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公開番号2023015541
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-02-01
出願番号2021119380
出願日2021-07-20
発明の名称車両の制御装置
出願人ダイハツ工業株式会社
代理人個人
主分類B60T 17/00 20060101AFI20230125BHJP(車両一般)
要約【課題】ブレーキブースタ内を負圧にする際のドライバーの違和感を抑制できる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】負圧室を有するブレーキブースタと、前記負圧室を負圧にする電動デバイスと、前記電動デバイスの動作を制御する制御部とを備える車両の制御装置であって、前記制御部は、前記負圧室内の圧力と大気圧との差圧の絶対値がブレーキペダルの踏み込み開始から所定時間内に第一閾値以下になると前記電動デバイスの動作を開始させる第一制御部と、前記差圧の絶対値が第二閾値未満になると前記電動デバイスの動作を開始させる第二制御部とを備え、前記第一閾値は、前記第二閾値よりも大きく、前記第二閾値は、前記差圧の絶対値として必要最低限の値であり、前記第一閾値と前記第二閾値との差は、前記ブレーキペダルにおける一回の最大の踏み戻し操作にて生じる前記差圧の減少量以上である、車両の制御装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
負圧室を有するブレーキブースタと、
前記負圧室を負圧にする電動デバイスと、
前記電動デバイスの動作を制御する制御部とを備える車両の制御装置であって、
前記制御部は、
前記負圧室内の圧力と大気圧との差圧の絶対値がブレーキペダルの踏み込み開始から所定時間内に第一閾値以下になると前記電動デバイスの動作を開始させる第一制御部と、
前記差圧の絶対値が第二閾値未満になると前記電動デバイスの動作を開始させる第二制御部とを備え、
前記第一閾値は、前記第二閾値よりも大きく、
前記第二閾値は、前記差圧の絶対値として必要最低限の値であり、
前記第一閾値と前記第二閾値との差は、前記ブレーキペダルにおける一回の最大の踏み戻し操作にて生じる前記差圧の減少量以上である、
車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、ブレーキブースタ、及びブレーキブースタ内を負圧にする電動負圧ポンプを備える車両用制御装置を開示する。ブレーキブースタは、ブレーキブースタ内の負圧を利用して、ブレーキペダルの操作力をアシストする。ブレーキペダルが踏み込まれると、その踏力の増幅にブレーキブースタ内の負圧が使われる。ブレーキブースタ内は必要最低限の負圧が確保されている必要がある。特許文献1の車両用制御装置は、ブレーキブースタ内の負圧が必要最低限の負圧である所定の閾値まで下がると、電動負圧ポンプを作動させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-149395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ブレーキブースタ内の負圧が所定の閾値以下になるタイミングは、ブレーキペダルの操作タイミングや、ブレーキブースタ内の負圧の状況によって異なり一定でない。そのため、電動負圧ポンプの動作が開始されるタイミングも一定でない。例えば、電動負圧ポンプの動作が開始されるタイミングは、ブレーキペダルの踏み込み操作の間もあれば、ブレーキペダルの戻し操作の間もある。電動負圧ポンプの動作が開始されるタイミングにばらつきが生じると、ドライバーに違和感を与えるおそれがある。特に、ブレーキペダルの戻し操作の間に電動負圧ポンプの動作が開始されると、ドライバーの違和感が大きい傾向にある。
【0005】
本発明の目的の一つは、ブレーキブースタ内を負圧にする際のドライバーの違和感を抑制できる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る車両の制御装置は、
負圧室を有するブレーキブースタと、
前記負圧室を負圧にする電動デバイスと、
前記電動デバイスの動作を制御する制御部とを備える車両の制御装置であって、
前記制御部は、
前記負圧室内の圧力と大気圧との差圧の絶対値がブレーキペダルの踏み込み開始から所定時間内に第一閾値以下になると前記電動デバイスの動作を開始させる第一制御部と、
前記差圧の絶対値が第二閾値未満になると前記電動デバイスの動作を開始させる第二制御部とを備え、
前記第一閾値は、前記第二閾値よりも大きく、
前記第二閾値は、前記差圧の絶対値として必要最低限の値であり、
前記第一閾値と前記第二閾値との差は、前記ブレーキペダルにおける一回の最大の踏み戻し操作にて生じる前記差圧の減少量以上である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の車両の制御装置では、電動デバイスの動作が開始されるタイミングとして二つのパターンが設定されている。一つ目のパターンは第一制御部によるタイミングである。第一制御部は、ブレーキペダルの踏み込み開始から比較的短時間で上記差圧の絶対値が第一閾値以下となった場合に電動デバイスの動作を開始させる。この場合、ブレーキペダルの踏み込み操作の間に電動デバイスの動作が開始される。言い換えると、ブレーキペダルの戻し操作の間には電動デバイスの動作は開始されない。
【0008】
第一制御部によって電動デバイスの動作が開始されない場合には、一回のブレーキ操作の間で電動デバイスの動作は開始されない。第一閾値と第二閾値との差がブレーキペダルにおける一回の最大の踏み戻し操作にて生じる上記差圧の減少量以上に設定されているからである。第一閾値と第二閾値との差が特定の値以上に設定されていることで、一回のブレーキ操作で上記差圧の絶対値が第一閾値以下かつ第二閾値未満となることが抑制されている。
【0009】
二つ目のパターンは第二制御部によるタイミングである。第二制御部によって、ブレーキブースタ内に必要最低限の負圧が確保される。ブレーキペダルの操作として、ブレーキペダルの踏み込み操作と戻し操作を一回で終わらせず、ブレーキペダルの踏み込み開始から複数回に分けて踏み込み操作と戻し操作とを繰り返し行うことがある。このような第一制御部で制御されないブレーキペダルの操作であっても、第二制御部によって、電動デバイスの動作が開始される。
【0010】
以上より、第一制御部では、ブレーキペダルの踏み込み操作の間に電動デバイスの動作が開始され、ブレーキペダルの戻し操作の間には電動デバイスの動作が開始されないため、ドライバーに与える違和感が抑制される。第二制御部では、第一制御部で制御されない特異なブレーキペダルの操作であっても、ブレーキブースタ内に必要最低限の負圧が確保される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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