TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
公開番号2023019186
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-02-09
出願番号2021123705
出願日2021-07-28
発明の名称車両用窓ガラス
出願人AGC株式会社
代理人個人
主分類B60J 1/00 20060101AFI20230202BHJP(車両一般)
要約【課題】車両に取り付けられる光学機器に用いられる光の強度の減衰を抑制するとともに、部品ユニットを備えながらも取り扱いがより容易な車両用窓ガラスを提供することである。
【解決手段】車両用窓ガラス1は、2枚のガラス板101、102が中間膜103を介して接着された合わせガラス10と、合わせガラス10の周縁部の一部に、少なくともカメラ30を取り付ける部品ユニット11と、を備え、合わせガラス10が車両に取り付けられた場合に、車内側に位置する車内側ガラス板101は、合わせガラス10の周縁部の部品ユニット11が配置される部分が切り欠かれており、部品ユニット11は、少なくとも合わせガラス10と部品ユニット11との境界Xであって車両用窓ガラス1を車両に取り付けるためのウレタンシーラント50が塗布される領域において、合わせガラス10の車内側表面と部品ユニット11の車内側表面とが同一面に収まる形状を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
2枚のガラス板が中間膜を介して接着された合わせガラスと、
前記合わせガラスの周縁部の一部に、少なくとも光学機器を含む車両用部品を取り付けられる部品ユニットと、
を備える車両用窓ガラスであって、
前記合わせガラスが車両に取り付けられた場合に、少なくとも車内側に位置する車内側ガラス板は、前記合わせガラスの前記周縁部の前記部品ユニットが配置される部分が切り欠かれており、
前記部品ユニットは、少なくとも前記合わせガラスと前記部品ユニットとの境界であって、前記車両用窓ガラスを前記車両に取り付けるための接着剤が塗布される領域において、前記合わせガラスの車内側表面と前記部品ユニットの車内側表面とが同一面に収まる形状を有する、
車両用窓ガラス。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記部品ユニットは、前記車両用窓ガラスの前記周縁部であって、前記車両用窓ガラスの前記車両への取り付けに寄与する領域において、前記車両用窓ガラスの車内側表面及び車外側表面が段差を有さない形状を有する、
請求項1に記載の車両用窓ガラス。
【請求項3】
前記部品ユニットは、前記車両用窓ガラスのワイパー払拭領域に前記光学機器を取り付けられる、
請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
【請求項4】
前記合わせガラスの前記車内側ガラス板は、前記合わせガラスの前記周縁部の前記部品ユニットが配置される部分が切り欠かれており、
前記部品ユニットは、前記合わせガラスの車外側に位置する車外側ガラス板の車内側表面に接着される板状部材を備え、
前記板状部材は、前記合わせガラスの前記車内側ガラス板が切り欠かれた部分を覆う面積を有する、請求項1~3の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
【請求項5】
前記合わせガラスの前記車内側ガラス板及び前記車外側ガラス板は、共に前記合わせガラスの前記周縁部の前記部品ユニットが配置される部分が切り欠かれており、
前記部品ユニットは、前記合わせガラスの切り欠かれた部分に嵌合可能な板状部材を備え、
前記板状部材は、前記合わせガラスと前記板状部材との境界において、前記合わせガラスの車外側表面と前記板状部材の車外側表面とが同一面に収まる形状を有する、
請求項1~3の何れか一項に記載の車両用窓ガラス。
【請求項6】
前記板状部材は、赤外線が透過可能な強化ガラスであり、
前記部品ユニットは、前記強化ガラスと前記合わせガラスとの境界において、前記強化ガラスの車内側表面と前記合わせガラスの車内側表面とを裏打ちする補強板を備え、
前記強化ガラス、前記合わせガラス、前記補強板は、接着剤によって接合されている、
請求項5に記載の車両用窓ガラス。
【請求項7】
前記部品ユニットは、前記強化ガラスの車内側表面であって前記光学機器の光路に相当する部分を少なくとも除く部分に形成された遮蔽層をさらに備える、
請求項6に記載の車両用窓ガラス。
【請求項8】
前記板状部材は、樹脂を用いて形成され、
前記板状部材の少なくとも前記光学機器の光路に相当する部分は、赤外線が透過可能な樹脂から形成されている、
請求項5に記載の車両用窓ガラス。
【請求項9】
前記板状部材の前記赤外線が透過可能な樹脂から形成される部分以外の部分は、有色樹脂から形成されている、
請求項8に記載の車両用窓ガラス。
【請求項10】
前記板状部材の前記赤外線が透過可能な樹脂から形成される部分以外の部分は、金属から形成されている、
請求項8に記載の車両用窓ガラス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は車両用窓ガラスに関し、特に車両用部品の取り付けに用いられる部品ユニットを備える車両用窓ガラスに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、運転支援を目的として、車両のフロントガラス等の車両用窓ガラスの内面に、車両周辺の情報を取得する、FIR(Far Infrared Rays)カメラ、LiDAR(Light Detection And Ranging)、レーダー、及び光センサ等の光学機器が搭載されつつある。そして、これら光学機器を車両用窓ガラスに搭載するための部品ユニットの開発が行われている。
【0003】
しかし、車両用窓ガラスは、通常、2枚のガラス板を合わせた合わせガラスであり、FIRカメラやLiDAR等で用いられる近赤外線や遠赤外線等の強度は当該ガラスによって減衰してしまうという問題がある。そこで、2枚のガラスを、赤外線を透過しやすいガラスに変えるという案も考えられている。しかし、2枚のガラスを、赤外線を透過しやすいガラスに変えると、車内が熱くなりすぎてしまうという問題がある。そして、特許文献1には、光学機器を設置するため、2枚の合わせガラスの一辺の少なくとも一部から中心に向かって切り欠いた切り欠き部を設け、当該切り欠き部にIRレンズ(Infrared lens)を設けることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許出願公開第2021/0060906号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、サブフレームを用いてIRレンズを合わせガラスの切り欠き部に取り付けており、当該サブフレームと車両用窓ガラスとの接合部において、車両用窓ガラスの車外側表面及び車内側表面に段差ができてしまう。そのため、例えば、当該車両用窓ガラスを車両に取り付けるため、当該車両用窓ガラスの周縁部を一周するように当該車両用窓ガラスの車内側表面にウレタンシーラントを施す際に、当該段差によって作業性が悪くなるという問題がある。すなわち、車両用窓ガラスの取り扱いに困難性が生じる可能性がある。
【0006】
上記課題に鑑み、本発明の目的は、車両に取り付けられる光学機器に用いられる光の強度の減衰を抑制するとともに、部品ユニットを備えながらも取り扱いがより容易な車両用窓ガラスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様に係る車両用窓ガラスは、2枚のガラス板が中間膜を介して接着された合わせガラスと、前記合わせガラスの周縁部の一部に、少なくとも光学機器を含む車両用部品を取り付けられる部品ユニットと、を備える車両用窓ガラスであって、前記合わせガラスが車両に取り付けられた場合に、少なくとも車内側に位置する車内側ガラス板は、前記合わせガラスの前記周縁部の前記部品ユニットが配置される部分が切り欠かれており、前記部品ユニットは、少なくとも前記合わせガラスと前記部品ユニットとの境界であって前記車両用窓ガラスを前記車両に取り付けるための接着剤が塗布される領域において、前記合わせガラスの車内側表面と前記部品ユニットの車内側表面とが同一面に収まる形状を有する。
【0008】
上述の車両用窓ガラスにおいて、前記部品ユニットは、前記車両用窓ガラスの前記周縁部であって、前記車両用窓ガラスの前記車両への取り付けに寄与する領域において、前記車両用窓ガラスの車内側表面及び車外側表面が段差を有さない形状を有していてもよい。
【0009】
上述の車両用窓ガラスにおいて、前記部品ユニットは、前記車両用窓ガラスのワイパー払拭領域に前記光学機器を取り付けられてもよい。
【0010】
上述の車両用窓ガラスにおいて、前記合わせガラスの前記車内側ガラス板は、前記合わせガラスの前記周縁部の前記部品ユニットが配置される部分が切り欠かれており、前記部品ユニットは、前記合わせガラスの車外側に位置する車外側ガラス板の車内側表面に接着される板状部材を備え、前記板状部材は、前記合わせガラスの前記車内側ガラス板が切り欠かれた部分を覆う面積を有していてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
洗車器具
2か月前
個人
カーシート
2か月前
個人
車灯制御装置
2か月前
個人
インソリッド
23日前
個人
音を用いた速度計
1か月前
個人
車両走行制御ペダル
1か月前
個人
双輪キャスター
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
コクヨ株式会社
椅子
2か月前
個人
自動車用簡易カーテン
14日前
個人
ストッパーの付いた車。
2日前
個人
物品保持具
16日前
株式会社豊田自動織機
走行体
1か月前
エムケー精工株式会社
洗車装置
2か月前
日本精機株式会社
情報提示装置
20日前
豊田合成株式会社
ハンドル
15日前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
24日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両
10日前
個人
電動車両の減速走行制御方法
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
個人
可動式ルーフキャリア
2か月前
個人
省エネルギー減速走行制御方法
1か月前
コイト電工株式会社
照明装置
1か月前
三和テッキ株式会社
吊架線保護カバー
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
23日前
個人
直線的移動型多関節式窓ワイパー
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2日前
続きを見る