TOP特許意匠商標
特許ウォッチ DM通知 Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023018626
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-02-08
出願番号2021215329
出願日2021-12-28
発明の名称ガス発生器
出願人日本化薬株式会社
代理人個人
主分類B60R 21/264 20060101AFI20230201BHJP(車両一般)
要約【課題】伝火薬の量が比較的少なくても、十分なガス出力性能を発揮することが可能なガス発生器を提供する。
【解決手段】ガス発生器100は、ガス噴出口23が設けられた周壁部22と、周壁部22の軸方向の一端を閉塞する上部側シェル20、周壁部22の軸方向の他端を閉塞する下部側シェル10とによって構成され、ガス発生剤61が収容された燃焼室60を内部に有するハウジングと、下部側シェル10に組付けられ、点火薬が収容された点火部を含む点火器40と、伝火薬59が収容された伝火室57を内部に含み、伝火室57の内部の空間が点火部に面するように、燃焼室60に向けて突出して配置される有底筒状のカップ状部材50と、下部側シェル10側に配置され、下部側シェル10側からガス発生剤61を支持するクッション材85と、を備えている。ガス発生剤61の少なくとも一部は、カップ状部材50と下部側シェル10との間に配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガス噴出口が設けられた筒状の周壁部と、前記周壁部の軸方向の一端を閉塞する天板部、および前記周壁部の軸方向の他端を閉塞する底板部とによって構成され、ガス発生剤が収容された燃焼室を内部に有する短尺筒状のハウジングと、前記底板部に組付けられ、作動時において着火する点火薬が収容された点火部を含む点火器と、
伝火薬が収容された伝火室を内部に含み、前記伝火室の内部の空間が前記点火部に面するように、前記燃焼室に向けて突出して配置される有底筒状の単一の部材からなるカップ状部材と、
前記底板部側に配置され、前記底板部側から前記ガス発生剤を支持するクッション材と、
を備え、
前記ガス発生剤の少なくとも一部は、前記カップ状部材と前記天板部との間に配置されていることを特徴とするガス発生器。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記カップ状部材は、少なくとも一部に薄肉の脆弱部が設けられている頂壁部と、前記伝火室と前記燃焼室とを区画する前記脆弱部より機械的強度が高い前記カップ状部材の側壁部と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載のガス発生器。
【請求項3】
前記側壁部には、前記頂壁部側に設けられた薄肉部と、前記薄肉部から軸方向に沿って前記頂壁部と反対側に延設された厚肉部と、を備え、
前記脆弱部は、前記点火部に対向して配置され、前記点火器の作動に伴って前記側壁部より先に前記カップ状部材を破裂、変形、又は溶融する機械的強度を有したものであり、
前記薄肉部は、前記脆弱部における破裂、変形、又は溶融が前記薄肉部まで進展した場合、破裂、変形、又は溶融する機械的強度を有したものである、
請求項2に記載のガス発生器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等衝突時に乗員を保護する乗員保護装置に組み込まれるガス発生器に関し、特に、自動車等に装備されるエアバッグ装置に組み込まれるガス発生器に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の乗員の保護の観点から、乗員保護装置であるエアバッグ装置が普及している。エアバッグ装置は、車両等衝突時に生じる衝撃から乗員を保護する目的で装備されるものであり、車両等衝突時に瞬時にエアバッグを膨張および展開させることにより、エアバッグがクッションとなって乗員の体を受け止めるものである。
【0003】
ガス発生器は、このエアバッグ装置に組み込まれ、車両等衝突時にコントロールユニットからの通電によって点火器を発火し、点火器において生じる火炎によりガス発生剤を燃焼させて多量のガスを瞬時に発生させ、これによりエアバッグを膨張および展開させる機器である。
【0004】
ガス発生器には、種々の構造のものが存在するが、運転席側エアバッグ装置や助手席側エアバッグ装置等に、特に好適に利用できるガス発生器として、外径が比較的大きい短尺略円柱状のディスク型ガス発生器がある。
【0005】
ディスク型ガス発生器は、軸方向の両端が閉塞された短尺略円筒状のハウジングを有し、ハウジングの周壁部に複数のガス噴出口が設けられるとともに、ハウジングに組付けられた点火器に面するようにハウジングの内部に伝火薬が収容され、さらに当該伝火薬を囲うようにハウジングの内部にガス発生剤が充填され、当該ガス発生剤の周囲をさらに囲うようにフィルタがハウジングの内部に収容されてなるものである。
【0006】
例えば特許文献1には、ハウジング内に設けられた燃焼室において、ガス発生剤が振動等によって粉砕されてしまうことを防止するためのクッション材を備えたディスク型ガス発生器が開示されている。上記特許文献1のクッション材は、伝火薬が充填されたカップ体の天面部分に対向するように配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2003-312434号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記特許文献1のガス発生器において、クッション材とカップ体の天面部分との距離が比較的近いものであった場合、点火器の作動時において伝火薬がクッション材に吸着し、伝火薬が失活してしまいガス発生剤に伝火させられる量が少なくなり、十分なガス出力性能を得ることができない場合がある。このような場合の対応策としては、クッション材とカップ体の天面部分との距離を十分にとること、または、カップ体を大きくして伝火薬の量を増加させること、などが考えられる。しかしながら、クッション材とカップ体の天面部分との距離を十分にとる構成にすると、ガス発生器のサイズが大きくなってしまうという問題がある。また、クッション材とカップ体の天面部分との距離をある程度とったとしても、少なからずクッション材に伝火薬が吸着し、望むようなガス出力性能を得ることができない場合がある。また、カップ体を大きくして伝火薬の量を増加させると、ガス発生器の総重量が増加してしまうという問題がある。
【0009】
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、伝火薬の量が比較的少なくても、十分なガス出力性能を発揮することが可能なガス発生器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1) 本発明のガス発生器は、ガス噴出口が設けられた筒状の周壁部と、前記周壁部の軸方向の一端を閉塞する天板部、および前記周壁部の軸方向の他端を閉塞する底板部とによって構成され、ガス発生剤が収容された燃焼室を内部に有する短尺筒状のハウジングと、前記底板部に組付けられ、作動時において着火する点火薬が収容された点火部を含む点火器と、伝火薬が収容された伝火室を内部に含み、前記伝火室の内部の空間が前記点火部に面するように、前記燃焼室に向けて突出して配置される有底筒状の単一の部材からなるカップ状部材と、前記底板部側に配置され、前記底板部側から前記ガス発生剤を支持するクッション材と、を備え、前記ガス発生剤の少なくとも一部は、前記カップ状部材と前記天板部との間に配置されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
洗車器具
2か月前
個人
カーシート
2か月前
個人
インソリッド
23日前
個人
音を用いた速度計
1か月前
個人
車両走行制御ペダル
1か月前
個人
自動車用簡易カーテン
14日前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
個人
ストッパーの付いた車。
2日前
株式会社豊田自動織機
走行体
1か月前
個人
物品保持具
16日前
日本精機株式会社
情報提示装置
20日前
エムケー精工株式会社
洗車装置
2か月前
個人
可動式ルーフキャリア
2か月前
ダイハツ工業株式会社
車両
10日前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
24日前
個人
電動車両の減速走行制御方法
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
豊田合成株式会社
ハンドル
15日前
コイト電工株式会社
照明装置
1か月前
個人
省エネルギー減速走行制御方法
1か月前
トヨタ自動車株式会社
駆動装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
2か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
1か月前
株式会社プロスパイラ
懸架装置
21日前
個人
直線的移動型多関節式窓ワイパー
1か月前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2か月前
三菱マヒンドラ農機株式会社
作業車両
13日前
三和テッキ株式会社
吊架線保護カバー
1か月前
ダイハツ工業株式会社
車両構造
10日前
豊田合成株式会社
乗員保護装置
2日前
続きを見る