2個以上有する化合物の合計含有量が、前記組成物の全体質量に対して40質量%以上である、請求項1~8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
さらに液状分散媒を含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と所定のマレイミド化合物とを含有する組成物、及びかかる組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等のテトラフルオロエチレン系ポリマーは、電気特性、撥水撥油性、耐薬品性、耐熱性等の物性に優れており、プリント基板等の種々の産業用途に利用されている。前記物性を基材表面に付与するために用いるコーティング剤として、テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子を含む液状組成物が知られている。
かかる液状組成物は、高周波帯域の周波数に対応するプリント基板の誘電体層を形成する、低誘電率、低誘電正接等の電気特性に優れた材料として注目されている。
【0003】
また、さらに物性に優れた材料を得るべく、テトラフルオロエチレン系ポリマーと熱硬化性樹脂の混合の検討がなされている。特許文献1には、ポリイミド前駆体のワニスとテトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子の分散液とを混合した組成物が開示されている。特許文献2には、特定構造のマレイミド樹脂、テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子及び硬化触媒を含むマレイミド樹脂組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/159102号
特開2021-042325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
テトラフルオロエチレン系ポリマーは表面張力が低く、他の成分と相互作用しにくく、分散安定性が著しく低い。そのため、先行技術文献に記載の態様では、得られる混合物(組成物)の分散安定性が低く、また変質しやすいため、それから得られる成形品の成分分布の均質性や緻密性が低下しやすく、成形品においてテトラフルオロエチレン系ポリマーと熱硬化性樹脂との物性が充分に発揮され難い。
また、テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子の分散液と、熱硬化性樹脂とを混合する場合、テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子の分散液に含まれる溶剤に起因して、添加後の熱硬化性樹脂のワニス物性(粘性、レオロジー等)の調整が難しい場合が多い。その結果、特に、厚い成形体(ポリマー層)を形成し難い傾向となる。
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と、特定のマレイミド化合物とを含む組成物を予め調製して、熱硬化性樹脂、好適には熱硬化性樹脂を含むワニスと混合し、成形すると、テトラフルオロエチレン系ポリマーが良好に分散した、成分分布の均質性に優れ、かつ緻密である熱硬化性樹脂の成形品が得られることを知見した。
本発明の目的は、テトラフルオロエチレン系ポリマーが良好に分散した熱硬化性樹脂成形物の製造に有用な組成物、及びかかる組成物の製造方法の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記の態様を有する。
<1> テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と、マレイミド基を2個以上有する化合物とを含む、熱硬化性樹脂と混合して使用される組成物。
<2> 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、溶融温度が200~320℃のテトラフルオロエチレン系ポリマーである、<1>の組成物。
<3> 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーにおけるフッ素含有量が70質量%以上である、<1>又は<2>の組成物。
<4> 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーが、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)に基づく単位を含む、酸素含有極性基を有するテトラフルオロエチレン系ポリマーである、<1>~<3>のいずれかの組成物。
<5> 前記マレイミド基を2個以上有する化合物が、脂肪族炭化水素基に結合したマレイミド基を2個以上、主鎖又は側鎖に有するポリマーである、<1>~<4>のいずれかの組成物。
<6> 前記マレイミド基を2個以上有する化合物が、下記式(1)で示される化合物
【0008】
TIFF
2023031102000001.tif
26
145
(式(1)中、Aは環状構造を含む4価の有機基を表す。L
1
及びL
2
はそれぞれ独立してヘテロ原子又は環構造を含んでもよいアルキレン基、若しくはヘテロ原子又は環構造を含んでもよいアリーレン基を表す。QはL
1
又はL
2
で示される基を表す。k1及びk2はそれぞれ独立して0~100の数である。但しk1又はk2の少なくとも一方は正の数である。)、又は下記式(2)で示される化合物
【0009】
TIFF
2023031102000002.tif
35
145
【0010】
(式中、L
3
及びL
4
はそれぞれ独立して単結合又はアルキレン基を表す。R
1
及びR
2
はそれぞれ独立して炭素数6以下のアルキル基を表す。lは1以上の整数である。m1及びm2はそれぞれ独立して0~2の整数を表し、但しm1及びm2の合計は3以下である。m3は0以上の整数である。n1及びn2はそれぞれ独立して0~4の整数を表す。)
のいずれかである、<1>~<5>のいずれかの組成物。
<7> 前記マレイミド基を2個以上有する化合物の重量平均分子量が、20000未満である、<1>~<6>のいずれかの組成物。
<8> 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と前記マレイミド基を2個以上有する化合物の総質量に占める前記テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子の質量の割合が40~90質量%である、<1>~<7>のいずれかの組成物。
<9> 前記テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と前記マレイミド基を2個以上有する化合物の合計含有量が、前記組成物の全体質量に対して40質量%以上である、<1>~<8>のいずれかの組成物。
<10> さらに液状分散媒を含む、<1>~<9>のいずれかの組成物。
<11> 前記熱硬化性樹脂がワニス状である、<1>~<10>のいずれかの組成物。
<12> 前記熱硬化性樹脂が、ポリフェニレンエーテル系樹脂、マレイミド樹脂、シアン酸エステル樹脂、ジビニル芳香族系樹脂、環状オレフィン系樹脂のいずれか1種以上である、<1>~<11>のいずれかの組成物。
<13> テトラフルオロエチレン系ポリマーの粒子と、マレイミド基を2個以上有する化合物と、液状分散媒とを、加熱して前記液状分散媒を還流させながら混合し、熱硬化性樹脂と混合して使用される組成物を得る、組成物の製造方法。
<14> 前記液状分散媒が、水、アルコール、アミド、ケトン、エステル及び炭化水素のいずれか1種以上である、<13>の製造方法。
<15> <1>~<12>のいずれかの組成物と、熱硬化性樹脂とを混合する、硬化性組成物の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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