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公開番号
2023026057
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-02-24
出願番号
2021131667
出願日
2021-08-12
発明の名称
ステント
出願人
テルモ株式会社
代理人
主分類
A61F
2/89 20130101AFI20230216BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明では、ステントの不均一拡張を抑制するため、ステントの拡張初期では開きやすく、ステントの拡張後期では開きにくい湾曲部を有するステントを提供する。
【解決手段】湾曲部310が周方向に開くことで径方向へ拡張し、湾曲部310が周方向に閉じることで径方向へ収縮し、少なくとも一部の湾曲部310の外湾側に第1突出部351と第2突出部352が接続され、拡張前において第1突出部351と第2突出部352は当接せず、拡張後において第1突出部351と第2突出部352が当接する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
軸方向に延びる円筒形状のステントであって、延在する方向の軸方向成分が切り替わるように湾曲する複数の湾曲部を有し、前記湾曲部が周方向に開くことで径方向へ拡張し、前記湾曲部が周方向に閉じることで径方向へ収縮し、少なくとも一部の前記湾曲部の外湾側に第1突出部と第2突出部が接続され、拡張前において前記第1突出部と前記第2突出部は当接せず、拡張後において前記第1突出部と前記第2突出部が当接することを特徴とするステント。
続きを表示(約 310 文字)
【請求項2】
前記湾曲部ごとに拡張の際の開きやすさが異なり、開きやすい前記湾曲部の外湾側に前記第1突出部と前記第2突出部が接続されることを特徴とする請求項1に記載のステント。
【請求項3】
全ての前記湾曲部の外湾側に前記第1突出部と前記第2突出部が接続されることを特徴とする請求項1または2に記載のステント。
【請求項4】
バルーン拡張型であることを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載のステント。
【請求項5】
薬剤溶出型であり、前記第1突出部および前記第2突出部の表面に薬剤がコートされていることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のステント。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステントに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ステントは、血管などの管腔が狭窄もしくは閉塞することによって生じる様々な疾患を治療するために、ステントデリバリーシステムによって狭窄部や閉塞部などの生体管腔内の病変部まで送達された後に拡張され、その後、生体管腔内に留置され、内腔を確保する医療機器として知られている。ステントは、線状の構成要素であるストラットによって形成され、全体的に見た場合に円筒状の形状を有し、半径方向に拡径および縮径することが可能となっている。また、ステント留置後の生体管腔内の再狭窄を予防するため、ステントの表面に免疫抑制剤などの薬剤がコートされた薬剤溶出ステント(DES)も知られている。
【0003】
ステントは、留置方法によってバルーン拡張型と自己拡張型とに区分けされる。このうち、バルーン拡張型のステントは、縮径されてバルーンカテーテルに装着される。目的の病変部まで送達(デリバリー)した後、術者がバルーンを拡張することにより、ステントは生体管腔内に留置される。自己拡張型のステントは、縮径されてカテーテルシース内に拘束される。目的の病変部までデリバリーした後、カテーテルシースによるステントの拘束が解除されることにより、ステントは生体管腔内に留置される。
【0004】
ステントは、一般的な形状として、図1のようにY1、Y2で示される周方向に沿って波線状のストラットが連続した形状を有している。図1のような波線状のストラット100は、X1、X2で示される軸方向における連続方向が折り返される湾曲部110と、周方向に隣接する2つの湾曲部110の間を接続する線状部120に分けられる。ステントの拡張は、湾曲部110に接続する2つの線状部120の成す角度が大きくなること、すなわち湾曲部110が開くことにより起きる。反対に、ステントの収縮は、湾曲部110に接続する2つの線状部120の成す角度が小さくなること、すなわち湾曲部110が閉じることにより起きる。
【0005】
ステントは、拡張前後で軸方向の長さが変化しないことが好ましい。一般的に、ステントが拡張すると、湾曲部が開き、軸方向に対する線状部の成す角度が大きくなり、線状部の軸方向成分の長さが短くなるため、ステントの軸方向長さが短くなる現象(ショートニング)が起きる。ショートニングによるステント長の短縮量が大きいと、病変の端部にステント未カバーの領域が生じ得るため、再狭窄が起きるリスクが上がる。このため、ショートニングによるステント長の短縮量を低減することが好ましい。
【0006】
ステントは周方向に均一に拡張することが好ましいが、図2のように不均一に拡張すると、波線状のストラット200において開きが小さい湾曲部211と開きが大きい湾曲部212が生じる。生体組織はストラット200から拡張力を受けるが、開きが大きい湾曲部212に接続する線状部220に囲まれた領域内の局所的な生体組織に作用する拡張力は低いため、結果的に再狭窄が起きるリスクが上がる。また、DESの場合は、その領域において薬剤が浸潤する量が減少し、薬効が発揮されにくくなることからも、再狭窄のリスクが上がる。さらに、ステント長の短縮量が周方向に沿って不均一となることから、ステントがねじれたり、湾曲したりすることがある。このような変形は病変部とステントの間に隙間を生じ得ることから、再狭窄が起きるリスクが上がる。
【0007】
ステントの不均一拡張は、バルーン拡張型のステントにおいて起きやすい。ステントが装着されるバルーンカテーテルのバルーンは、拡張前において、径方向に沿ってバルーンの重なりができるように折りたたまれて収縮している。バルーンが拡張する初期段階では、バルーンが折り返される位置に相当する折りたたみ部が径方向外側に立ち上がるように拡張が起きるため、バルーンに作用する拡張力は周方向で不均一となりやすい。このため、バルーンの拡張力が大きい領域に位置するステントの湾曲部は開きやすく、バルーンの拡張力が小さい領域に位置するステントの湾曲部は開きにくくなるため、ステントの不均一拡張が起きやすい。
【0008】
例えば、下記特許文献1において、湾曲部の線幅が線状部の線幅よりも太いステントが開示されている。このようなステントは、湾曲部と線状部の線幅が等しいステントよりも、バルーンの拡張力が大きい領域に位置する湾曲部は開きにくくなるが、バルーンの拡張力が小さい領域に位置する湾曲部がより開きにくくなるため、ステントの不均一拡張を解決することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2016-209609号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明では、ステントの不均一拡張を抑制するため、ステントの拡張初期では開きやすく、ステントの拡張後期では開きにくい湾曲部を有するステントを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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