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公開番号2023018495
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-02-08
出願番号2021122672
出願日2021-07-27
発明の名称剥離用工具
出願人株式会社永木精機
代理人個人,個人
主分類H02G 1/12 20060101AFI20230201BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】
1台の剥離用工具で多種類の被覆線に対応でき、所定領域を一度に剥離することができる、剥離用工具を提供すること。
【解決手段】
この発明に係る剥離用工具は、剥離用工具本体12と、被覆線Wに向けて進退移動する刃体保持体16と、刃体保持体16に保持された刃体18と、被覆線保持体100とを含み、剥離用工具本体12は、被覆線保持体100を固定するように形成された把持体22とを含み、被覆線保持体100には、被覆線Wが接触する被覆線保持部110が形成されており、被覆線保持体100は、被覆線保持部110の一部、かつ、刃体から離れた位置に溝部202,242が形成され、被覆線保持体100は、被覆線保持部110が刃体18と向き合うように、把持体22の被覆線保持体の取り付け部22bに着脱自在に取り付けられることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被覆線の被覆部を剥離するための剥離用工具であって、
前記剥離用工具は、剥離用工具本体と、被覆線に向けて進退移動する刃体保持体と、刃体保持体に保持された刃体と、被覆線保持体とを含み、
前記剥離用工具本体は、本体部と、前記本体部の一方端部において、前記本体部から手前側に向かって突設され、前記被覆線保持体を固定するように形成された把持体とを含み、
前記刃体は、前記被覆線の一面に向けて突き出し設けられ、
前記被覆線保持体には、前記被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
前記被覆線保持体は、前記被覆線保持部の一部、かつ、前記刃体から離れた位置に溝部が形成され、
前記刃体の先端と前記把持体の被覆線保持体の取り付け部との間に開放空間が形成され、
前記被覆線保持体は、前記開放空間において、前記被覆線保持部が前記刃体と向き合うように、前記把持体の前記被覆線保持体の前記取り付け部に着脱自在に取り付けられ、
前記剥離用工具が回転されて前記刃体が前記被覆線の被覆部を剥離する間、前記被覆線保持体の被覆線保持部が前記刃体によって剥離される前の前記被覆線の被覆部の外表面を覆い接するように構成されたことを特徴とする、剥離用工具。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記被覆線保持体は、
被覆線保持体本体と、
前記被覆線保持体本体の側面に設けられた第1のガイド体および第2のガイド体と、
を備え、
前記被覆線保持体の前記第1のガイド体および前記第2のガイド体には、前記被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
前記被覆線保持体は、前記第1のガイド体および前記第2のガイド体に形成された前記被覆線保持部の一部、かつ、前記刃体から離れた位置に溝部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の剥離用工具。
【請求項3】
前記被覆線保持体は、被覆線保持体本体を含み、
前記被覆線保持体の被覆線保持体本体には、1つ以上の側板が設けられており、
前記被覆線保持体の前記側板には、前記被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
前記被覆線保持体は、前記側板に形成された前記被覆線保持部の一部、かつ、前記刃体から離れた位置に溝部が形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の剥離用工具。
【請求項4】
被覆線の被覆部を剥離するための剥離用工具であって、
前記剥離用工具は、剥離用工具本体と、被覆線に向けて進退移動する刃体保持体と、刃体保持体に保持された刃体と、を含み、
前記剥離用工具本体は、本体部と、前記本体部の一方端部において、前記本体部から手前側に向かって突設するように形成された把持部と、を含み、
前記刃体は、前記被覆線の一面に向けて突き出し設けられ、
前記把持部には、前記被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
前記把持部は、前記被覆線保持部の一部、かつ、前記刃体から離れた位置に溝部が形成され、
前記剥離用工具が回転されて前記刃体が前記被覆線の被覆部を剥離する間、前記把持部の被覆線保持部が刃体によって剥離される前の被覆線の被覆部の外表面を覆い接するように構成されたことを特徴とする、剥離用工具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、被覆線の被覆部を芯線から剥離するための剥離用工具に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、高圧架空配電線(被覆線)は、撚った導電線、アルミ電線や太い単線からなる銅電線(芯線)を樹脂やゴムなどの絶縁体である被覆部をその周りに被覆したものが使用されている。また、雪の多い地域では、被覆線に雪が着雪して被覆線が雪の重みで切断されてしまうことを防ぐために、被覆線の軸方向に沿って絶縁体の突条が設けられた難着雪電線(いわゆるヒレ付き電線)が使用されている。
【0003】
そして、これらの被覆線の端部を他の電線と接続したりスリーブ等を締結したりする工事においては、通電性を確保するために被覆線の必要部分の被覆部を剥ぎ取って芯線を露出させる必要がある。
【0004】
これらの被覆線の補修工事において、架設された被覆線の被覆部を剥離する作業を円滑にすることができる剥離用工具が提案されている。
例えば、特許文献1では、難着雪電線を挟み込み、被覆線の被覆部をらせん状に剥離する剥離用工具が開示されている。また、特許文献2では、難着雪電線を挟み込み、被覆線の所定領域の被覆部を一度に剥離する剥離用工具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-15510号公報
特開2017-147907号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の剥離用工具は、被覆線の被覆部をらせん状に剥離するため、所定領域を剥離するために、剥離用工具を被覆線を中心に何度も回転させる必要があり、所定領域を剥離するために時間と労力がかかる。また、特許文献2の剥離用工具は、難着雪電線に設けられた絶縁体の突条(いわゆるヒレ)も含めて把持するため、絶縁体の突条が剥離用工具の把持部から押されて、剥離するときに芯線を傷つける虞がある。
【0007】
それゆえに、この発明の主たる目的は、1台の剥離用工具で多種類の被覆線に対応でき、所定領域を一度に剥離することができる剥離用工具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の請求項1にかかる剥離用工具は、
被覆線の被覆部を剥離するための剥離用工具であって、
剥離用工具は、剥離用工具本体と、被覆線に向けて進退移動する刃体保持体と、刃体保持体に保持された刃体と、被覆線保持体とを含み、
剥離用工具本体は、本体部と、本体部の一方端部において、本体部から手前側に向かって突設され、被覆線保持体を固定するように形成された把持体とを含み、
刃体は、被覆線の一面に向けて突き出し設けられ、
被覆線保持体には、被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
被覆線保持体は、被覆線保持部の一部、かつ、刃体から離れた位置に溝部が形成され、
刃体の先端と把持体の被覆線保持体の取り付け部との間に開放空間が形成され、
被覆線保持体は、開放空間において、被覆線保持部が刃体と向き合うように、把持体の被覆線保持体の取り付け部に着脱自在に取り付けられ、
剥離用工具が回転されて刃体が被覆線の被覆部を剥離する間、被覆線保持体の被覆線保持部が刃体によって剥離される前の被覆線の被覆部の外表面を覆い接するように構成されたことを特徴とする、剥離用工具である。
この発明の請求項2にかかる剥離用工具は、
被覆線保持体は、
被覆線保持体本体と、
被覆線保持体本体の側面に設けられた第1のガイド体および第2のガイド体と、
を備え、
被覆線保持体の第1のガイド体および第2のガイド体には、被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
被覆線保持体は、第1のガイド体および第2のガイド体に形成された被覆線保持部の一部、かつ、刃体から離れた位置に溝部が形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の剥離用工具である。
この発明の請求項3にかかる剥離用工具は、
被覆線保持体は、被覆線保持体本体を含み、
被覆線保持体の被覆線保持体本体には、1つ以上の側板が設けられており、
被覆線保持体の側板には、被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
被覆線保持体は、側板に形成された被覆線保持部の一部、かつ、刃体から離れた位置に溝部が形成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の剥離用工具である。
この発明の請求項4にかかる剥離用工具は、
被覆線の被覆部を剥離するための剥離用工具であって、
剥離用工具は、剥離用工具本体と、被覆線に向けて進退移動する刃体保持体と、刃体保持体に保持された刃体と、を含み、
剥離用工具本体は、本体部と、本体部の一方端部において、本体部から手前側に向かって突設するように形成された把持部と、を含み、
刃体は、被覆線の一面に向けて突き出し設けられ、
把持部には、被覆線が接触する被覆線保持部が形成されており、
把持部は、被覆線保持部の一部、かつ、刃体から離れた位置に溝部が形成され、
剥離用工具が回転されて刃体が被覆線の被覆部を剥離する間、把持部の被覆線保持部が刃体によって剥離される前の被覆線の被覆部の外表面を覆い接するように構成されたことを特徴とする、剥離用工具である。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、1台の剥離用工具よって、複数種の被覆線の剥離をすることができ、所定領域を一度に剥離することができる剥離用工具を提供することができる。
【0010】
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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