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公開番号2023027547
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-03-02
出願番号2021132703
出願日2021-08-17
発明の名称画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人
主分類G03G 21/00 20060101AFI20230222BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】照り返しの影響を抑制して検出用画像の検出精度を維持する画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、画像形成条件に基づいて記録紙にジョブによるユーザ画像と画像形成条件を補正するための検出用画像を形成するプリンタ150と、記録紙に光を照射し、その反射光を受光することで記録紙に形成された画像を主走査方向に読み取るリーダ160と、リーダ160による検出用画像の読取結果に基づいて画像形成条件を調整するコントローラ110と、を備える。コントローラ110は、副走査方向に複数のテスト画像を含む検出用画像を形成させる。コントローラ110は、所定のテスト画像に対して主走査方向と副走査方向に位置する画像の読取結果に基づく照り返し補正率により、所定のテスト画像の読取結果を補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
画像形成条件に基づいて記録紙にジョブによるユーザ画像と前記画像形成条件を補正するための検出用画像とを形成する画像形成手段と、
前記記録紙に光を照射し、その反射光を受光することで前記記録紙に形成された画像を第1方向に読み取る読取手段と、
前記読取手段による前記検出用画像の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記第1方向に直交する第2方向に複数のテスト画像を含む前記検出用画像を前記画像形成手段に形成させ、
前記制御手段は、所定のテスト画像に対して前記第1方向と前記第2方向に位置する画像の読取結果に基づく照り返し補正率により、前記所定のテスト画像の読取結果を補正し、補正後の前記所定のテスト画像の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整することを特徴とする、
画像形成装置。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記読取手段により前記ユーザ画像を読み取って得られる輝度値に基づいて、前記第1方向からの前記照り返し補正率を算出することを特徴とする、
請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ユーザ画像の所定領域の画素毎の読取結果に所定の第1係数により重み付けを行い、重み付けを行った読取結果をすべて加算した第1加算値と所定の第2加算値とを加算した加算値に基づいて前記照り返し補正率を算出することを特徴とする、
請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第1係数は、画素毎に予め設定されており、前記検出用画像から距離が遠くなるほど小さい値となることを特徴とする、
請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記読取手段により前記所定のテスト画像の前記第2方向にあるテスト画像の画素毎の読取結果に所定の第2係数により重み付けを行い、重み付けを行った読取結果のすべてを加算して前記第2加算値を算出することを特徴とする、
請求項3又は4記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記第2加算値を格納するメモリをさらに備えることを特徴とする、
請求項3又は4記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2加算値は固定値であることを特徴とする、
請求項6記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記照り返し補正率を前記所定のテスト画像の輝度値に乗算することで、前記所定のテスト画像の読取結果を補正することを特徴とする、
請求項1~6のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記照り返し補正率を前記所定のテスト画像の画素毎の輝度値の平均値に乗算することで、前記所定のテスト画像の読取結果を補正することを特徴とする、
請求項8記載の画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷物上に印刷する画像の画質を安定させる機能を有する画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真プロセスを用いて画像形成を行う画像形成装置では、経時変化や環境変化によって、帯電、現像、転写、定着の各プロセスの特性が変化し、印刷物に形成された画像の画像濃度や色が変化してしまうことがある。そのために画像形成装置では画像安定化制御が行われている。画像安定化制御は、像担持体上に形成した画像濃度検出用の検出用画像を光学センサにより検出し、その検出結果に基づいて印刷物に印刷する画像が適切な画像濃度となるように画像形成条件を調整する制御である。画像形成条件とは、像担持体の帯電量や、像担持体を走査するレーザの発光エネルギー量等の画像形成時の各種設定である。
【0003】
画像安定化制御は、記録紙に転写される前の画像の画像濃度に基づいて行われる制御である。そのため、記録紙に転写された後の画像の画像濃度の変化は制御されない。例えば、環境変動の影響で、感光体や中間転写体から記録紙へ画像を転写する際の転写効率が変動する。転写効率の変動は、記録紙に転写された後の画像の画像濃度に影響する。このようなことから、上記のような画像安定化制御では、最終的な印刷物に形成される画像の画像濃度が安定しない。
【0004】
これに対して特許文献1は、記録紙上に画像濃度の検出用画像を形成し、画像の定着後に光学センサにより検出用画像を検出し、その検出結果に基づいて画像濃度を調整する画像形成装置を開示する。記録紙の表裏面で検出用画像が重なる位置に形成された場合、いわゆる裏写りにより、画像濃度の正確な検出が困難になる可能性がある。そのために特許文献2は、記録紙の第1面の検出用画像よりも第2面の検出用画像の画像濃度を高くすることで、第2面の検出用画像の検出結果への裏写りの影響を抑制する画像形成装置を開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-53089号公報
特開2013-15578号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
検出用画像は、記録紙上に、印刷ジョブに応じた画像(ユーザ画像)と同時に印刷されることがある。この場合、検出用画像に近接する領域に印字されたユーザ画像による光の回り込み(以下、「照り返し」という。)が、検出用画像の検出結果に影響することがある。これは、検出用画像の検出精度の低下を招き、正確な画像形成条件の調整を行えなくなる原因となる。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、照り返しの影響を抑制して検出用画像の検出精度を維持することができる画像形成装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、画像形成条件に基づいて記録紙にジョブによるユーザ画像と前記画像形成条件を補正するための検出用画像とを形成する画像形成手段と、前記記録紙に光を照射し、その反射光を受光することで前記記録紙に形成された画像を第1方向に読み取る読取手段と、前記読取手段による前記検出用画像の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記第1方向に直交する第2方向に複数のテスト画像を含む前記検出用画像を前記画像形成手段に形成させ、前記制御手段は、所定のテスト画像に対して前記第1方向と前記第2方向に位置する画像の読取結果に基づく照り返し補正率により、前記所定のテスト画像の読取結果を補正し、補正後の前記所定のテスト画像の読取結果に基づいて前記画像形成条件を調整することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、照り返しの影響を抑制して検出用画像の検出精度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
印刷システムの構成説明図。
画像形成装置の構成図。
リーダの構成説明図。
ラインセンサの構成説明図。
画像濃度の検出用画像の例示図。
画像濃度検出処理を表すフローチャート。
ラインセンサユニットの読取位置の説明図。
印刷物による反射光の光路の説明図。
印刷物による反射光の光路の説明図。
照り返しの距離特性を表すグラフ。
画像濃度検出処理部の構成図。
メモリに格納される読取データの説明図。
照り返しの距離特性を示すグラフ。
1つのテスト画像分の領域の詳細な説明図。
画素毎の係数の例示図。
画像濃度検出処理を表すフローチャート。
画像濃度検出処理を表すフローチャート。
印刷システムの変形例の構成説明図。
画像形成装置の構成図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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