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公開番号
2023014587
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2023-01-31
出願番号
2021118610
出願日
2021-07-19
発明の名称
釣り用リール
出願人
株式会社スタジオオーシャンマーク
代理人
個人
,
個人
主分類
A01K
89/033 20060101AFI20230124BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】制動負荷の調節ができるドラグ機構Dを備えて構成される釣り用のリール1において、実釣り中でのドラグ操作具による制動負荷の調節操作が容易にできるようにする。
【解決手段】従来からある制動負荷が無負荷から最大の状態になるまで調節ができる第一ドラグ操作具19に加えて第二ドラグ操作具20を設け、該第二ドラグ操作具20の操作では、第一ドラグ操作具19により調節された制動負荷状態を基準として制動負荷のさらなる増減調節ができるようにする。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
ハンドル操作に基づき回転するハンドル軸と釣り糸を巻装するスプールのスプール軸との動力伝動経路中に、スプールの糸繰出し方向の回転負荷に対して調節可能な制動負荷を与え、該調節された制動負荷を越えた糸繰出し方向の負荷がスプールに働いた場合に、スプールの糸繰出し方向の回転を許容するよう構成されるドラグ機構を備えて構成される釣り用リールにおいて、
前記ドラグ機構の制動負荷を調節するためのドラグ操作具を設けるにあたり、
該ドラグ操作具は、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な第一ドラグ操作具と、該第一ドラグ操作具により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具とが設けられていることを特徴とする釣り用リール。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
第一、第二ドラグ操作具は、ハンドル軸の軸心回りに回転操作されるものであり、第二ドラグ操作具は、第一ドラグ操作具よりも外径方向に延出していることを特徴とする請求項1記載の釣り用リール。
【請求項3】
第一ドラグ操作具は、ハンドル軸に対して軸心回りに回転操作することでハンドル軸の軸心方向に移動し、
ドラグ機構は、ハンドル軸側とスプール軸側との摩擦板同士が積層され、該積層された摩擦板同士をドラグ用弾機の付勢力を変化させることで制動負荷の調節がなされる摩擦制動部を備えて構成され、
第二ドラグ操作具は、ドラグ用弾機の付勢力変化をさせるべくドラグ用弾機側部材に当接する状態でハンドル軸の軸心方向移動自在に設けられる一方、第一ドラグ操作具に対してハンドル軸の軸心方向に相対移動させる機能を備えたカム機構を介して連結されることで、
第一ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作することで、第二ドラグ操作具と共にハンドル軸の軸心方向に移動して、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされ、
第二ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作することで、カム機構による相対移動の機能を受けて第一ドラグ操作具から独立してハンドル軸の軸心方向に移動して第一ドラフト操作具による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節ができるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の釣り用リール。
【請求項4】
第二ドラグ操作具とドラグ用弾機とのあいだには、第二ドラグ操作具が中間のセット位置に位置していることを認識させるための認識手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の釣り用リール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸繰出し方向に過大な負荷が働いた場合にスプールを制動負荷に抗して回転させるドラグ機構を備えた釣り用リールの技術分野に関するものである。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、釣り用リールのなかには、ハンドル操作に基づき回転するハンドル軸と、釣り糸(道糸、ライン、テグス)を巻装するためのスプールのスプール軸とのあいだの動力伝動経路中に、スプールの糸繰出し方向の回転に対して調節された制動負荷(制動力)を与え、該制動負荷を越えた負荷がスプールに働いた場合、スプールの糸繰出し方向の回転を許容するよう構成されるドラグ機構を備えたものがある(例えば特許文献1参照)。
そしてこのようなドラグ機構付きの釣り用リールでは、例えばこれが両軸リールである場合に、ハンドル近傍にドラグ操作具を設け、該ドラグ操作具の操作に基づき、制動負荷を無負荷状態が最大負荷状態に調節できるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-50398号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで実際に釣りをしているとき(実釣り時)において例えば大物が釣りれたとき、調節していた制動負荷では弱すぎてスプールが糸繰出し方向に回転し続けることになって釣り糸を巻き取ることができないことがあり、これに対処するためドラグ操作具を制動負荷が大きくなる方向に操作することがあり、また逆に制動負荷が大きすぎる場合には制動負荷を小さくなる方向に操作することもあるが、これらの場合に、従来のドラグ操作具の調節範囲は無負荷状態から最大負荷状態までと幅広いため、少しの調節操作をしても制動負荷が大きく変化してしまうことになる。この結果、実釣り中にドラグ操作具を僅かに操作したつもりでも釣り糸のテンション(張り)状態が急激に増減変化をし、これによって調節不良になってハリス切れ等が生じて獲物を逃がしてしまうようなことがある。このためこのような状態でのドラグ調節をするには極めて慎重な操作が強いられるが、大物が釣りれた状態で遣り取りしているさなかにこのような慎重なドラグ調節をすることは、心が焦っていることも手伝って難しく、結果としてドラグ調節がうまくいかずハリス切れ等により獲物を逃がすことが往々にあり、このようなことを解消することに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、ハンドル操作に基づき回転するハンドル軸と釣り糸を巻装するスプールのスプール軸との動力伝動経路中に、スプールの糸繰出し方向の回転負荷に対して調節可能な制動負荷を与え、該調節された制動負荷を越えた糸繰出し方向の負荷がスプールに働いた場合に、スプールの糸繰出し方向の回転を許容するよう構成されるドラグ機構を備えて構成される釣り用リールにおいて、前記ドラグ機構の制動負荷を調節するためのドラグ操作具を設けるにあたり、該ドラグ操作具は、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な第一ドラグ操作具と、該第一ドラグ操作具により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具とが設けられていることを特徴とする釣り用リールである。
請求項2の発明は、第一、第二ドラグ操作具は、ハンドル軸の軸心回りに回転操作されるものであり、第二ドラグ操作具は、第一ドラグ操作具よりも外径方向に延出していることを特徴とする請求項1記載の釣り用リールである。
請求項3の発明は、第一ドラグ操作具は、ハンドル軸に対して軸心回りに回転操作することでハンドル軸の軸心方向に移動し、ドラグ機構は、ハンドル軸側とスプール軸側との摩擦板同士が積層され、該積層された摩擦板同士をドラグ用弾機の付勢力を変化させることで制動負荷の調節がなされる摩擦制動部を備えて構成され、第二ドラグ操作具は、ドラグ用弾機の付勢力変化をさせるべくドラグ用弾機側部材に当接する状態でハンドル軸の軸心方向移動自在に設けられる一方、第一ドラグ操作具に対してハンドル軸の軸心方向に相対移動させる機能を備えたカム機構を介して連結されることで、第一ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、第二ドラグ操作具と共にハンドル軸の軸心方向に移動して、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされ、第二ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、カム機構による相対移動の機能を受けて第一ドラグ操作具から独立してハンドル軸の軸心方向に移動して第一ドラフト操作具による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節ができるように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の釣り用リールである。
請求項4の発明は、第二ドラグ操作具とドラグ用弾機とのあいだには、第二ドラグ操作具が中間のセット位置に位置していることを認識させるための認識手段が設けられていることを特徴とする請求項3記載の釣り用リールである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、ドラグ機構が設けられた釣り用のリールにおいて、該ドラグ機構の制動負荷を調節するためのドラグ操作具が、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作可能な従来があった第一ドラグ操作具に加えて、該第一ドラグ操作具により調節された制動負荷を基準として制動負荷の増減調節をすることができる第二ドラグ操作具とが設けられている結果、第二ドラグ操作具を操作することで、第一ドラグ操作具によるドラグ調節とは異なった繊細なドラグ調節ができることになって操作性が向上し、大物がかかったような場合において的確なドラグ調節が可能となってハリス切れ等の発生を低減できることになる。
請求項2の発明とすることにより、第一、第二ドラグ操作具は、ハンドル軸の軸心回りに回転操作されるものであるが、繊細なドラグ調整ができる第二ドラグ操作具が、第一ドラグ操作具よりも外径方向に延出したものになっていることから、誤って第一ドラグ操作具を操作することが回避されることになって操作性の向上が図れることになる。
請求項3の発明とすることにより、第一ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、第二ドラグ操作具と共にハンドル軸の軸心方向に移動することになって、制動負荷の調節を無負荷状態から最大負荷状態まで操作がなされる一方、第二ドラグ操作具をハンドル軸の軸心回りに回転操作したときには、カム機構による相対移動の機能を受けて第一ドラグ操作具から独立してハンドル軸の軸心方向に移動して第一ドラフト操作具による操作位置を基準とする制動負荷の増減調節できることになり、この結果、制動負荷の繊細な増減調節が、第二ドラグ操作具を操作するだけで簡単かつ確実にできることになって操作性が向上する。
請求項4の発明とすることにより、第二ドラグ操作具が中間のセット位置に位置していることの認識が確実にできることになって操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
釣り用リールの正面図である。
釣り用リールの側面図である。
釣り用リールの断面正面図である。
釣り用リールのハンドル側半部の断面正面図である。
釣り用リールのハンドル側半部のドラグ操作部部位の分解断面図である。
(A)(B)(C)は第一ドラグ操作具を、中間位置、無負荷位置、最大負荷位置に操作したときの状態を示すドラグ操作部部位の断面正面図である。
(A)(B)(C)は第二ドラグ操作具を、中間位置、最低負荷位置、最大負荷位置に操作したときの状態を示すドラグ操作部部位の断面正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は釣り用のリールであって、該リール1は、駆動側、従動側の左右ケーシング2、3および該ケーシング2、3間を連結するための連結部4を備えることで両軸受け型のケーシング本体が構成され、前記連結部4に設けられる脚部5を釣り竿に設けた支持部(リールシート(図示せず))に着脱自在に取り付けることでリール1の釣り竿に対するセットができるようになっている。
【0009】
前記左右のケーシング2、3には、スプール軸6の左右両端部が軸受け6aを介して回転自在に軸支され、該スプール軸6にスプール7が一体回動するよう支持されている。
一方、前記スプール7の前方には、左右ケーシング2、3に左右両端縁部が支持される状態で案内筒8が設けられ、該案内筒8に、レベルワインド機構Lを構成する螺旋軸(ナピア軸、トラバースカム軸)9が軸受け9aを介して回転自在に軸支されている。そして螺旋軸9の従動側ケーシング3内の端部9bは、ギアを用いた動力伝動機構10を介して前記スプール軸6の従動側ケーシング3内の端部6bに連動連結されたものとなっており、これによってスプール7と螺旋軸8とは、スプール軸6の回転に連動して一体回動するよう構成されている。因みに動力伝動機構10は、スプール軸6の回転に対して変速(減速)する状態で螺旋軸9を回転するようギア比の設定がなされている。
【0010】
前記案内筒8は、下半部側周面部に開口窓が形成されていて螺旋軸9の周面が露出する(視認できる)ようになっているが、案内筒8の近傍には、左右のケーシング2、3の前端部に左右両端部が支持される状態でガイド杆(図示せず)が設けられ、該ガイド杆によりスプール7に巻装される釣り糸12を左右に案内するための案内体(ガイド)13が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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