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公開番号
2023017184
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-02-07
出願番号
2021121253
出願日
2021-07-26
発明の名称
トリガー装置、及び、それを備えた動物捕獲用箱罠
出願人
個人
代理人
個人
主分類
A01M
23/20 20060101AFI20230131BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】落とし扉を閉じ動作させるトリガー機構と、落とし扉の反転上昇を阻止する機構とを同一装置内に組み込んで簡略化・低コスト化を図ることができると共に、既存の動物捕獲用箱罠にそのまま後付けして使用することもできるトリガー装置を提供する。
【解決手段】トリガー装置1は、上面及び前後面が開口した、断面略コの字状の前後に延びる支持枠体2と、支持枠体2の前端上部に支軸3によって前後回動自在に支持された断面円形の作動棒4と、支持枠体2の後端下部に支軸5によって前後回動自在に支持され、略水平状態の作動棒4の後端部に係止可能な係止部材6と、を備えている。作動棒4は、略水平状態のときに、その前部が支持枠体2の前端から前方に突出した状態になる。トリガー装置1は、箱罠本体の天井面(上面)の、落とし扉が存する端部に溶接固定される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上面及び前後面が開口した、前後に延びる支持枠体と、
前記支持枠体の前端上部に前後回動自在に支持された作動棒と、
前記支持枠体の後端下部に前後回動自在に支持され、略水平状態の前記作動棒の後端部に係止可能な係止部材と、を備え、
前記作動棒が略水平状態のときに、その前部が前記支持枠体の前端から前方に突出した状態になることを特徴とするトリガー装置。
続きを表示(約 240 文字)
【請求項2】
前記支持枠体の底面前端に切欠きが形成された、請求項1に記載のトリガー装置。
【請求項3】
前後の少なくともいずれか一方の端面に開口部を有し、地上に設置される箱罠本体と、
前記箱罠本体の前記開口部の上に鉛直に係止され、自重で鉛直に落下して前記開口部を塞ぐ落とし扉と、を備えた動物捕獲用箱罠であって、
前記箱罠本体の上面の前記落とし扉が存する端部に請求項1又は2に記載のトリガー装置をさらに備えたことを特徴とする動物捕獲用箱罠。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー装置、及び、それを備えた動物捕獲用箱罠に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、動物捕獲用箱罠としては、例えば、特許文献1等で提案されているものが知られている。
特許文献1に開示された動物捕獲用箱罠は、端面に開口部を有し、地上に設置される箱罠本体と、前記箱罠本体の前記開口部の上に鉛直に係止され、自重で鉛直に落下して前記開口部を塞ぐ落とし扉と、前記落とし扉を前記開口部の上に鉛直に係止できると共に、前記箱罠本体内に侵入した動物を感知して、前記落とし扉を自重で鉛直に落下させることができる落とし扉開閉手段と、を備えている。
しかし、このような構成の動物捕獲用箱罠では、箱罠本体内に侵入した動物が逃げようとして落とし扉を跳ね上げてしまう虞があった。
【0003】
そこで、かかる不都合を解消するために、箱罠本体内に侵入した動物が逃げようとして落とし扉を跳ね上げ、その下に潜ろうとしても、落とし扉の反転上昇を阻止して脱出させないようにした動物捕獲用箱罠が種々提案されている(例えば、特許文献2等を参照)。
特許文献2に開示された動物捕獲用箱罠は、落とし扉を有する箱罠本体と、前記箱罠本体に動物が侵入したことを感知して、前記落とし扉を閉じ動作させるトリガー機構と、前記落とし扉に設けられた戻り止め部と、前記箱罠本体に設けられ、前記落とし扉が閉じ動作するときに前記戻り止め部と協働して、前記落とし扉の反転上昇を阻止し、かつ、継続落下は許容する戻り止めピンと、を備えている。
ここで、戻り止め部は、個々が上部を残して縦コの字状に一辺を残して打ち抜かれ、等間隔で上下方向へ設けられた多数の誘導片を、同じ角度で外面側へやや曲げて形成されている。この構造により、各誘導片を打ち抜いて形成された窓部の下側の縁部は、戻り止めピンを係止させる止め縁となる。そして、戻り止めピンは、戻り止め部と協働し、落とし扉の落下途中又は落下後の反転上昇を阻止するように作用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2010-268699号公報
特開2017-000092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献2に開示された動物捕獲用箱罠では、箱罠本体に動物が侵入したことを感知して、落とし扉を閉じ動作させるトリガー機構と、落とし扉の反転上昇を阻止する機構とが別々に構成されているため、動物捕獲用箱罠自体の構造が複雑となって、製造コストの高騰を招いてしまうという課題がある。
また、特許文献2に開示された動物捕獲用箱罠では、「落とし扉の反転上昇を阻止する機構」が、落とし扉の形状にも特徴を有するものであるため、既存の動物捕獲用箱罠を用いる場合に、かなりの加工が必要になるという課題もある。
【0006】
本発明は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、落とし扉を閉じ動作させるトリガー機構と、落とし扉の反転上昇を阻止する機構とを同一装置内に組み込んで簡略化・低コスト化を図ることができると共に、既存の動物捕獲用箱罠にそのまま後付けして使用することもできるトリガー装置、及び、それを備えた動物捕獲用箱罠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため、本発明に係るトリガー装置の構成は、
(1)上面及び前後面が開口した、前後に延びる支持枠体と、
前記支持枠体の前端上部に前後回動自在に支持された作動棒と、
前記支持枠体の後端下部に前後回動自在に支持され、略水平状態の前記作動棒の後端部に係止可能な係止部材と、を備え、
前記作動棒が略水平状態のときに、その前部が前記支持枠体の前端から前方に突出した状態になることを特徴とする。
【0008】
本発明のトリガー装置の上記(1)の構成によれば、当該トリガー装置を箱罠本体の上面の落とし扉が存する端部に取り付け、かつ、箱罠本体内で餌が先端に取り付けられたワイヤの基端を係止部材に固定することにより、以下のような作用効果を奏することができる。 すなわち、係止部材を略水平状態の作動棒の後端部に係止させた状態で、作動棒の前部によって落とし扉の下端縁を支持することにより、箱罠本体の開口部を開けた状態にしておくことができる。猪等の動物が開口部から箱罠本体内に侵入し、餌が取り付けられたワイヤを引っ張ると、係止部材が後方向に回動して(倒れて)、作動棒の後端部と係止部材との係止状態が解除される。そして、作動棒の前部が落とし扉によって下向きに押され、当該作動棒が前方向に回動する。これにより、落とし扉が自重で鉛直に落下して、箱罠本体の開口部が塞がれる(閉じられる)。落とし扉が落下し終えると、作動棒が後方向に回動し、当該作動棒の前部によって落とし扉の反転上昇が阻止された状態となる。 このように、本発明のトリガー装置の上記(1)の構成は、落とし扉を閉じ動作させるトリガー機構と、落とし扉の反転上昇を阻止する機構とを同一装置内に組み込んでユニット化したものである。したがって、本発明のトリガー装置の上記(1)の構成によれば、簡略化・低コスト化を図ることができる。また、動物捕獲用箱罠自体(特に、落とし扉)には、特別な工夫を凝らす必要がないため、既存の動物捕獲用箱罠にそのまま後付けして使用することもできる。
【0009】
本発明のトリガー装置の上記(1)の構成においては、以下の(2)のような構成にすることが好ましい。
【0010】
(2)前記支持枠体の底面前端に切欠きが形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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